「TOEIC (R) テスト公式プラクティス リスニング編」の感想・レビュー (3)

「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」の感想・レビュー

 公式リスニング本を使ってみた感想を書きます。

今現在、購入すべきか悩んでいる人向けに3回に分けてご紹介したいと思います。最後はこの本を使用することで、ビジネス英語に活かせるか否かの検討です。

仕事で使う英語に活かすことは非常に難しい

一通り使いましたが、ビジネス英語を身に付けたい人がこの教材を使ったところで、そこまでの効果は殆ど見込めません。完全にTOEIC L&R 仕様の参考書に仕上がっていますので。

そもそもビジネス英語を学びたい人がこの教材に手を出すことはあまり無さそうですが、TOEIC L&R  = Biz 英語 = 公式本で勉強すると仕事で使うビジネス英語をブラッシュアップ出来る、考えてしまいそうな人もいると思いましたので念の為お知らせしておきます。

逆に言えば、TOEIC リスニングのスコアを伸ばしたいと言う人には最適と言うことですので、本質からすれば間違ってはいないんですけどね。

ビジネスの場でもTOEIC L&R でも頻出の単語 ”via”

2018.10.18

 

 

パート 2 で学習する「返し」はパクリ可能

と言いましても、全く仕事で使う英語に活かせないかと聞かれたら100%そうではありません。

例えば、パート 2 で学ぶ返答の仕方は、そっくりそのまま海外の企業との電話・海外支店とのテレビ会議なんかで使えると思います。

 

パート 2 で登場する受け答えの数は相当数ありますので、自分の英会話のレパートリーを増やしたいと言う人はもってこいの教材となるかもしれません。

「パクリ」と言うとイメージは悪いかも知れませんが、とどのつまり「マネ」ですからね。

 

「真似るは学ぶ」の精神でどんどんポストイットにメモって、電話の横にさりげなくメモを置いておきましょう。

で、実際に外国人と英語でやり取りをする際に、「相手がこういうことを言ったら、こう返そう」とドキドキしながら待ち構えるんです。

で、その時が来たら、”Oh! You can say that again!” みたいに使うんです。(会話の流れ・返答の例はテキトーですw)

 

一度仕事で使ってみて下さい。

快感を覚えますので、死ぬまでそのフレーズは忘れませんよ。

単語帳・単語本をひたすら暗記することよりも、これやれば一発です。一発。

 

こう考えると、仕事で英語を使わない人は、覚えたり、暗記することにおいて不利な立場であると言わざるを得ませんね。

・・・でもやっぱり、この教材はパート 2 の訓練をする人が使った方が意味はありますけども。

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2018.10.06

 

 

パート 3 パート 4 で学習する「妄想力」は電話会議などに活用

加えて、この教材のパート 3 や パート 4 を勉強することで、外国人との会話の中で「この人は何を伝えようとしているんだろう?」と考える能力、妄想力を鍛えることが出来ますので、これも電話会議などで実践的に活用出来ると思いました。

勿論、1周解いただけでは電話会議を乗り切れるリスニング力を身に付けることは出来ませんので悪しからず。

 

現状 TOEIC L&R 500点台の人は 5周、600点台の人は4週、700点以上の人でも3週は問題を解いた上で、「相手の話している英語の本質を自然とピックアップするように脳が動いている」状態を構築出来るのではないでしょうか。

そのレベルまで達して、初めてこの教材を仕事での英会話に活用出来ると思われます。

 

さてさて、3回に分けて「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」をレビューして参りましたが、スコアアップに向けた学習ステップ、モチベーションをキープする為の仕組み、学習者レベルに有った問題レベルなど、非常にバランスが取れた教材だと感じました。

TOEIC L&R 900点オーバーの人、若しくはリスニングスコアは400点以上常時取れている人には、全体の3割くらいしか魅力を感じないかも知れませんが、それでもあと10点、20点を増やす為のヒントは間違いなくあると思います。

購入に迷われているようでしたら、自信をもっておすすめしますので是非使ってみて下さい。