目を覚まそう。転職活動にTOEICスコアは有効だが、それだけでは絶対成功しない

目を覚まそう。転職活動にTOEICスコアは有効だが、それだけで上手くいくはずがない

「TOEIC L&R 900点を活かして転職に成功しました」といった内容のフレーズを聞いたことはありませんか?

10年くらい前にはキャッチーな響きがしましたが、2018年に改めて聞くと胡散臭さ満載です。

多くのサイトで目にするこのフレーズをもう一度よく考えてみてください。

採用する側である企業がTOEICのスコアだけで人を雇おうと思いますか?

人を採用する側に立って初めてわかったこと

海外赴任した時点で私には自分のチームがいなかったのですが、経営陣を説得させ、今では二人の直属の部下をつけています。

また、3人目のセールスも採用済み (元ミス・インドネシア候補)で、私の職務は順調に推移しています。

 

海外赴任してから、約30名ほどの候補者と面接を行ってきましたが、応募者側のスタンスと採用者側のスタンスが全く異なるということに改めて気付かされました。

「改めて」と言いますのも、私自身が転職活動をしていた時から、既に想像ついてはいたんです。

  • 「人事だったらこう考えるだろうな・・・」
  • 「この事業が順調だから、こういう人材が欲しいだろうな・・・」
  • 「入社後にやりたい仕事を具体的に話せば、先まで見据えた人材だと評価されるな・・・」

 

ただ、それを上手い具合に自分の中に落とし込めず、面接に活用できていたとは思えませんでした。

そんなことを踏まえ、私が採用活動にて見るポイントをご紹介したいと思います。

 

【CVで最初に見る箇所】

  • 職務経歴 (どこの会社で、何を扱い、何年行ったか)
  • 希望給与 (当社の希望に合っているかどうか → 高ければ今後の交渉を考えなくてはいけない)
  • 学生時代の専攻 (文系・理系出身。親和性のある分野は何かの確認)

私も職務経歴書や履歴書にいろいろなことを書いていましたが、残念ながら精読している時間はないのです。

いや、間違えました。時間があったとしても読みません。

ということで、私がCVで全く見ないものもまとめてみます。

 

【CVで全く見ない箇所】

  • これまでに受講したセミナー・研修一覧 (そもそも1日参加しただけで身につくはずない)
  • 過去実績・達成事項 (xxxのP/Jを「立ち上げた」とかではなく、「参画した」程度でよい)
  • 使える言語

「使える言語」というのは、以下のような形で記載されています (大体5段階で評価されます)。

  • インドネシア語 : Fluent
  • 英語      : Good
  • 日本語     : Poor

但しコレ、当然 自己評価なのです。

常に背伸びして見せようとする外国の人の情報は判断基準として使えません。

結局、seeing is believingです。

 

次に、CV上で確認するのではなく、実際の面接で確認するポイントをまとめます。

【採用面接で確認するポイント】

  • 会話が成り立つかどうか (Do you? → Yes/No, How? → By 〜ing など)
  • 英語が話せるかどうか (ビジネス単語、ビジネス熟語、ビジネスフレーズが出てくるか)
  • 人の目を見て話せるか (特に私はセールスなので)
  • 会話のリズム感 (当然テンポがいい方が良)
  • ジェスチャーをしながら会話ができるか (できる人は大抵リズム感もいい)
  • 話の中に常に”because”があるか (言わずもがな)
  • 募集要項を改めて伝え、本気でやる気があるかどうかを再確認 (事前の勘違い防止)

 

逆に面接でも聞かないことはこちら。

【採用面接で確認しないポイント】

  • 前職を辞めた理由
  • 数ある企業の中からなぜ当社を志望したか

上記2点、日本では必ずマストで聞かれる質問です。

 

正直、私だって知りたいです。

せっかく当社に入社したならば辞めて欲しくないですから、その人が過去に辞職に至った理由が分かれば未然に防ぐことができますし。

しかしながら、インドネシア人にこれらの質問をしたところで、

・ 前職を辞めた理由    もっとchallengingな仕事をしたかったから

・ なぜ当社を志望したか → 将来伸びそうだから

 

