旅先としてはまず挙がらない国、ブルネイに行ってきました。
決して、日本で働いている忙しいビジネスパーソンにはオススメしないので、それを踏まえて読んで頂ければ幸いです。
なお、オススメしない理由は決して「苦い経験をした」とか、「つまらなかった」というわけではありません。
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外資系営業マンが旅行先にブルネイを選んだ理由
2018年末、私は12/22〜1/6まで、計16連休を取得しました。
日本で働いていた頃を考えると信じられませんが、インドネシアで働いていると当然の如く取得できます。
16連休は取り過ぎですが、年末年始、多くのインドネシア駐在員は日本へ一時帰国し、健康診断を受けたり、ゆっくり年末年始を実家で過ごすことが通例となっています。
しかし、私は「わざわざ寒い日本で年末年始を過ごすのはどうだろう?」と考え、日本への一時帰国は選択肢から削除。
そして次に、考えたのは近隣諸国への旅行です。
できればこれまでに訪問したことがない国へ行ってみたいと思いましたので、まずは単純に未訪問の国を羅列してみます。
- カンボジア
- ブルネイ
- スリランカ
- パラオ
- ブータン
- ミャンマー
- ネパール
- マカオ
さて、この中から絞るわけですが、何を基準に絞ったらいいでしょうか?
- 料理が美味しい国?
- 最も距離が近い国?
- コストが最安な国?
どれもありがちな選択基準ですが、私にとって最も重要なcriteriaは、スターバックスのマグカップが販売されているか否かです。
このcriteriaでフィルターをかけると、上のリストは以下のように絞ることが出来ます。
- カンボジア
- ブルネイ
- マカオ
だいぶ絞ることができました。
#1のカンボジアは観光地としてアンコールワットが有名ですよね。
ここ10年で日本人の観光客数が10倍に増えているそうです。
#3のマカオは、若干ジャカルタからは距離があります。
観光地としてもカジノや世界遺産などで有名ですが、わざわざジャカルタから行くより東京から行った方がお得な気がします。
となると、今回、ジャカルタから行くべき、新たな国は・・・。
ブルネイ!
無事決定しました。
外資系営業マンが4泊5日のブルネイでやったこと
私が、4泊5日のブルネイでしたことを最初にまとめます。
- 初日:移動・空港スタバ
- 二日目:スタバ・ホテル散策・ボーリング (ホテル内施設)
- 三日目:マングローブツアー・水上集落見学
- 四日目:カヤック (ホテル内施設)
- 五日目:移動
本当にこれだけです。
そして大事なことを言います。
ブルネイには恐ろしいほど、することがありません。
ちなみに「ブルネイ」でAmazon検索すると単体での旅行本が販売されていませんでした。
ここが、冒頭に言った「忙しいビジネスパーソンにオススメしない理由」そのものなのです。
旅行にきたからには、やはりある程度観光地を巡りたいというのが人というもの。
しかし、悲しいくらいブルネイには観光地がありませんでした。
(博物館などは一応ありますが)
「やることがない」というと、一方で、「のんびりできるのではないか?」と捉えることができます。
私も当初、そう感じました。
しかし・・・、4泊5日の旅行でやることが何もないというのは、あまりにもキツイ!
これが私の結論でした。
ブルネイの基礎情報を少しだけ
ここでブルネイの基礎情報を少し。
通過はブルネイドルですが、シンガポールドルも使えます。
シンガポールとブルネイは通貨の等価交換協定を結んでいるのでブルネイでシンドルを使えます。私は300S$くらい手持ちがあったのでほとんどB$は買わずに過ごせることに。 pic.twitter.com/7VeFvjVvDa
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年12月24日
公用語はマレー語と英語です。
どちらかというと、マレー語が母国語で英語は補語。
ブルネイ人は観光客だと思って英語で話しかけてきますが、それに対して私はインドネシア語で返すので、
ブ where are you from?
私 From Indonesia.
ブ ?
私 And I’m Japanese.
ブ ?
私 Tapi, saya tinggal di Indonesia.
