・・・「国連英検」って何???

・・・「国連英検」って何???

 

このブログの読者、momoさんよりリクエスト頂いた、「国連英検」に関して少しばかりエピソード話。

このブログは「TOEIC900点を取る」がメインテーマですが、国連英検にも関連していることは多いと思います。

 

でもその前に、「国連英検って何?」という人の為に説明を。

「国連英検」とは国際連合公用語英語検定試験の略で、1981年にその歴史が始まっています。

 

試験は年2回、受験級が「特A級」「A級」「B級」「C級」「D級」「E級」と全部で6つの級が設定されていまして、特に受験資格はありません。

 

「英検」や「TOEIC」と異なる点は、試験出題トピックが「国連」に関する点。

例えば、世界平和・地球環境・世界政治・世界経済・人権問題・食品問題・医療問題などなど。

 

これらの地球上で問われている問題を認識し、受験者自身の考えや解決策を論理的に伝達する表現能力が求められるんです。

試験の基本構成は、リスニング・ライティング・リーディングで、「特A級」と「A級」には二次試験もあります。

 

・・・で、一番注意頂きたい点は、この試験、日本でしか実施されておりません。

 

「国連」と謳っているものの、海外でアピールしても、外国人からしたら「???」って感じです。

・・・とまぁ、この辺の情報はググって頂ければ幾らでも分かるかと。

それよりも私のブログでしか提供できない情報ですよね。

 

結論から申しまして・・・、私は 国連英検A級の二次試験に不合格となり、その後、国連英検自体の受験を止めました。

発展的解消ってとこですかね(笑)

 

そんな私のエピソードですから、大したことは言えませんが、それなりのことは経験しました。

 

まずですね、そもそも「どうして国連英検を受験しようとしたか?」

これです。何より動機が大事です。

これを話さないで、エピソードとかじゃないです。

 

えーっと、当時の私は、それまで4年間勉強していた英検1級に合格し、当面の目標を失い、何と言うかフラフラしていました。

いや、当然仕事はしてましたよ(笑)

で、毎日英語も使ってました。

 

なんですけど、やっぱり4年間毎日、すき間時間を使って、英検1級の勉強を頑張ってきた私としましては、なんだか心の中がぽっかり空いちゃったような感覚だったんです。

ですので、今思えばそれを埋め合わせる何かを求めていただけなのかもしれません。

 

「国連英検」という存在を知って、その試験の内容・取得する意味を調べれば調べるほどに、「自分にとってあんまり意味はあまりない」と、心の中では実は分かっていたんです。

でも、そんな自分を振り切ってまで、心を埋め合わせる何かを求めていたんです。

 

ん? 動機が良く分からないって?

確かに。自分で説明していても 良くわかりません(笑)

ただ、当時、周りの人に、「なんで国連英検?」と聞かれた時に、回答として言っていた内容は、

 

「これからアジアの人とコミュニケーションを取らなくてはいけない。その為には共通の話題があれば円滑に出来ると思うんだ。その共通の話題を、(国連英検で勉強出来る) 世界で起きている諸問題にすれば、コミュニケーションもとれるようになるし、自分の知見も増える。更に、試験という合否で一線を引く試験を受けることが出来る。一石二鳥であるから、私は国連英検を受ける」

 

・・・こんな感じでした。

ちょうど転職するタイミングだったんですよ。

 

それまで商社マンとして三国間貿易・輸入ビジネスをやってきたのが、転職して、輸出ビジネスに携わることになったので、

それに関連付けて説明しているんです。

でも、今思えばそれもこじつけ。

やっぱり、どこかで「英検1級」に代わる何かを求めていたんだと。

 

オリンピックで金メダル取った人が、その後 目標を失くしてしまうのと似てます(笑)

え? 結局、国連英検を勉強して得た知識をアウトプット出来たかって?

