2012年より本格的にTOEICに参加し始めた私ですが、その受験回数が順調にいけば2014年12月受験をもって、ついに30回に達成する予定となっております。
それ以前にも数回受験したことがありますので、正確には既に30回以上受験しているとは思うのですが、それでも30回受験というのは感慨深いです。
そんな私が、改めて Part 3 のスコアを取る方法について気付くことがありました。
「あれ?結局、リスニングのスコアを上げるにはリーディングが大事なんじゃないの?」
「TOEIC Part 3攻略のコツ・テクニック」の前提
しばしば、TOEIC パート3とパート4はセットで考えられることが多いのですが、本記事に限りましては、パート3に関してのみ言及していきたいと思います。
恐らく、本記事にてご紹介する内容のほとんどが、ある程度 パート4にも適応可能だとは思います。
しかしながら、便宜上パート3に関してのみご紹介します。
あくまでもパート3が主役です。対話のパートですよ。
TOEIC パート3攻略のコツ・テクニック = 基本的なリーディングスキルを身に付けること
そんなに大それた話ではないのですが、TOEICを30回受験して気付いたパート3攻略のコツ・テクニックは、結局は基本的なリーディングスキルがものを言うのではないかな、ということです。
簡単に説明すると以下の通りとなります。
パート3にてスコアを取るには、一つでも多く設問に正解しないといけない
↓
一つでも多く設問に正解する為には、音声が流れる前に当該設問と選択肢を理解していれば有利となる
↓
音声が流れる前に多くの設問と選択肢を理解する為には、当該設問と選択肢の単熟語を瞬時に理解するスキルと英文内容を瞬時に理解するスキルを身に付けなくてはならない
↓
単熟語と英文内容を瞬時に理解するスキルを身に付ける為には、基本的なリーディングスキル (*) を身に付けなくてはならない
(*) 基本的なリーディングスキル = 単熟語の習得 (和⇔英)、英文法の理解、豊富な英文読書量など。
この流れが、『TOEIC パート3攻略のコツ・テクニック = 基本的なリーディングスキルを身に付けること』の概要となります。
特段、真新しいことでもありませんので、TOEICを受験したことがある人にとっては当たり前の話かもしれません。
ただ、私が改めて着目したい点は別にあります。
ここでいう「基本的なリーディングスキル」を身に付ける為の勉強を、やや軽視している人が多いということです。
上述したような「先読み」を実践するに当たり、「基本的なリーディングスキル」が重要であることを理解しながらも、パート3のスコアを上げる意味でリーディングを勉強している人を私は聞いたことがありません。
恐らくですが、「先読み」の勉強法は、パート3とかパート4の問題をひたすら解くことで実現しており、その結果として間接的にトレーニングしている人が大半だと推測します。
よく言われる、「パート3を何度も繰り返し解くことで、『先読み』スキルが上達しますよ!」という勉強法は、結局、パート3の演習問題を継続して解いていることで、無意識のうちに先読みを経験し、そのコツ・テクニックを体にしみこませていると言えるのではないでしょうか。
一方、TOEICを30回受験してみた私は、この「基本的なリーディングスキル」を、間接的にではなく、しっかりと勉強することが、TOEIC パート3攻略のコツ・テクニックになるのではないかと思っているのです。
それは「基本的なリーディングスキル」と言いながらも、決して、「単語を暗記すればよい」、「文法を使えればよい」というレベルではなく、英文を瞬時に理解し、ポイントを押さえることができるといった総合的なスキルです。
TOEIC Part 3 にどれだけのリーディング要素があるか精査してみる
「基本的なリーディングスキル」を間接的にではなく、しっかりと勉強することがTOEIC パート3攻略のコツ・テクニックになると思います。
「は?リスニングできない人へのアドバイスが『リーディングを勉強しろ』? おかしいでしょ」
という人へ、改めて例文を使って、パート3にどれだけのリーディング要素があるかを精査してみましょう。
以下のようなパート3の問題があるとします。
No. 50 What is the problem?
(A) The man was not qualified.
