フランス人に対するアルジェリア人 のプライド

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実は阪神ファンのKoです。こんばんは。

スタバのチルドカップ、あんまり買いません。

スタバファンですけど、買いません。価格も味も中途半端なので。

えーっと、この「コーヒー」をきっかけに国境を越えた無駄なバトルが始まった過去のお話を。



商社マン時代にフランス出張に行ったときの話です。

出張目的は、LPGプロジェクト向けに受注した機器を製造する工場 (@フランス)を視察する為・・・、あっ、「私が」視察する訳じゃないですよ。

そのLPGプロジェクトの発注主がです。



その発注主こそ、アルジェリア国営炭化水素公社、通称 SOATRACH (ソナトラック)。



で、私はその機器を日本のエンジニアリング会社から受注しましたので、言わば「窓口対応」的な意味合いでフランスへ飛んだんですよ。

アレンジャー的なね。



つまり、フランスの地に「アルジェリア人」と「フランス人」と「日本人」が混在しているという状況。

恐らくフランスとアルジェリアの関係について詳しくご存知の方は、この状況下で起こり得ることを推測出来るかと思います (笑)
何が起きたかというと、まぁそんな派手なことは起きていないんです。

「地味な睨みあい」みたいなのが起きただけ。



でもそれが我々日本人にとってはえらい迷惑でした。

一応、確認しておきますが、3社の立場はこんな感じです。



・ フランスの機器メーカー: 販売元

・ Sonatrach       : お客さん

・ Koの会社        : 上の2社を繋げるfacilitator



朝、工場視察が始まる前に色々と準備する必要があったので、アルジェリア人(全員で10人くらい)と我々日本人はフランスメーカーの会議室に通されたんです。



あ、お断りしていますが、「工場視察」は名目の理由です。

本当は、ただ彼らがフランスに遊びに行きたいだけ。

でないと10人も行きませんよね(笑)



ま、こういったビジネスとプライベートの混合って世界共通です。



で、会議室で待たされている間、受付の方から コーヒーのとてもいい香りが流れてきたんです。

コーヒー好きでなくとも思わずそそられてしまうようなその香りは今でもたまに思い出します。

一方で、工場視察の案内を待ち続けているアルジェリア人 x 10人のSonatrachのメンバーが私に耳打ちするように話しかけてきました。



(アルジェリア人)「・・・」



「・・・coffee」



(Ko) 「・・・?」



(アルジェリア人) 「・・・coffee」



(Ko)「You want a cup of coffee, huh?」



(アルジェリア人) 「・・・Yes」







超控えめ (*´Д`)





そして、超小声。

まぁ、朝ですし「 誰でもコーヒーは飲みたくなるな」と思い、受付の女性にコーヒーを10杯入れて頂くようお願いしたんです。

すると、その女性が、



(受付嬢)「You guys can drink it by yourself」



(Ko)「えっ!? By ourself???」



そうです。そうなんです。

フランス人のプライドとして、アルジェリア人にコーヒーを注ごうとしないんです。

何故かというと、アルジェリアはかつてフランスの植民地であったこともあり、フランス人のことをあまり良い目で見ていません。



一方で、フランス人はアルジェリア人のことをかつての植民地の住民として見る傾向があるとのこと (* もちろん全員がってことじゃないですよ。そういう傾向があるってだけです)



そんな歴史的な背景が作用したのか、アルジェリア人はコーヒー一杯を頼むことも出来ずその場にいた日本人 (= 私) に遠回しに小声で頼む始末。



一方で、アルジェリア人にコーヒーなどサーブ出来ないから「勝手にやれ」と言いだすフランス人。



まだこの出張で何にも始まっていないにも関わらず、既に変なムードになっちゃったんです・・・┓(;´_`)┏



こんな空気なんですけど、アルジェリア人は結構強気。

その理由は、彼らが(この空間の中では)「フランスのメーカーとってお客さん」だから。

こんな時でしかフランス人に命令をするチャンスはありません。



だから威張っていいんです。

too muchな要求をしちゃってもいいんです。

・・・でもしないんです!そして日本人を頼ると言う・・・。



何と言うか、やっぱ歴史的背景って影響あるんですね?