んーと、ちょっとは出来ましたよ。

 

韓国に出張した時に、潘基文 (= 現在の国連事務総長)の話を少しだけしました。

どういう経歴で、特徴は何かとか。

後は、いわゆる先述した国際問題とかについても積極的に話題に出したんですが、・・・やっぱちょっと違うんです。

 

通常、ビジネスにおけるプライベートな話題と言うと、家族構成や、好きなスポーツ、趣味、母国の食事、商習慣・・・とか。

ですので、取引先とのミーティングの後に、「飢餓問題」とかを話す空気でもないんです・・・。

 

その時に目が覚めました。

 

 

「あぁー、自分が想像していたのと違った」

 

 

正直、落ち込みましたけどね(笑)

合計で1年間くらい続けて毎日時間を費やして勉強していましたから。

「途中で絶対に投げ出さない!」と決めながらも、このまま続けても仕方ないという現実にぶつかった為、将来から俯瞰的に考えて止めました。

 

いや、国連英検が意味無いってことじゃないですよ!?

未だに国連英検を勉強して頑張っている人もいるでしょうし!

ただ、私には違ったってことです。

 

その後ですね。TOEICに戻ってきたのは。

そして、このブログが立ち上がった訳ですから(笑)

っていう感じで長々と綴ってしまいましたが、まだまだエピソードはあったりします。

 

教材はほぼ限られていますから、勉強の仕方を工夫しなくてはいけないですし、二次試験で「UNESCOに関して説明して下さい」と言われて立ちすくんだ話とか、平日のお昼には早々と食事を済ませ、会社近くのエクセルシオールで国連単語をカードに書き写して暗記したりと・・・。

 

この辺はまた時間を見つけて紹介したいと思います。

国連英検のみならず、皆様からコメント頂けると嬉しいです!

 

 

8 件のコメント

  • 小学生や中学生の合格者がいるからびっくりします。
    ウェブサイトは時々更新されるから面白いですよ。

  • こんなこと言うとあれですけど、国連英検を受ける人って暇なんだなーって思います。
    TOEICよりポジションも低いし、その割学べる内容は一般的ではないし、使い道もないし。
    英語クラスタの一部の人間がやってるだけで、実用性からもほど遠い。

  • 国連英検という響きだけで受験しようかどうか迷っています。
    詳細を調べてみると予想より難しいようで、まずはB当たりから始めるのが良さそうでしょうか?

  • 国連英検はオリンピックを控えたい今、改めて注目されています。
    SNSでもやっている人大勢いるのでKoさんもチェックしてみてよ。

  • 国連英検、僕も日本にいた時に学習していて、海外でその話をしたところ誰も存在も知りませんでした。
    日常会話で国連関係の話も出てこないので今思えば何のために勉強したんだか。
    やはりToeicの方が意味はあるんじゃないですか?

  • 匿名希望様

    コメントありがとうございます!
    そうですね。国連英検は非常にユニークな日本の英語試験だと思います。

    「英語のスキル」が上がるというよりは、「国際問題に関する知識がつく」といった感覚ですかね〜?

  • 国連英検の記事を興味深く読ましていただきました。
    齢50歳にして私自身は英検1級を2014年にPASSした後、2015年に国連英検A級に1発合格しました。特A級は、いずれもっと実力をつけた上で挑戦する予定です。試験のためというより自己研鑽が目的です。貴殿の受験動機については一部同感できるところもありますが、国連英検は知名度、受験者数の少なさ、一部試験内容(文法問題など)に不満がもたれる点もあるかと思いますが、国際関係や国連について理解を深める上で、他の英語試験にはないユニークな面があり、私自身はとても気に入っており、試験に合格したことを誇りに思っています。約20年ほど前の大学院時代に国際関係学を専攻したものの、当時この試験については全く知らなかったのですが、今回の受験により、あらためて国連を通じて日本(人)が果たしてきた役割や今後とも期待される国際貢献について考えるべきことが多いことをあらためて認識することができました。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です