(B) The man was out of town.
(C) The man was too late.
(D) The man had another engagement.
No. 51 According to the man, what will take place next month?
(A) Some operation will be performed.
(B) All the employees will visit overseas.
(C) The new expense manual will be distributed.
(D) Nobody will not be able to enter into the office.
No. 52 What does the man ask the woman to do?
(A) Attend the meeting instead of him.
(B) Submit the documents after the lunch.
(C) Pass on his message to his assistant.
(D) Give a presentation about the curriculum.
TOEICを一度でも受験したことがある人はお分かりだと思いますが、この例文の設問と選択肢、ボリュームが相当あると思います。
「パッと見」で理解できる範疇を超えていますよね。
で、この量の英文を時間にして約8秒 (= 設問と設問のインターバル) で理解しなくてはならないのです。
これはもはやリーディングスキルの話ではないでしょうか?
読解力?いや速読力でしょうかね?
いずれにせよ、TOEIC パート3には結構な量のリーディング要素があるということです。
ちなみにですが、パート3でスコアを上げる方法はもちろん先読みだけではありません。
つまり、先読みをせずに「流れてきた音声をそのまま聞き取り、そのまま設問に答える」といった通常の解答方法も当然あります。
従いまして、もちろんリスニングスキルを身に付けることも大事です。
が、コツ・テクニックとしてはリーディングスキルを身に付けることかなと思うのです。
設問と選択肢から全体のストーリーを妄想するには、「速読レベルで熟読」しなくてはならない
「基本的なリーディングスキル」をしっかりと勉強することが、TOEIC パート3攻略のコツ・テクニックであることはわかりました。
ただ、最初にちょこっと触れましたが、ニュアンス的には、「スクリプトが流れる前に、先に目を通しておく」くらいの感じに聞こえませんか?
私が考えますに、「目を通す」くらいでは、「先読み」とは言えないと思うのですよ。
より具体的な表現をしますと、目を通すくらいでは 、正解の選択肢を導くに至るまでの情報を得ることはできないのではないかと思うのです。
必要なのは「速読レベルで早く読みながら、設問と選択肢の内容を理解する」くらいではないでしょうか。
パート3でスコアをしっかりと稼げている人ってのは、この「速読レベルで熟読する」スキルが既に身に付いているのではないかなと。
で、この「速読レベルでの熟読」は、多くの英文を読まない限り身に付かないってことに落ち着くのかと思います。
結局、「先読みスキル」を身に付けるには、基本的なリーディングスキルを身に付けないといけない
つまるところ、英単語と英文法をしっかり勉強し、地道に英文を読む習慣をつけないということですね。
これはこれで結構大変なことだと思いますが、トレーニングを積んで、毎日続ければ慣れます。大丈夫です。不安はありません。
先日のTOEICでも、私は2か月ほどTOEICの勉強をサボっていたにも関わらず、TOEIC受験中には、自動的に「先読み脳」になっていましたから。
私のような凡人でもできたわけですから、恐らく毎日地道に続けることが出来る人であれば、1か月くらいで実現可能だと思います。
なお、基本的なリーディングスキルを勉強するに当たって、おすすめ教材は以下の通りですので、宜しければご参考にして下さい。
(じっくりと速読力を鍛えるなら)
(1) The Japan Times
(2) TOEIC テスト公式プラクティスリーディング編
私の感想記事はこちら→「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」の感想・レビュー
(いますぐ速読力を鍛えるなら)
(3) NHKラジオ 実践ビジネス英語
私の感想記事はこちら→【NHK ラジオ英会話】実践 ビジネス英語 の感想・レビュー
(日本語なしの参考書でTOEICを勉強するなら)
(4) Score Up 1-2-3 for the TOEIC Test
私の感想記事はこちら→「Score Up 1-2-3 for the TOEIC(R) Test」の感想・レビュー
(妄想力を鍛えるなら)
(5) TOEIC テスト 公式プラクティス リスニング編
私の感想記事はこちら→「TOEIC (R) テスト公式プラクティス リスニング編」の感想・レビュー