とんだとばっちりにあっちゃいました結果、私がエスプレッソマシーンを使用し、一杯ずつ準備することに。



(Ko)「まぁ、仕方ない。フランス人女性は注いでくれない。でもSonatrachの人たちは飲みたいって言うこんな時こそ自分が動かなくては。他の9人も飲みたいかな~」



なんて思い、ふと目の前を見上げると、そこには既に9人が並んで列に・・・。



(Ko)「おいおい! 結局 全員飲みたかったんかい!! 最初からはっきり言えって!」



・・・結局、全てサーブするのに15分くらい掛かりました。

結構グレードの高いエスプレッソマシーンだったせいか、一杯を作るのに時間が掛かるヤツだったんですよね。

で、このコーヒー事件。まだまだ話の序の口です。



この日の夜、初日の工場視察が終わったので全員で夕食に出かけることになりました。

当然、フランス料理です。

でもロブションなどの「☆付きレストラン (= With star)」ではなく、一般的な大衆向けのレストランに。



全員で18人くらいでしたかね。

まぁ18人もいれば、そのテーブル上では 全員で同じ話題で最初から最後まで話すなんてことは難しく、(テーブルの)部分部分で会話は盛り上がり、食事は進んで行きました。



そんな中、突然レストランの電気が消えたんです。

「なんだなんだ?」となった次の瞬間。



「Happy Birthday to you ~ ♪」



どうやら今日誕生日の人がレストランにいた模様。

こういう演出は日本でも普通にありますし、我々のテーブルも全員で拍手を送り、祝福。

「よっ!おめでとー!」みたいな感じで(笑)



で、引き続き食事は続きます。

アルジェリア人はアルジェリア人で。フランス人はフランス人で・・・。

全然 「親睦を深めている感」はありませんでしたが (´Д`υ)



するとその数分後。またもやレストラン内の照明が落ちました。



「Happy Birthday to you ~ ♪」



「えーっ、もう一人誕生日の人がいたの~???」

レストラン自体は200人くらい収容できる巨大レストランでしたから、2人くらいいても不思議でないくらいです。

「なるほどね~。まぁ記念日だからいくつあってもいいね~」



・・・・・なんて話していると、もう一か所で「Happy Birthday to you ~ ♪」と歌を歌っているではありませんか!!!



3人!

同じレストラン内に !

何と言う偶然!! (っていうか今週が誕生日とかそういうこと!!?)」



さすがにこの時は我々のテーブルも全員で笑っていました。

「いや~偶然ってあるんだな~」って。

結果的に フランス人もアルジェリア人もいい感じでトークが弾んだんですよ。



私としても 場の空気がなごみましたので、「奇跡の誕生日3連発」には感謝感謝でした。

・・・なんて盛り上がっていた最中に、1人のSonatrachのメンバーが突然喋り始めたんです。







「・・・実はボク、今日誕生日なんだ・・・」





・・・



・・・



・・・







(全員) 「え、えぇぇぇぇぇ———-!!!!!!!ヽ(ill゚д゚)ノ





急遽、私を含めた日本人でミーティングが始まりました。



「どうする? 彼らは言ってもお客さんだぞ?」

「いや、でももう3連発やっちゃってますし、空気的には完全に終わっています」

「でもこの場合関係無いんじゃないか? やっぱ祝ってあげないと」

「でも3連発はフランス人だから成り立ったようなもので、アルジェリア人だと・・・」





・・・緊急ミーティングの結果、我々のテーブルだけで「Happy Birthday to you ~ ♪」と祝うことで落ち着きました。

もうパニックでしたね。ホント。



われわれ日本人がいないと、アルジェリア人は何も物言えない状況でした。

しかも甘えたいけど甘え下手。



実は他にも色々と事件は起きたんですが、かなり長文になってしまいましたので、この続きはまた後日としたいと思います!

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『フランス人に対するアルジェリア人 のプライド』へのコメント

  1. 名前:Ko 投稿日:2015/08/29(土) 17:32:23 ID:ed3fd4ad1 返信

    アヤメさん

    コメントありがとうございます。

    そうですね。日本と近隣諸国の問題があるように欧州にも何かと歴史的背景があるので、ある程度理解していないとコミュニケーションに支障をきたす気がします。

    恋をされた人はゲイなのですね。
    LGBTの人たちに対するコミュニケーションは英語以上のものが要求されているような気もします。

  2. 名前:アヤメ 投稿日:2015/08/29(土) 16:23:36 ID:b1f4ba626 返信

    初めまして。
    アルジェリアの血が入っているフランス人に今、恋をしているので
    何気なくこちらにアルジェリアのキーワードからお邪魔致しました。
    日本にいるとわからない事、いっぱいありますね。
    国の歴史は難しいです。
    大好きなフランス人はとっても可愛いオネエなゲイなんです。
    残念ながら、私はフランス語が全く分からないのですが。。。
    英語もダメなんですけれど。。。
    ノーマルな日本人女の独り言です。
    お邪魔しました。

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