「TOEICの勉強・学習がつまらない」という人は、社会人の中で大勢います。
その理由・原因について、私はこう考えます。
参考書・教材の著者の言うとおりに学習していないか?
私が感じる、「TOEICの勉強・学習がつまらない理由・原因」は、市販の参考書・教材の著者の言うとおりにしか勉強していないから、です。
TOEICの参考書・教材が増え続けた結果、様々な攻略法・勉強法・テクニック・アドバイスが巷に溢れるようになりました。
私がTOEIC業界に身を置いた、2012年のそれと比較しても、体感でかなり増えたと感じます。
英語初心者にとっては大変ありがたいことだとは思いますが、逆に方法論が多種多様過ぎて、逆に混乱を招くこともしばしば。
「参考書Aでは、『Part 7から解け』って書いてあったけど、参考書Bでは『順番どおりに解け』って書いてあるな・・・」
「教材Cでは『TOEIC基礎単語を1,000個暗記してから問題集を解け』ってあるけど、別のは『同時並行で進めろ』って・・・」
ある程度勉強方法を理解することが出来たのなら、自分に合った、自分のための勉強法を自分の頭で考え、計画し、実行すべきだと思います。
いつまで経っても参考書・教材の言うとおりに従っていても仕方ありません。
それはその参考書・教材の著者にとっての成功体験であって、あなたに100%応用可能であるわけではないですから。
20%くらいを吸収し、次は自分のやり方を模索し、完結する。これが理想の勉強ステップではないでしょうか。
私もこのサイトでさまざまな勉強法をご紹介していますが、最後に必ず、「参考にして下さい」で締めくくっています。
私の勉強法があなたに合う保証は一切ありません。
100人中99人に効果のあった勉強法も、あなたには効果がない可能性だってあります。
人気の参考書やらなんだか知りませんが、もっと疑ってかかりましょう。
あなたは受け身でTOEICを勉強していないか?
もうちょっと深く検証・分析していきましょう。
TOEIC参考書・教材に従って勉強すること自体は咎めません。
ただ、その参考書・教材を選ぶプロセスはどうでしょうか。
自分自身で決めましたか。
周りのアドバイスを聞いてもいいですが、その上で自分で決断しましたか。
回りくどくなってきたのではっきり言いますが、他人に決めてもらっていませんか。
TOEICの勉強に限った話ではありませんが、受け身で物事を行うと結果など100%出ません。
堀江貴文氏のこちらの著書をご存知でしょうか。
同じようなことが書かれています。
たとえば東大受験の際、僕は英単語帳を一冊丸々暗記している。
単語の暗記なんて、それまではまったく興味の持てない作業だった。
もし、これが教師から命じられた作業だったら、とてもではないがやらなかっただろう。
僕がそれに取り組めたのは、「すべてを自分で決めた」からである。
受験対策を研究している中で、僕は自分から「単語を暗記しよう」と決意した。
そして自分で単語帳を選び、自分で決めたペースで暗記を進めた。
すると、まるでゲームにのめりこうように、その暗記作業に楽しく没頭できたのだ。
正にこのとおりだと思います。
ブームに乗っかって、もしくは会社から無理やり強いられてTOEICを勉強している人は、この能動的なスタンスは理解できないでしょう。
「TOEICの勉強が楽しい? 意味不明」
という社会人は大勢いますが、結局のところ没頭できるかどうかの差だと思います。
没頭できるかどうかは、自分が主体的に取り組んでいるかどうかの差です。
自分が主体的に取り組んでいるかどうかは、教材・参考書の著者の言いなりになっているかどうかの差です。
カリスマ講師なんていない
私は予備校に通ったことがないので詳しくは分かりませんが、林修先生に代表されるような「カリスマ講師」の存在がよく分かりません。
少なくとも私が通った小学校、中学校、高校、大学、留学先には「カリスマ講師」はいませんでした。
「カリスマ講師」について無理やり自分に理解させるのであれば、「この人の授業は分かりやすく、受講者の多くが理解度を深められる」といったところでしょうか。
だとすると、これはこれで妙な違和感を感じます。
これまでお話ししてきたことと同じですが、「受け身感」を感じざるを得ないのです。
カリスマ講師なんていなくても、自分が主体的に取り組み、選択し、決断し、行動し、没頭するのであれば、結果なんて直ぐに出ます。
講師や著者がどうこうではないのです。
あなたがボスなのですから。
同じことがTOEICでも言えます。
世間では、「有名著者の新著!」などと大々的に紹介されていますが、全く重要な要素ではありません。
そこに振り回される人はいつまでたっても受け身でTOEICを勉強している人たちです。
そして、いつまでたってもTOEICの勉強を心から楽しむことはできず、どこか苦しみながら毎日勉強している人でしょう。
こういう人に限って、「参考書コレクター」であり、「数年勉強していてもスコアが全く上がらない」という特徴を持っています。
当然、私のこの考えですらも、一意見にしか過ぎませんので、自分で考え、選び、決断し、実行するプロセスを踏んでみてはいかがでしょうか。
失敗したら、決めたあなたの責任。
成功したら、決めたあなたの功績。