8割はこの回答なのです。よって、時間の無駄。

というか、30歳で3,4社渡り歩いているのが普通なインドネシアでは、そもそも10年単位で雇おうと計画すること自体あり得ません。

優秀な人ほどさっさと次の職を探し、高給与を手にしています (日本では長期間我慢して働くことが美徳とされていますよね!)。

 

 

TOEICのスコアを全面的に押し出すようなヤツは採る気がしない

TOEICはまだまだ日本の企業では根強い人気を持っています。

以下はIIBCの報告書抜粋です。

注意頂きたいのは、あくまでも「参考」という点。

先述のとおり、英語については いくらCV上でTOEIC満点とかIELTS9.0とか書いてあっても、その時点で「よしっ!採用だ!」と判断しません。

(インドネシア人はあまり英語テストの結果・スコアをCVに記載しないので、そもそもそういったことは少ないのですが)

 

日本では、無知な人事マンであれば、

「TOEIC L&R 900点か。なるほど英語を話せるな」

と勘違いしてくれるかもしれませんが、それも実際に面接中に「英語で自己紹介をしてください」と言われたら一発アウト。

 

さすがにそこまで無知な人事マンは平成が終わろうとしている昨今ではいないと思います。

冷静に考えるとTOEIC L&R, S&Wのスコアを全面的に押し出したところで意味はないと思います。

意味がないというか、全面的に押し出すことで、「ネガティブな印象を与えかねないのでやめておいた方がいい」というのが正解でしょうか。

 

  • 「TOEIC 意味無い」論
  • 「TOEICスコアはその人の英語力を示していない」論
  • 「TOEICスコアにこだわっているやつ、優秀な人いない」論

 

など、様々なことがTOEICについては議論に上がっているため、そもそもTOEICに対して懐疑的な目を向けている人も多くいると容易に想像できます。

その中で、「私はTOEIC L&R 900点が強みです!」と堂々と宣言されたら、いの一番で落選です。

 

やはりTOEICは添え物。メインディッシュにはなり得ません。

というかもっというと、試験・検定関係は全部添え物です。新卒採用の場合は異なるかもしれませんが。

 

何よりも、中途採用の場合はそれまでの職務経歴の方が100倍重要ですから。

私の中の重視バランスは以下のイメージ。

・職務経歴         :60%

・コミュニケーション能力 (*)  35%

・試験検定         :  5%

(*) 会話できるか、リズム感あるか、笑って話せるか、ジェスチャー使えるか、性格が合うかどうか

但し、難しいのは軽視しているわけでもないということ。

以下もIIBCの報告書からの抜粋。

その他英語試験のスコアを用いるよりは、断然TOEICなのは間違いありません。

ですが、「それだけで上手くいくわけがない」ということを私は言いたいのです。

 

キャラ x キャラ x キャラ

TOEICだけでは転職活動を成功に導くことができないことがわかっているようであれば、別の戦略を考えればいいだけです。

私の場合、やっぱりキャラを掛け合わすことで普通の人でも特別な替えのいない存在になれると思っています。

「Webマーケティング経験」 x 「営業歴10年」 x 「大手顧客30社担当」 x 「TOEIC 900点超え」

こんな感じで。

 

ではどういったプロセスを経てそのようなキャリア・キャラ付けをするかという方法論。

私が考えますに、「リスクを取って新しいことに挑戦する」ということではないでしょうか。

 

シンプルにいうと、「人がしていないことに挑戦する」ということですね。

ここを深堀すると話の方向が変わってしまいそうなので、これくらいで。

いずれにしましても、TOEIC L&R 900点を超えたからといって、転職活動がうまくいくわけがありません。

極論を持ち出す転職サイト、TOEICサイトに惑わされることなく、冷静に転職活動を行いましょう。

転職エージェントは どこも評判は同じと思っていた私が JAC Recruitment (ジェイエイシー・リクルートメント) 一社だけを選んで転職した 4つの理由

2014.08.02
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