「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」を使ってみた感想をご紹介します。
なるべく細かくレビューを出来るように3回に分けてご紹介しますね。
- 「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の感想・レビュー (1) (この記事)
- 「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の感想・レビュー (2)
- 「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の感想・レビュー (3)
「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の概要
TOEIC L&R 関係の参考書は数多く出版されていますが、ETSが自ら出版している、いわゆる「公式本」という参考書の数は限られています。
で、この参考書はその数少ない公式本の一つということなんです。
最初の記事では、その「特徴」に関して分析します。
「私自身が使ってみてどうだったか」とかではなく、あくまでも客観的な事実。
この参考書に備えられている機能などをご紹介します。感想はその次に書きます。
写真では分かり辛いかも知れませんが、サイズはそこそこ大きいB5サイズです。
A4よりは小さいので持ち運びにそこまで困ると言うことは無さそうですね。
CDは3枚付属されており、ご覧の通り問題ページと解説ページを切り離すことが可能です。
これは公式問題集と同じですね。
「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の特長
写真の通り、裏面には「特長」が記載されてあります。
対象は350点~730点程度の人ですか。
まぁこれはレンジを広くして そのターゲットを意図的に広げている広告戦略の一つですので真に受けないこととして、その次の「多数の問題を繰り返し聞く」ってのは意味不明ですね。
先ず「多数」が曖昧です。一体何問を多数として取り扱っているのでしょう。
しかも「繰り返し聞く」ってそりゃまぁ当たり前です。大した特長になっていません。
いずれにしましても、私は「特長」ではなく、「特徴」を纏めたいと思います。
「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の特徴 ①均一
写真の目次をクリックして見て下さい。パート1 ~ パート 4 までを万遍無くカバーしています。
世の中に出回っているTOEIC本の傾向として、パート 1 と パート 2 の問題量が極端なまでに少ないことが挙げられます。
本書もまた、そういった構成になっているのかと思いましたが、各パートが殆ど均等に分けられています。これは間違いなく良い点です。
(Part 1 : 28 page, Part 2 : 28 page, Part 3 : 25 page, Part 4 : 25 page)
話がやや逸れてしまいますが、「TOEICのリスニング問題 = Part 3, 4 対策」のような悪しき傾向が 昨今垣間見れます。
確かにパート 3 ,4は先読みなどのテクニック論が先行し話題になりがちではありますが、私個人的にはパート 2 が最も実際のビジネスの場では役に立つ箇所だと考えています。
さて、これ以上主観を話すと客観的な事実を伝えることになりませんので話を戻します。
「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の特徴② 素材
パート 1 のトレーニングで登場する写真の数は合計で73枚あります。
これは他のリスニング教材と比較しても断トツに多い数です。
当然 多くの題材を経験していた人の方が本番で成果を発揮し易いのでこの点では非常に優れていると言わざるを得ません。
「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の特徴 ③方法
また、単純に本番と同じ問題を解くのではなく、ディクテーションを取り入れたトレーニングをすることが可能です。
一部お見せします (写真)。
公式本ですので、中身は工夫されていないと思っていましたが、そんなことは全然ありませんでした。
「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の特徴 ④解説
さて、トレーニングの方法の次に大事なポイントが解説です。
解説が充実していない参考書は非常に学習している感が無く、すっきりしないまま英語を勉強しなくてはなりません。
中には余分な情報は不要と感じる人もいますので、一概に解説量が多ければいいと言う訳ではないと思いますが、本書が350点~730点の人を対象にしている以上、解説は確りしていなくては筋が通りません。
で、気になる解説はと言いますと・・・、予想以上に丁寧で細かいものです。
私が感じる「丁寧」や「細かい」が万人と共通と言うことはありませんが、必要な情報が全て盛り込まれており、それらをシンプルな日本語で纏められている
非常に優れた解説だと思います。
この点でTOEIC初心者の方にとっては大変勉強し易い教材になりますね。
「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の特徴 ⑤ ???
また、パート 2 の質問の種類を丁寧に分類してくれている事や、P 52 と P 72 のリストを公式本で紹介している事に大変驚きました。
私みたいなTOEICマニアが纏めるならまだしも、IIBCがまとめてくれるんですね。
これらのリストはコピーして手帳に挟んで常に持っておくべきだと思います。
さて、肝心の問題の質や難易度、リサイクル問題の有無などは次の記事に残しておきたいと思いますが、一点だけ。
この教材はリスニング教材でありながらも、語彙と文法の勉強を同時に、また豊富に出来るものに仕上がっています。
基本的には「文法は文法で勉強」、「語彙は語彙で勉強」でありますが、それらのステップが面倒くさい人にとっては、最初からこの教材に手を出してもいいのかも知れません。
さて、次の記事では 実際に使用してみた感想を書きたいと思います。