ビジネスの場でもTOEICでもしばしば勘違い・間違いが散見される「語尾から品詞を断定してしまう」点について確認しましょう。
暗記をする必要はありませんが、そういった単語があるということだけ頭に入れておく必要があります。
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”-ly”で終わるので副詞と思いきや、実は形容詞の英単語
語尾が”-ly” (ie. frequently)で終わる単語は通常、副詞とされています。
しかし中には”-ly”で終わりながら、実は形容詞である英単語の代表が以下です。
costly
形. 「高価な、ぜいたくな」
Remark: 比較級は”costlier”で、なんと最上級は”costliest”と言う (使ったことないです)
hourly
形. 「1時間ごとの、1時間の」
Remark: 実は副詞の用法もあり。意味は「1時間ごとに」
yearly
形. 「年1回の、毎年の」
Remarks: 同上。この流れを汲めば分かるようにmonthlyも同様の扱い。
friendly
形. 「仲の良い、親しみのある」
Remarks: 比較級は”friendlier”で、最上級は”friendliest.” TOEICでは出てこないと思う。
timely
形. 「タイムリーな、よい時間に」
Remarks: 比較級は”timelier”で、最上級は”timeliest”
はい、どうでしょうか。
私が個人的に頻繁に使っているのは最初の”costly”ですね。
TOEICでも過去に出題された気がするので頭に入れておいて損はないかと思います。
”-ing”で終わるので動名詞と思いきや、実は名詞の英単語
では次に、”-ing”で終わっているが、実際には名詞扱いの単語を見ていきましょう。
馴染みのあるところから順に確認します。
opening
名. 「開始、始まり」
例: the opening of a restaurant
understanding
名. 「理解力、合意」
例: It depends on her understanding in this issue.
boarding
名. 「搭乗、乗車」
例:Thank you for your boarding.
shipping
名. 「船積み、運送」
例: Your shipping to Jakarta Port would be appreciated.
warning
名. 「警告、注意」
例: without warning
はい、こんな感じ。
辞書サイトではないので全ての単語は網羅していませんが、イメージとしてこういった単語が存在することを知っておくことが大事かと思います。
ビジネスでは気にしなくてよいが、TOEICの世界では要注意
ビジネスの場、特にEメールで間違った使い方をしている人は、日本人・外国人にかかわらず多いような印象があります。
ただ、正直 仕事上で間違えても何の問題もないでしょう。
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「あー、間違えているな」と一瞬感じるくらいです。
前後の文脈で大凡の意味はわかりますし、そこをネチネチ指摘しても仕方ありません。
しかしながら、TOEICの世界では致命的です。
出題されるならPart 5となると思いますが、 この「副詞じゃなくて形容詞」や「動名詞じゃなくて名詞」を勘違いした結果、スコアを落とすことは言わずもがなですが、試験終了後に自己採点をしても自分の中で間違えた感がないのです。
となると、復習が出来ません。
自己採点スコアよりも、実際のスコアは低くなるでしょう。
しかし理由が分からない。
非常に良くないサイクルに陥ってしまいます。
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ということでこの記事の目的は、「この手の品詞を理解しておらず、(知らず知らずに)間違えてしまっていることもあるよ」という気付きを与えることでした。
「わからなかった」ので、結果、「間違えた」
というのは復習するなり、新たに弱点を克服することは可能ですが、
「わかった」が、結果「間違えた」
ですと、手の施しようがありません。
こんなことが理由で、TOEICスコアが上がらない人が大勢いるのでTipとしてね。
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