ブ Oh, that’s why you can speak Malay.都度こうなります。
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年12月24日
20代、30代は全く問題なく英語とマレー語が話せ、かつ中国語も喋るよう。
複雑なのが”Brunei Dollar”のはずなのに、”Brunei Ringgit”と記載がある点。やっぱりマレー系の文化を大きく受けているのでしょうか。でもかつてはイギリスの植民地だし、third generationの華僑もいるしもうわけ分かりません。
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年12月24日
日本との交易はあるのでしょうか。
調べてみたらこんな感じでした。
ブルネイの主要貿易相手国ランキング。お世話になってます。
【輸出】
日本37%
インドネシア19%
韓国13%
オーストラリア10%【輸入】
シンガポール19%
マレーシア19%
アメリカ10%
日本9%なお、かつて日本がブルネイを統治してた頃(3年間だけ)は「ブルネイ県」と呼んでいました。
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年12月25日
駐在員のことについても調べてみました。
2016年データでブルネイにおける在留邦人数は180人だそうです(2017年データで在日ブルネイ人数は167人)。
以前に日本人学校はあったようですが現在はないようですので、多くの人が単身赴任をされているということですかね。
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年12月25日
意外と日本と繋がりがある模様。
メディアでの露出もほぼありませんし、日常的に接する機会が極端に少ないと、こういった印象になるわけですね。
ブルネイまでの航空チケット
ジャカルタからブルネイの航空チケットを手配する際に、以下の疑問が湧きました。
- ジャカルタから直行便はあるのか?
- 飛行時間はどれくらい?
- ブルネイに航空会社はある?(ないことはないと思いますが)
- 航空チケットは高いのでは?(便数が少なそうだから)
私の御用達チケット屋さん、Expediaで調べてみました。
調査結果は以下のとおり。
- ある。ガルーダ航空とロイヤルブルネイ航空
- 2時間20分
- 上記のとおりロイヤルブルネイ航空
- ガルーダ航空:¥48,970、ロイヤルブルネイ航空:¥46,210
近い。そして「ロイヤル」とついている割には安い。
これはもう購入決定です。
ちなみに、日本からブルネイまでの航空チケットについても調べてみました。
直行便はなく、以下の空港でトランジットをした上で行く必要があります。
- クアラルンプール (マレーシア航空):¥ 82,900
- 香港 (キャセイパシフィック航空) :¥256,960
- マニラ (フィリピン航空) :¥111,640
- シンガポール (シンガポール航空) :¥136,560
高いですよね。
これも忙しいビジネスパーソンにオススメしない理由の一つです。
ただ、私はジャカルタに住んでいますので、地の利を活かして行ってきます。
初めてのロイヤルブルネイ航空です。
機体は古そうですが、機内エンターテインメントは充実している模様。日本の映画やドラマは無さそうですが有名タイトルは多くありそうですね。なによりも画質とサクサク感が感動的。 pic.twitter.com/7NfWWgc1it— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年12月21日
出だし順調です。
スカルノハッタ空港では撮影できなかったロイヤルブルネイ航空機をパシャり。基本、飛行機に興味がない奴ですが色合いは素敵ですよね。
なお、空港は日本の地方都市の空港といったところ。どうやら最近リノベーションした模様。SIMカードを10ブルネイドルで買ってホテルへ向かいます。 pic.twitter.com/3CORViDhTk
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年12月22日
SIMも普通に売っていますし、Wifiもありますし、特に不便なこともありません。
オイルマネーがあるので、発展途上国ではないのです。
これもまた面白みの無い国。
ブルネイ観光はつまらない?
