「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の感想・レビュー②

「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の感想・レビュー②

インドネシアでのTOEIC受験に向けて新たに教材を買ってみました。 

その名も「TOEIC L&R テスト 990点攻略」です。 

実際に使っていますので、その感想・レビューを記しておきたいと思います。

 

「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の感想・レビュー①

「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の感想・レビュー② (この記事) 

「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の感想・レビュー③

「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の使い方

まずは「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の使い方を見ていきます。

普段は「その教材の中で推奨されている使い方」「TOEIC900点を目指す人にオススメの私なりの使い方」をご紹介しています。

が、今回は本書に則ってそのまま使うことが最適だと感じました。

 

と言いますのも、「TOEIC L&R テスト 990点攻略」と銘打っているだけあって、既に勉強法のクセが強いのですよ。

例えばPart 1とPart 2のトレーニング。

以下のような内容です。

 

「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の感想・レビュー② 「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の感想・レビュー②

 

 

いやー!すげー!面白い!

Part 1の問題 51問 をディクテですよ?

そして立て続けにPart 2の問題を 55問 ディクテ!

 

・・・さすが990点攻略です。

ちなみに私もリスニング力向上についてはディクテーションが最強だと思っています。

聞き流しとかシャドーイングとか様々なアプローチがありますが、ディクテ最強。

 

「最強」ってのは、短期間でスキルが上がるイメージですかね。

私も中二の頃、通っていた塾の先生が昔の洋楽を使ってディクテーションを採用していまして、実践していたヤツの一人です。

(昔の洋楽ってのは、Carpentersの”Yesterday Once More”)

 

そして、大学一年生・二年生の頃に履修していたフランス語の授業でもやはりディクテ (= Dictée)を実践していました。

やっぱね、やる人はやっているんですよ。

ただ、ディクテってホント難しいですから。

 

そして続きませんから。

“the”が聞き取れなかった。”I’d”の”’d”が聞き取れなかったとか。

勉強していて心が折れるんですよね。

 

「面倒くさいし、時間もかかるからやってません」という人をこれまでに何人見てきたことでしょう。

でも、だからこそやることに価値があると思うのです。

やはり990点を目指すとなるとディクテを日々の日課とし、一問も落とさないという意気込みにで臨む必要があるということですね。

 

なお、Part 3以降の学習法はその他のTOEIC本とあまり変わらない印象ですかね。

いずれにせよ、何か特殊な使い方をするのではなく、本書に書かれてある通りに使っていけばよいかと思います。

あえて言うならば、最初から最後まで順番通りに解いて、次にもう一周するというくらいです。

 

 

「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の難易度

では次に「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の難易度について。

もちろん「990点」を対象にしている以上難易度としては高いと思うのですが、なんでしょ。

問題そのものが、「めちゃくちゃ難しくて、TOEIC L&Rで出るわけもない非現実的なものばかり」という印象ではありません。

 

あくまでも問題自体はTOEIC L&Rに出てきたことがあるような問題ばかりで、そういった問題を取りこぼすことなく全て正解するためのアプローチについて述べられているといった感じでした。

使用されている語彙についても、あくまでもTOEICL&Rの世界でしか出てこないような単語ばかりです。

文法も同じ。

 

ただ、これらは「TOEIC L&R 990点を目指す人」についての感想なわけで。

現在800点代で、次に900点を目指す人にとっては若干キツイようにも思えます。

 

仮に800点の人がいるとして、内訳が「L : 420点、R : 380点」くらいだとすると、正しい学習教材ではないような気がします。

また、この「800点」が、TOEIC L&Rにおける小手先のテクニックで取ったスコアだとすると尚更です。

 

ここまでくるとたられば論にしかならないのですが、小手先のテクニックを使用せず、純粋なListening力とReading力で850点くらい取れている人であれば、この「TOEIC L&R テスト 990点攻略」は相性がいいと思います。

 

他方、小手先のテクニックでかろうじて800点を取っている人 (普段は700点代後半、数回だけ800点を取った人)は、その前に押さえておくべき箇所があると思うので、「TOEIC L&R テスト 990点攻略」は難易度高すぎで不向きに思えるのです。

 

 

「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の解答・解説の質

では次に「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の解答・解説の質についての感想を。

解説のとしては、それほど多くはありません。

ただ、満点を目指す人用の教材ですので懇切丁寧な解説自体不要ですからね。

 

解答・解説よりもありがたいのは、990点を目指す際の考え方、アプローチ方法、出題の意図などマニアックな情報が満載であるということ。

ただ、それらをベースにしたアドバイスは非常にレベルが高いので注意を。

 

例えばPart 3, Part 4の先読みに関するアドバイスは以下のとおり。

 

30秒間で1セット分の質問と選択肢 (+グラフィック)の全てを3回以上先読みできることを目指したい。

 

・・・3回以上!?

いやー、さすがに3回ってのは・・・ないかな。

 

いやまぁないことはないですよ?

Part 3の最初に2問だけは・・・ね (笑)

それ以降は・・・せいぜい2回ですかね。

 

私はどちらかというと、「1回で内容を全て理解する」ようにしていますので、そもそも複数回を読もうとしていません。

ただ、ここでいる「3回以上先読みする」というのは、「3回読むことで内容を全て把握しよう」という意味ではなく、「1回で内容を全て理解する作業を3回以上しよう」なんだと思います。

OMG…なんと気が遠い作業。

 

こういったレベルのアドバイスが満載となっており、聞いてて非現実だと感じる人には滅入ってしまう内容かもしれませんね。

基本的な英文法や単語・熟語についてはとりわけページが割かれているわけではありませんので、変に背伸びしない方が得策です。

 

さて、次の記事では「TOEIC L&R テスト 990点攻略」をおすすめな人、おすすめでない人などについて触れていきたいと思います。

 

「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の感想・レビュー①

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