“Gifted”という単語をご存知でしょうか。
Kindle Paperwhiteでこの本を購入しちゃいましたので、当ブログの読者さまにご紹介したいと思います。
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TOEIC 学習者はもっと音読に時間をかけてもいいんじゃない?
“Gifted”なんて言うと、後天的な話ではなく、先天的な話ばかりかと思っていました。
で、本書を読んで実際のところはどうかと思ったら・・・よく分かりません。
当然、多大なる努力をした結果、Gifted認定された経緯はあるように思えますが、脳的なこととか遺伝なども相関はあるように思います。
従いまして、「Giftedの人たちは、生まれつきじゃなくて、努力の結果だ!」とGiftedが言ったとしても、私はそうではないと感じました。
とまぁ、そんな話は置いておき、大川翔君の第二言語への向き合い方は、TOEICを勉強する人にとっても大変参考になります。
一部を抜粋しご紹介したいと思います。
僕は、毎日、たくさんの本と格闘。
脳みそがとろけそうになりながらも、頑張り続けてた。
近所のお姉さんたちや、図書館ボランティアのお姉さんたちに本を読んでもらうのは続けてた。
ただ、読んでもらうだけじゃなくて、お姉さんのあとについて声を出したり、一文ずつ交代で読んだりもした。
そのほか、テープやCDを聞きながら、自分でも声を出してたくさん読んだ。
父さん母さんの前で、声を出して発表するように読んだりもした。
TOEIC SWはもちろん、TOEIC LRにも関連のあることですよね。
普段働いている社会人にとって、毎日脳みそがとろけそうになるくらい英語の本を読む時間はないかもしれませんが、英語脳とか英語を勉強としてとらえない域に達するにはとにかく量が必要なんだと思います。
【参考記事】 英語脳とは何か
どこかの誰かが言っていたような気がしますが、「量は質を凌駕する」といった言葉がありましたよね。
大川翔君のやってきた (= 彼の両親が作った環境)は、そういうことなんだと思います。
また、特筆すべきは「近所のお姉さん」や「父さん・母さん」の前で英語を話したということではないでしょうか。
あまり紹介しすぎるとネタバレになりますので控えますが、「近所のお姉さん」ってのはカナダ人の小学校6年生のことです。
当時の大川翔君が、5,6歳だったので、彼からしたら「お姉さん」ですよね。
TOEIC Reading , 特にPart 7を読むのが遅くて時間切れになってしまうという人は、やっぱり色々と不足していることがあるんですよ。
「じゃあ何が不足しているか?」という議論になった時、日本では大多数が「基本的な英単語が頭に入っていない」とか、「文法を理解していない」ので英文を先頭から読んでも頭に入っていないとか、そんなことばかりが言われているような気がします。
いや、間違ってはいないのです。
間違ってはいないのですけど、英語の文章を音読・熟読する量、加えて人前で話す量が圧倒的に足りていないですよ。
我々が日本語を理解できたのも、「文法→単語→本を読む→理解」ではなくて、「本を読む→理解」だったわけで (文法・単語は自然に学習)。
ま、成人に対して5歳児の学習法を当てはめるのもどうかと思いますけどね。
言いたいことは、英文を音読することに重きを置いた結果、Gifted認定された日本人がいたってことですかね。
TOEIC学習者は歩いた方がいいんじゃない?
この本は本当に読んでいて痛快で、勉強欲がどんどん湧いてくるんです。こんな仕事で忙しくて死にそうな社会人が読んでも。
でね、大川翔君の勉強履歴がただひたすらと展開されているんですけど、その中で自分が実践してことと同じことが出てきたらなんか嬉しく感じちゃう。
例えばコレ。厳密には勉強法ではないんですけど。
さて、気分が乗らない時とか、勉強に詰まった時に、ぼくはどうするか?
– 歩く – です。
家の中で歩きながら本を読むなんてこともある。
考え事をする時は歩きながらの方が、いいアイデアが浮かぶ。
この歩きながらの勉強法、なかなか良い。
僕はこの勉強法を、「二宮金治郎勉強法」と名付けている。
いやー、やりましたわ。特にアメリカ留学中の二十歳の時。
部屋にいても構内のカフェで勉強してても全然宿題が進まなかったり、スピーチの原稿が出来ない時とか。
誰もいないような原っぱに行ってルーズリーフ片手にグルグル回ってました。独り言をつぶやきながらね。
【関連記事】 私が留学で失敗したこと・後悔していること・反省していること 4連発
似たような勉強法で、「ながら勉強」もやってました。ラジオでナイター聞きながら勉強したり、ミスチル聞きながら勉強したり、誰かとメールしながら勉強したり。
歩き「ながら」勉強することで、「どちらにも集中しなきゃ!」という意識が働くのでしょうかね。
TOEICでリーディングを勉強しながらリスニングを勉強する人って聞いたことないですけど、意外にはかどるかもしれませんね。
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TOEIC学習者は発音を気にしなくていいんじゃない?
TOEICワールドでずーっと議論の対象になっているヤツ。「発音」。
まぁね、私も色々と発音に関しては述べてきましたが、そこまでこだわっていないのが正直なところです。
【関連記事】 TOEIC (R) リスニング対策 イギリス英語の発音・なまりを聞き取れない人向け攻略・コツ (1)
でね、大川翔君はまたいいこと言ってますよ。
TOEIC学習者よ、見習いましょう。
一番大事なのは聞き取りの「耳」で、次に大事なのが話す「内容」で、「発音」のことは、考えていなかった。
シュリーマン(ドイツ人)は、18言語ほど話せたそうだ。彼の勉強法はけっこう有名らしい。まとめるとこんな感じ。
1. 非常に多く音読すること。
2. 決して翻訳しないこと。
3. 常に興味のある対象について作文を書くこと。
4. これを教師の指導によって訂正すること。
5. 前日直されたものを暗記して、次の時間に暗誦すること。
・・・あれ? これってシュリーマンの言葉じゃん。
引用を引用してしまいました。
でもね、TOEICでも一番大事なのは「聞き取りの耳」な気がしてきました。
それは2015年からTOEIC SWを勉強し始めたことがきっかけですかね
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5度目のTOEIC SW 感想【2015年09月06日受験】
ついさっき、音読の重要性を言ったばかりですけど、TOEIC SWを受験し始めて気付いたのは「聞き取れないと喋れないな」です。当たり前。
「じゃあどっちが大事なんだよ!?」と聞かれると、はい、両方とも大事なので死ぬ気で勉強しましょう。
とまぁこんな感じで、参考になった箇所をちょいちょいと抜粋してご紹介しました。
本書ではこれらにとどまらず、TOEIC・英語学習者には参考になるようなことが書いてありますので、もし気になったら 読んでみてください。