“The New TOEIC Official Test Preparation Guide”の感想・レビュー

"The New TOEIC Official Test Preparation Guide"の感想・レビュー

インドネシアでも遂に新形式TOEICが始まりました。

【関連記事】 日本・韓国以外の国でもTOEIC L&R 新形式の運用開始【2018年4月より】

それに伴い、”The New TOEIC Official Test Preparation Guide”が発売されましたので早速買って使ってみました。

解答・解説がインドネシア語となっているこの問題集を使ってみた感想・レビューを書き残しておきたいと思います。


“The New TOEIC Official Test Preparation Guide”の内容

動画でも触れましたが、このPreparation Guideの内容は、日本で言うところの公式問題集と全く同じでした。

模擬試験が2セットあり、各設問に対して解答・解説がある、といった一般的な問題集です。

ただ、旧形式からの変更点などについては一切書かれていません。

 

私のようなTOEICヲタですと、海外に住んでいても新形式の内容は把握していますが、普通に海外で暮らしていて、その間にTOEICが旧形式から新形式に変わってしまったという人もいると思いますが、そういった人にはおススメできません。

確実に日本の書籍を使って変更点を確認しておくことをおすすめします。

 

なお、価格はRp. 145,000 (= 1,200円くらい)であり、日本のそれよりかは割安です。

ただ、ペーパーブックとなっているため若干の扱いにくさは残り、その質についても、日本のそれの方が優れているという 印象を持ちました (公開テストと比べて如何に再現性があるかという意味で)。

 

そして、使う上での問題点は間違い無く、解説がインドネシア語であることです。

私はインドネシア語をそこそこ喋れるようになってきましたが、喋れるフィールド・ジャンルが限られており、こういった英語学習におけるインドネシア語はほぼほぼ素人です。

 

従いまして、”Kata Kunci”なんて言葉も、このPreparation Guideを読んで初めて知りました。

(Kataは”word”、Kunchは”key”ですので、「キーワード」ってことですね。なお、インドネシア語は基本、後修飾です)

 

 

問題を解いている時間よりも解説を読んでいる時間の方が長い

ある程度問題を解いていくと、不可思議な状況に陥りました。

TOEICの問題を解いている時間よりも、答え合わせをして解答を読んでいる時間の方が遥かに長いのです。

 

TOEICの問題はこれまで死ぬほど解いてきたので、内容はスッと頭に入ってきます。

しかしながら、自分で理解出来ていないインドネシア語が解説にあると・・・、何とかして理解しようという気になってしまいます。

 

不思議です。

問題を解く目的はあくまでもTOEICですからスルーしていいはずなのですが、何とかして理解したいという気持ちになります。

 

結果的に、問題を解いている時間は10分くらいなのに、解説を理解している時間が一時間くらいになってしまっているのです。

(私はリーディングセクションでのスコアアップを目指していますので、まずはPart 5から解いています)

 

 

“The New TOEIC Official Test Preparation Guide”では学習効率は悪い

しばらくはこの本を使って問題を解いていきたいという願望はあります。

しかし、やはり当初の目的、リーディングセクションでのスコアアップを考えますと、本書を使って勉強するのはどう考えても非効率です。

 

ただでさえ私は時間を切り詰めた生活をしており、1分・・・とは言いませんが、15分くらいの時間を大切に扱っています。

そんな中、本書を使ってTOEICを勉強するのは時間を要しますし、5月1週目には次のTOEIC L&R公開テストを控えています。

本来であればラストスパートをかけるべくリーディング問題を数多く解き、間違え、新たに自分のものにする。こういった作業が必要になってくるのですが、本書では正直難しいです。

 

逆にインドネシア語を覚える、という意味では面白いのかもしれませんが、それだったらもっと実用的なビジネスインドネシア語を喋った方が遥かに効率的だと思います。

TOEIC英語は実用的か否かについては様々な議論がなされていますが、もちろんゼロではないとは思うものの、取り扱っているジャンルの専門性は著しく低いため、ビジネス英語を離せるようになりたいならば、その人の働いているスタイルに合わせて英単語・英熟語・フレーズなどを使いこなした方がいいでしょう。

 

即ち、大好きなTOEICと言えども、本書を使っていくことでインドネシア語も同時に学べる可能性を探るということは一旦諦めた方がいいということです。

興味本位で購入した本書ですが、使用するのは一旦ここでストップし、また別の教材に移行したいと思います。

The New TOEIC Official Test Preparation Guideの購入はこちらから → https://itc-indonesia.com/