ブルネイであろうとどこであろうと、旅行先にはダウンタウン、もしくは最も賑わっている界隈があると思います。
ブルネイのダウンタウンを探したのですが、どうもそれっぽいところがなく、せいぜいショッピングモールくらいでした。
また、街中を散策したのですが、12月24日だと言うのに全くクリスマスムードがない。
その後、こんな事実を知ることに。
今日は一日中街中を歩き回りましたが、ここブルネイには全くクリスマスムードがありませんでした。調べてみたらブルネイでクリスマスを公然と祝おうとする人は5年の禁固刑ですって。理由は「イスラム教の進行に害を及ぼす可能性があるから」と。
・・・インドネシアの緩さが恥ずかしくなる。
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年12月24日
なるほど。
クリスマスだと言うのに、やけに静かなのはこういった理由があったからですか。
その他にも、ブルネイのスーパー、ブルネイのコンビニなどに足を運びましたが、販売されているものはジャカルタとあまり変わらず、新鮮味はありませんでした。
一応、日本食レストランにも行きました。
ブルネイで最高峰のクオリティとされているrestaurant kaizen sushi へ行ってきました。店内から水上集落が眺められる素敵なレストランですね。
ただ、味はまぁなんと言いますか、アメリカの地方都市の日本食レストランのレベルです。ジャカルタはこの点、レベルが高い。 pic.twitter.com/kwFmQmouKU
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年12月24日
味は、まぁまぁ普通の海外にある日本食レストランの味といったところでしょうか。
これまたネタ的要素がない・・・。
ブルネイでの観光ツアー① 水上集落見学
観光名所がないブルネイでは、どんなオプショナルツアーがあるのでしょうか。
HISにて調べてみました。
・・・以上でした。
ということで、唯一興味のあった水上集落ツアーへ参加することに。
オプショナルツアーを事前にwebで予約すると割高になるという情報を入手していたので、現地に赴き、直接、ボートの主と交渉します。
水上集落ツアーのスタートポイントにそろそろと近寄っていくと、直ぐに一隻のボートがこちらにやってきました。
ボートの主「B$ 40だ」
私「B$40? 高い。ダメだ。別の人と話をする」
ボートの主「わかった。B$35で手を打とう」
私「何言っているんだ。私はB$20が妥当な値段だという情報を既に入手している」
ボートの主「わかった。B$30でいいか?」
私「さようなら」
ボートの主「……OK, OK. B$20.」
ということでB$20の値下げに成功。
水上集落ツアーの最中は、ボートのスピードが速すぎて写真を撮ることができなかったのですが、興味深かったです。
水上に家があるのは当然で、病院や学校までも。
ただ、生活排水などが一緒くたになっているので、正直、水は汚かったです。
ブルネイでの観光ツアー② マングローブツアー
水上集落ツアーを満喫している最中に、私からボートの主に聞いてみました。
私「マングローブツアーもあるんだよね?ここから行けるの?」
ボートの主「・・・行けるよ。ただし、遠いよ。ここから1時間くらいかかる」
私「1時間!? 遠いな」
ボートの主「行くとしたらプラスB$20だ」
私「プラスB$20!? うーん・・・」
ボートの主「どうする?」
私「・・・ち、仕方ない。いいよ」
よくよく考えてみると、水上集落ツアーもマングローブツアーも結局ボートに乗るわけです。
ただ、水上集落の延長上にマングローブがあるか否かの確認はありませんでしたので、とりあえずボートの主に聞いてみた結果です。
マングローブツアーの出発地点を探す手間と、新たにボートの主と交渉する手間を加味し、プラスB$20で手を打つことにしました。
そして無事にマングローブツアーへ。
最終的に、コストがB$40となった次第です。
テングザル…とは結局遭遇できませんでしたが、水上集落からのマングローブクルーズは面白かったです。価格ネゴしてB$60を40まで値下げに成功。営業スキルはライフスキルですね。
ただ、この時に軽い事故が起こりご覧の通り指を負傷してしまいました…。 pic.twitter.com/ChIwU1BJG3
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年12月24日
写真では上手く伝わらないかもしれませんが、手の甲が八つ裂きされたように痛かったです。
時間にしても合計で2時間程度でしたので、オプショナルツアーとしては丁度良かったです。
他のツアーは半日とか一日とか拘束されますので。
・・・と、こんな感じで、これといった盛り上がりも無いままブルネイでの時間は過ぎていくのでした・・・。
ブルネイのスターバックスと、今回宿泊したホテルについては別記事にしてまとめたいと思います。
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