TOEIC参考書に頼る人は英語力が伸びない

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TOEIC参考書に頼る人は英語力が伸びない

皆さんが普段使っているTOEICの参考書や問題集。便利ですよね。

知りたいこと以上の情報が収録されているのでマストアイテムだと思います。

ただ、昨今のTOEIC参考書・問題集を使い倒している人は、結果的に受け身の学習スタンスから脱却できず、いつまでたっても英語力(S/W/L/R)は上達しないと考えます。

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自ら考える力を養うことができない

20年以上毎日英語の勉強をしている私にとって、昨今のTOEIC参考書・問題集の過保護感は満載です。

私が本ブログを運用し始めたのが2012年。

5年の歳月が経とうとしていますが、その頃のTOEIC参考書・問題集と比較しても、最近のものは大変ユーザーフレンドリーなものに仕上がっているのではないでしょうか。

「昨今」とか「最近」って具体的にいつなのかと聞かれますと、・・・そうですね、2010年くらいからですかね。

私が英検1級に合格したのが2009年、その後心にぽっかり穴が空いてしまった私は直ぐにTOEICに着手しました。

その時点ではそんなに過保護な参考書・問題集はなかったような記憶があるので、その翌年の2010年っていう見立てです。

丁寧なことはいいことです。

解説が丁寧だったり、問題に登場する単語の訳が記載されていたりと。

ユーザーが知りたい情報が入っているので、ユーザーはいちいち電子辞書で調べる必要はありませんからね。

そしてそのニーズを汲み取った2010年くらいから過保護なTOEIC参考書・問題集が猛烈な勢いで市場に割り込んできました。

すぐに過保護なTOEIC参考書・問題集は標準化します。

一見良さそうなことですが、その結果、思わぬ事態が起こりました。

丁寧ではない参考書・問題集が一旦発売されると、それを非難するユーザーが現れたのです。

最近の例でいうとこちら。

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こちらの問題集には「解説」がないことが特徴でした。

他にも解説がない問題集はありますが、「公式問題集にもかかわらず」という点が炎上する理由だったのでしょう。

結果、こんな感じのAmazonレビューが投稿されることに。

TOEIC参考書に頼る人は英語力が伸びない

TOEIC参考書に頼る人は英語力が伸びない

TOEIC参考書に頼る人は英語力が伸びない

さて、解説がないことは確かにユーザーにとっては不便であること間違いなしです。

しかしながら、それがイコール「使えない教材だ」、「買う意味ない」、「ボッタクリ」という解釈に繋がるのでしょうか?

解説がないようであれば、自分で理解を深めるべく辞書を使うなりネットから解答根拠を拾うなり身近な英語の得意な人に聞くなりやり方は数多くあります。

時間はかかります。

しかしながら、これらの一見面倒で無駄とされる時間は、学習者の英語力はもちろん、自ら考えて英語を勉強する力を育んでくれるのです。

最近の私はなんでもかんでも「効率!効率!」という日本(だけかどうか知りませんが)の風潮が嫌になってきた節があります。

数年前まではなんでもかんでも「効果的に〜」とか「効率よく〜」とかばっかり記事にしていましたが、面白いもんで英語学習には効率だけでは判断できない世界があることに気付きました。

TOEICのみに限らない話


で、これってTOEICに限ったことではないんです。

分かりやすいところでいうと子供の教育かと。

サッカーの練習中に、「そこで右!下がれ!」と常に言い続けるコーチと共に過ごすか、それとも何もアドバイスをせず傍観し続けるコーチと過ごすか。

前者のコーチと一緒にサッカーをする子供は言われたことをただ行動に移すだけになりがちです。

一方で、何もコーチからアドバイスがない子供は自ら考えて行動しなくてはなりません。

この違いです。

ただ勘違いしたくないのですが、そこにはバランスという概念がありますからね。

「過保護 : 程よい距離感 = 0 : 100」では間違いなく極端です。

昨今・・・いや、2010年くらいからのTOEIC参考書・問題集のバランスはこんな感じではないでしょうか。

「過保護 : 程よい距離感 = 90 : 10」

で、私が考える理想のバランスはこちらです。

「過保護 : 程よい距離感 = 50 : 50」

ハーフハーフです。

個人的には、問題中に登場する単語の和訳なんて不要と思っています。

指先動かして電子辞書を使うべきです。

(分厚い辞書を使えとは言いません)

そうやって時間をかけて調べた単語ってのは忘れませんから。

そんな貴重な瞬間を奪ってしまうくらいの過保護ならばない方がいい。

これが私の考えです。

「子供の教育」の他にも最近の良い例がありますね。

TOEIC参考書に頼る人は英語力が伸びない

TOEIC参考書に頼る人は英語力が伸びない

タイトルが面白そうでしたので第一回を観ましたが、二回目以降はやや興味が湧かず、結局初回を観ただけに終わってしまいましたが。

あらすじは以下のとおり。

ヒロインのカホコこと根本加穂子は、全ての行動を親任せにする過保護の性格を持つ箱入り娘で、外泊はおろか買物すらしたことがない。

そんなカホコとは性格が全く反対な青年・麦野初との出逢いで、人生観が一変する。

最後まで観ていないので的確なことはいえないのですが、TOEIC学習者にも上手く当てはめることができるドラマだと思います。

全ての行動をTOEICの参考書・問題集任せにする過保護の性格を持つ英語学習者で、解答根拠を自ら探すことはおろか知らない単語に当たって辞書を引いたこともない。

失敗を認めない・セカンドチャンスを与えない日本社会

このような過保護な環境になってしまった大元は、セカンドチャンスを与えない・失敗を認めない日本の社会が原因のような気がします。

「次のTOEICで900点以上をとらないと部長に昇格できないんだ!」

「就活で成功するためにも3年生の間に最低800点を取らないと!」

「どうしても今年中にTOEIC 730点をとらないといけないんです!」

こういったニーズがあると、当然出版社もそれらに応える内容の参考書・問題集を作ります。

出版社としたら当然の動きだと思います。

出版社が過保護な参考書・問題集を作る → 英語学習者が購入する → 売れる → 過保護な参考書・問題集が標準化する → 自ら考えて学習する人間が減る (イマココ)

うーむ、それにしてもおかしいと思いませんか。

ユーザーの要望を満たす参考書・問題集を発売したのに結果的に成長のスピードがカタツムリペースって。

過去記事で何度も言っている気がしますが、私が考える語学の最短プロセスは、「失敗 → 学習 → 習得」です。

この「失敗」のところに、「解説がないので自分なりに正答根拠を探し出す」とか「わからない単語を探す」といった作業が含まれるべきなんです。

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色々と書きましたが、TOEIC参考書・問題集に依存しすぎないでください。

昨今のTOEIC参考書・問題集は妙に神格化されているところがありますので。

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