公式リスニング本を使ってみた感想を書きます。今現在、購入すべきか悩んでいる人向けに3回に分けてご紹介したいと思います。
- 「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の感想・レビュー (1)
- 「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の感想・レビュー (2) (この記事)
- 「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の感想・レビュー (3)
730点以上の人にも効果的
一周してみて感じた事は、TOEICスコアが730点以上の人が使用してもそこそこ使意味が有る (= 価値が有る)と言うことでした。
全体的にもっともっと簡単なレベルを意図しているトレーニング本だと思っていましたが、決して誰でも分かる基礎的なことしか書いていないということはありません。
つまり、問題レベルの幅が広い参考書であると言えますね。
それと、やっぱりナレーターが試験本番と同じということは大きかったです。
何と言いますか、音声の安定感が半端ないですし、聞いていて本番を意識せざるを得ない緊張感すら漂ってきます。
アメリカ英語・イギリス英語・カナダ英語・オーストラリア英語がランダムに混ざっている点も本番さながら。リスニング対策と言いながらも、感覚的には公式問題集を解いている様でした。
Part 1 を勉強・学習をしてみた感想
パート1 は、「3回に1回 (受験する際に)は、10問中1問を間違えてしまう」と言う900点ホルダーにも是非使って欲しい内容になっています。
“Cupboard” “hallway” “platform” “wheelbarrow” など, Part 1 ではお馴染みの単語が登場。900点ホルダーはこの辺は既に頭に入っているでしょうね。入っていなければ勘、若しくは消去法での900点ホルダーです。
更に、“pushed against the wall” とか “at the edge of the water” などの熟語も。ネタバレになってしまいますが、”Some bars are lying on the floor.” ってのがありました。こんなの初めてです。過去に本番で出題されましたかね?
基本的には、人物描写、物の描写、人物の動作などに分類化され、細かく各々の傾向を掴みトレーニングする内容となっています。
ちょっと「トレーニング」の意味が曖昧ですので、具体的に見ていきましょう。
上記画像の通り、「トレーニング」にはディクテーションの要素が含まれています。
全文を書き取りとなるとかなり大変ですが、このトレーニング本では重要単語のみをディクテーションします。
余談ですが、私が大学一年生、二年生の頃に第二言語として履修していたフランス語のクラスでも、このディクテーションをさせられましたが、やはり断トツにリスニング・ヒアリングスキルがアップしたことを覚えています。
このディクテーションの他にもさまざまなトレーニングが組み込まれておりますので、リスニングスキルをじっくり強化したいという方には大変おすすめだと思います。
あと、これもネタバレになってしまいますが、以下のシュールな写真が登場しました。これって何処なんでしょうかね・・・。
Part 2 を勉強・学習をしてみた感想
パート2 も事細かに順を追ってトレーニングが出来る構成になっています。
個人的にはちょっと難しいのではないかと感じたくらいの問題レベルですかね。
もともとパート2は一番ビジネスの場での再現性が強いパートだと認識していた為、例え900点ホルダーだとしても、ここで学習したフレーズ・対応の仕方をそっくりそのまま仕事に活かすことが可能だと思います。
と言いましても、基本的にはいかにもTOEIC L&Rらしい、350~730点の人が学ぶべき単語・熟語、及びそれらを使用するシチュエーションなどが豊富に掲載されていますのでご安心ください。
ちなみにこれまたネタバレになってしまいますが面白解答もありました。
音声で、”Didn’t you see Tony Flynn ‘s presentation?” と聞かれ、選択肢に “It was a lovely gift.”と。
個人的にはこれでも正解でいいんじゃないかと思いますが、正解は “Unfortunately I arrived too late.” です。
Part 3 & 4 を勉強・学習をしてみた感想
パート 3 と パート 4 の構成はほぼ同じとなっています。
一つの設問に関して、単語の確認、テーマ把握、概要把握、詳細把握(穴埋め)、正誤問題ときて、最後にTOEIC L&R形式で問題を解く。
この流れです。やはり丁寧に順序立てて学習することが出来るのがポイントですね。
ここでも実際のトレーニング内容を見ていきましょう。
画像が暗くて恐縮ですが、綺麗に見せてしまうのもどうかと思い敢えて見にくく撮影しました。
出版社に悪いので、ちゃんとしたのが見たいならご自身で購入して下さい。
上記イメージは設問に登場する単語に関するトレーニングのページです。
既にパート 3&4 の頻出単語を暗記してしまっている人にはつまらないかもしれません。
ですが、350点~730点の人にとっては避けて通れない道。
こういったところを取りこぼしなく学んでいき、着実にスコアアップの道を歩む必要があるんです。
こちらのイメージはテーマ把握をするトレーニングのページです。
これらのステップ一つ一つが、最終的にリスニング・ヒアリングスキルを伸ばしてくれます。
こちらは本文の詳細を掴むトレーニングをするページ。
概要を把握することも重要ですが、その次のステージとして詳細把握が待っています。
やはり Part 3の基礎を固めたい人には最適なトレーニング法と言えます。
但し、ここに関しては 900点の人には物足りないしれません。
設問に長めの問題は一切無く、殆どが短文ばかりですし、ナレーションも気持ちゆっくりにすら聞こえます。
但し、引っ掛けもありますし、先読み技術を身に付けたい人には良いかもしれません。
さて、次の記事ではこの「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」を使用して学習することで、ビジネス英語に活かせるか否かを検証・分析したいと思います。