驚くことがありました。
2013年くらいに、このブログ・ツイッターを通じてやりとりをしていた人から久々にDMがきたんです。
当時、TOEIC900点を目指して必死に勉強されていた人で、私も色々とアドバイスをしていました。
その人は現在もまだTOEIC900点に到達できていないようなのですが、それはいいとしても、
「いや〜、今日は朝からPart 3のシャドーイングして、ランチにPart 5を30問解きましたよ!順調です!」
と爽やかに、且つ誇らしげに語っていらっしゃいました。
ちょっと言い過ぎた
TOEICを勉強する理由は人それぞれです。
当初は会社から無理やり勉強させられた人もいたでしょうし、英語を武器に転職をしようと考えていた人もいるでしょう。
その結果、TOEICという英語試験の面白みにハマり、継続して勉強を続ける人が続出しているのも周知の事実です。
しかしながら、前述の人のように、いつのまにか「TOEICを頑張っている自分に酔っているだけ」の人が最近やたら多いです。
既に目標スコアを達成し、私のように半分趣味で続けているならまだしも、3年以上勉強し続けて未だに目標スコアにたどり着いていないのにです。
これには警鐘を鳴らさずにはいられませんでした。
ただ、久しぶりのやり取りだったため、そこまで踏み切ったことは言えず、結局、
「もう、今年でTOEICから卒業しましょう。xxxさんは、緊迫感が欠けちゃってますよ。今年の9月受験で最後にしませんか?」
と言うのに留めました。
すると、その人からも、
「Koさんのように、楽しく勉強していきたいんです!」
と更にポジティブなコメントがきたので、
「いや、私はもうやることやって、目標スコアも取って、転職にも活かして、海外駐在を実現させたから言えるんですよ」
と、ややぶっちぎったことを言ってしまいました。すると、
「いや・・・でも、xxxさんの最新参考書とか出たし、やらなきゃな・・・って。あと来月にはxxxさんの新刊も出るんですよ!?」
と返してきたので、
「うん、もういいです。そのまま楽しく勉強を続けられたらいいんじゃないですか」
と言い放ってしまいました。
道を見誤っていないだろうか
少し言い過ぎてしまいましたが、その人の過去 (2013年時点)を知っていたので、「そんなことしている暇があるのか?」という一心でついつい言ってしまいました。
完全に当初の目的から逸脱していることは明らかでしたが。
ただ、この記事を読んでいてたら謝ります。ごめんなさい。
でも、それでも。
根本的な私の考えは変わりません。
TOEICを作った北岡靖男さんはこんな状況を喜んでいるとは思えません。
TOEICはTOEICそのものを楽しむゲームであってはいけないのです。
【関連記事】 TOEIC (R) 35周年記念 その歩みを振り返る
https://toeic-eigo-blog.com/archives/8884
海外で仕事をし始めて、尚更そう感じます。
TOEIC900点以上を保持していながらも日本でくすぶっている日本人は、今直ぐにでも海外に出てきて欲しいと思っています。
極論、その人の人生なので何の権限もありませんが、宝の持ち腐れです。
逆に、日本では英語を得意としていない人ほど、海外で仕事をしているようにも見受けられます。
40代以上のおじさん日本人が多いアジアでは特にそう感じて仕方ありません。
20代の社会人が英語を勉強しているのならば直ぐにそれを活かすべく動いて欲しいものです。
日本国内で英語・TOEICについてあーだこーだ話しているだけでは井の中の蛙ですから。
少しだけ変化をつけてみよう
色々と感じるところがありましたが、TOEICを楽しみながら継続的に勉強することは決して悪ではありません (例えスコアが上がらなくても)。
誰にも否定できることではありませんし、その人さえ良ければそれがベストなんです。
・・・でも、どうしても、「ちょっと踏み込めば、もーーーっと楽しい世界が待っているのにな・・・」と言いたくなるのです。
が、それを言うと、大勢の人が、
「今の会社は海外展開ないですし、辞められないですよ・・・」
とボヤくのですよ。
これを言われたらもう降参。
そんなに洗脳されているのか・・・と思わざるを得ません。
堀江貴文氏のこちらの本でも同じような感想が書かれていました。
彼らは口を揃えて、「会社を(学校を)辞めたら大変なことになる」と人を脅す。
「学校に行けなくなったら、もうまっとうな仕事には就けない」とか、「一つの会社に居続ければ昇進の可能性があるけど、転職したらそれがフイになる」などと言ってはなんとかその組織にしがみつかせようとする。
(中略)
しかし、落ち着いて考えればわかることだが、一つの組織から抜けたくらいで「大変なこと」なんて起きない。
僕は東大を中退しているが、大変な目になんて一切遭わなかった。
会社を辞めて転職したり、独立したりといった経験を持っている人だって大勢いる。
「大変なことになる」というのは、ただのデマなのである。
私は転職を二度経験しているので、そのこと自体は勿論ですが、今の環境から一歩踏み出して変化をつけることに抵抗はありません。
海外駐在だって、一歩踏み出した行動のうちの一つです。
【関連記事】 TOEICを卒業した人は海外駐在を目指せ!駐在をオススメする5つの理由
https://toeic-eigo-blog.com/archives/10378
TOEICを勉強し始めたきっかけは人それぞれですが、「TOEICを勉強している自分にハマる」のではなく、そこで身につけた英語力を活かす道を模索するのは如何でしょうか。
せっかく頑張ってTOEICを勉強したのですから。
【関連記事】 転職エージェントは どこも評判は同じと思っていた私が JAC Recruitment (ジェイエイシー・リクルートメント) 一社だけを選んで転職した 4つの理由
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