”Deciding what not to do is as important as deciding what to do.”
なにをしないのかを決めるのは、なにをするのかを決めるのと同じくらい大事だ。──スティーブ・ジョブズ
いやー、名言ですね。
同じことを「TOEIC L&R 900点取る」ことに対しても当てはめてみましょうか。
1. TOEIC L&R に登場する単語・熟語を全て覚えようとしない (全Part)
「TOEIC L&R頻出単語!」とか「TOEIC L&R 900点出る単語集!」とか、市販で売られている単語本は多くありますよね。
コレ、全部暗記します?私は不要だと思います。
理由は、わからない単語・熟語に出会った際に想像するスキルが一切磨かれないから。
単語暗記に時間を掛けると、他の勉強時間を確保できいのですよ。
「単語を全部暗記してから、実践に行くぞ!」では遅いのですよ。
単語を暗記しながら実践 (= L・Rの演習問題を解く)をすればいいだけです。
単語・熟語を全て暗記するのは止めちゃいましょう。
2. イギリス英語・オーストラリア英語を覚えることをしない (Part 1〜4)
Listening sectionではイギリス英語とオーストラリア英語が厄介です。
独特の発音があるのでアメリカ英語に慣れてしまうと、単語・熟語を聞き逃してしまいますよね。
だからといって、イギリス英語・オーストラリア英語に時間を掛けて勉強したり、覚えたりする必要はないと思います。
これもね。#1と同じで、結局聞き取れない単語があったとしても、前後の文脈から推測できればいいわけですよ。
単語を一語一語聞き取れないと、全体の内容を理解できないようではそれはリスニングスキルとは言えないでしょ?
日本語に当てはめれば分かることだと思いますが。
ま、普段からイギリス英語・オーストラリア英語を勉強している人はいないと思いますが、中にはリスニングを勉強中に、
「ヤバイ・・・イギリス英語とオーストラリア英語わかんない・・・。勉強しないと・・・」
と間違ったベクトルに行ってしまう人も実際にいましてね・・・。
TOEIC L&R 900点を取るに当たって、イギリス英語・オーストラリア英語を覚えることは止めちゃいましょう。
3. リスニングを一言一句聞き取ろうとしない (Part 1 〜 4)
これも#1, #2と同じようなことですね。
リスニングセクションで、流れてくる設問を一言一句聞き取ろうとするのを止めましょう。
これね、多くのTOEIC L&R 学習者は反発すると思うんです。
でもね・・・TOEIC L&R 900点くらいなら不要ですよ。
スコアは稼げます!テクニックとかでね。
でね、海外で英語を使って仕事をしている私が強く感じているのはコレ↓なんです。
一言一句聞き取れるスキル < 聞き取れない単語があっても前後の文脈から推測し、全体を理解できるスキル
日本語でもそうですけど、人の話なんて一言一句聞き取れてませんよw
でも、会話の流れとか大意は理解できているじゃないですか?
同じように、TOEIC Listenting sectionにて一言一句を聞き取ろうとするのは止めちゃいましょう。
4. 問題文に登場した単語がある選択肢は読まない (Part 3 & 4)
これは最近だと普通に出回っている情報ですね。
基本、引っ掛け問題が多いTOEIC L&R ですので、問題文で登場する単語は正答にならないことがほとんどです。
ただ、自分の解答を確実なものにするならば、問題文に登場した単語がある選択肢をも読むべきですけどね。
が、その分時間は取られるわけです。
ただ、繰り返しですが正答ではないことがほとんどですので、ここは読むのを止めましょう。
選択肢が4つから3つになるだけで数秒を作り出すことができますし。
この時間を使えば次の問題を先読みできますよね。そっちに時間を掛けた方がいいです。
ということで、問題文に登場した単語がある選択肢を読むのは止めちゃいましょう。
5. 前置詞を正確に覚えたりしない (Part 5 & 6)
“stand for” なのか “stand by”なのか。
“encounter to” なのか “encounter with” なのか。
なんかどの前置詞を取っても同じ意味になりそうな単語って有るじゃないですか。
あれを一つ一つ暗記するの止めましょ。
いやまぁ、覚えているに越したことはないですよ?
でも、そこを極めたところで?ってなるじゃないですか。
そんな些細なことを間違えたからといって、誰も責めたりしませんよ。
間違えてもいいじゃないですか。TOEIC L&R 900点くらい達しますよ。
ということで、前置詞を正確に覚えたりするのは止めちゃいましょう。
6. NOT問題に時間をかけることをしない (Part 7)
Part 7 におけるNOT問題は全選択肢と問題文を照会しなくては正答を導き出せません。
従いまして、最も時間をかけなくてはならない問題とされています。
・・・が、TOEIC L&R 900点を取るくらいなら落としても大丈夫ですよ。
「適当にマーキングせい!」とは言いませんけど、そこまで時間かけずにチャチャっとマーキングしちゃいましょ。
間違えたとしてもいいですよ。次の問題でスコアを稼ぎましょう。
cost performanceというか、time performanceが低すぎます。
ということで、NOT問題に時間をかけるのはやめちゃいましょう。
7. TOEIC L&R 満点を取ることをしない
で、最後に言いたいのはTOEIC L&R で990点を取るなんてことを考えるのは止めましょうということです。
まぁこれまでの項目を振り返れば自然とこういう考え方になるんですけどね。
TOEIC L&R に限った話ではありませんが、何事も完璧を目指すのはあまり宜しくありません。
転職するに当たっても、「英語能力:TOEIC L&R 満点 必須」としている企業なんてありませんよ。
というか、「TOEIC L&R 900点以上」っていうのも稀有です。
無駄に完璧を意識せず、しょせんは語学ですので自然体で臨みましょう!