TOEIC(R) 勉強法として「同じ問題を繰り返し解く」ことで得られる3つのこと

TOEIC(R) 勉強法として「同じ問題を繰り返し解く」ことで得られる3つのこと

「TOEIC L&Rの教材は最低5回は解け!」と言われて「はい、分かりました! そりゃあ何度も解いた方が良いですよね!」って、何も考えずに受け取ってしまうのは愚の骨頂です。

繰り返し問題を解くことがどういった意味を持つのかを正確に理解した上で実践すべきだと思います。

スキルアップを実感出来る

色々と「繰り返し」解くことの意味はあると思いますが、英語学習におけるモチベーションキープを重要視する私から言わせて頂きますと、最初に掲げる意味は「スキルアップ・成長体験」をすることが出来る点にあります。

つまり、繰り返し解くことで、以前に間違えた問題を復習し、次回以降に解いた時に正答を選べるってことです。

 

そりゃまぁ、同じ問題を解いていますので正解するのは一見当たり前のように感じますが、結局「勉強」とか「学習」ってこういうことの積み重ねですからね。

この一つ一つの小さな成功を積み重ねることで、最終的には目標のスコアに辿り着くことが出来る訳ですから、一度だけしか教材を解かない場合には、この効果を得ることは出来ません。

 

やや精神論チックな話になりますが、やっぱり人って (取り組んでいる何かに対して) 成長することが目に見えていないと (その対象への) やる気を持続させることが出来ません。

50の教材全てを一回だけ解いて、TOEIC L&R本番でその成果を測るという勉強法であれば、なかなか成長を実感することは難しいでしょう (教材で間違えたことが、そのままTOEIC L&R本番に出題される可能性は低いの意)。

 

話は逸れますが、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーに代表されるRPGが日本のゲーム業界を突っ走ってきたのは、自己投影をした主人公が目に見える形でレベルアップすることが出来るからだと私は思っているんです。

やっぱね、人間って成長すると楽しいんですよ。これまで出来なかったことが出来るようになったり、いっつも失敗していたことが突然成功するようになったりと。

 

で、この成長は英語学習のみならず、「学び」という観点からすれば相当大事なはず。

一つの教材を繰り返し解くことで、レベルとしては非常に低いかも知れませんが、自分のスキルアップを実感することが出来ますので、これは大変有益なことだと思います。

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毎回間違うことが出来る

そして次に掲げますのは「何度も解いているのに、毎回間違うことができる」ことです。

「間違うことが出来る」って言ってしまいますと、何だかネガティブなニュアンスしかなさそうですが、本番以外の勉強ではなるべく多く間違えた方が得ですからね。全然良いことなんです。

 

一つ目に「スキルアップ出来る」と言っておきながら、こんなことを言うのもアレですが、例え 何度解いたとしましても、不思議なことに毎回間違えてしまう問題とか、以前は正解したのに次には間違えてしまう問題とかが出てくるんですよ。

その他にも、以前には偶然的に正解してしまった問題を、次ではやっぱり間違えちゃうとか、正答には影響を及ぼさなかったにも関わらず、実は全く理解していなかったとかも。

 

とどのつまり、毎回毎回 新たなミスが新たな発見をもたらせてくれ訳です。

これは複数回解かないと享受することのできないメリットですよね。

 

・・・ってご紹介しましたが、この考え方って「失敗は成功のもと」の美学を素直に受け入れている人だけに適用可能かも知れません。

世間には大勢いますからね、「間違うの嫌だ!」「失敗するの嫌だ!」「自分の弱さをさらけ出したくない!」「常に背伸びをして周りにでかく見せたい!」って人達。

ま、とにかく不思議と何度も間違うことが出来るのは、繰り返し解くことで得られる点だと思います。

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暗記すること引き出しが増える

繰り返し教材を解いていきますと、流石に問題文や設問を覚えてしまうんですよ。

で、そういった英文って結構日常の中でもポーンっと頭に浮かぶことがあるんです。この状態になりますと既に自分の中の定型文のようになり、結果的に英語 (≒ 英会話) の引き出しが増えることになると思います。

これこそ繰り返し解かないと得ることは出来ないことだと思います。

 

ただ、「英語の引き出しが増えること」のメリットを理解していないと意味を為さないと思いますので簡単な説明を。特にスピーキングですかね。

英会話の時に出てくる言葉って結局自分の頭の中に残っている・覚えている単語・語彙・表現だけなんです。で、これを私は引き出しと言っています。この引き出しが多ければ多い程、英会話の幅も広がりますし、より表現が豊かな英会話を繰り広げることが出来るんですよ。

 

・・・と言いつつも、なかなか引き出しを増やすことって難しいんです。

しょっちゅう海外とやり取りをしている人がメールに使う定型文を暗記したとかなら全然大丈夫だと思いますが、そういった環境にいない人はただ単に暗記をし続けないといけない。これって相当骨が折れますよね。

 

ですんで、それを「教材を繰り返すこと」で達成出来てしまうのは大変有益なことだと思います。理想のステップは、

1周目 ⇒ 2周目 ⇒ TOEIC本番 ⇒ 3周目 ⇒ 4週目 ⇒ TOEIC本番 ⇒ 目標スコア達成 ⇒ 5周目 ⇒ 引き出し増

・・・ってな具合ですかね。

 

と言うことで、簡単ではありますが、「教材を繰り返し解く」ことの意味を精査してみました。

ただ単に人に言われたことを鵜呑みにするのではなく、自分で咀嚼してその意味・目的を理解した上で勉強することが理想だと思います。

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4 件のコメント

  • TOEICの先を見据えているかどうかで学習法は異なるかと思います。
    TOEICだけならば問題集を複数回解いて、慣れればいいでしょうが、
    英会話全般と言うことであれば話は違うでしょう。

  • でも、同じ問題を繰り返し解くことはモチベーションが上がりません。
    一度解いた問題ですから、内容を精読しなくても答えが浮かんでしまうからです。
    問題が二回目以降は少し変わるとかあればいいのですけど。。。

  • 間違えたくないとオドオドしている人は多いですね。
    私の上司もとにかくカッコつけようとしすぎて嫌になります。

  • どうも。いつも読ませてもらっています。
    繰り返し解く意義がクリアーに分かりました。
    実は何度も解くことは苦手なんですが効果があるということで努力したいと思います。

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