世間では、TOEIC L&R満点! 海外大学卒業! 帰国子女!ってな感じで英語を使える人が多いじゃないですか。
(「TOEIC L&R満点 = 英語を使いこなせる?」の議論は置いておいて)
で、こういった英語を使える人って決して珍しくないですよね? 結構身の周りにいません?
ということは、世界的に見ても「英語ができる人」って別に特別な人ではないんですよ!
マウントなんか取れないし、ポジショントークなんて絶対無理。
にもかかわらず、日本では未だにマウントが取れてしまったり、ポジショントークが出来てしまうのは何故でしょうか?
「英語ができる人」への憧れ・嫉妬を捨てれば全てが上手くいく
2016年4月から海外で働いている私ですが、それ以降、英語に対するスタンスもだいぶ変わってきました。
その中で色々と気付くこともありまして。
結局、「英語ができる人は凄い!」と褒め称えられ、人々の羨望の的となる理由は、日本人の多くが「英語ができる人へ強い憧れ・嫉妬」を持っているからですよ。
え?んなことないって?
いやいや、実際に私はそう感じるんですよ。私の意見。他の人は知りませんけど。
で、その「英語ができる人へ強い憧れ・嫉妬」についてですけど・・・、
もうそろそろ捨てませんかね?
なんでしょ。英語ができる人が周りにいたら、できない日本人の嫉妬というか反発がすごいじゃないですか?
私の経験談ですけど、かつて広尾のスタバで英検1級の勉強をしていた時、近所のインターに通う高校生らが来て、英語と日本のミックスをペラペラ喋っていたことがありました。
彼ら彼女らが帰った後、その場にいた大学生らしき人たちが、「ああいう、英語を交ぜて喋る奴ら、ウザいよな」って話していたのを未だに覚えています。
ま、嫉妬心でしょうね。間違いなく。
自分はできないけど、あいつらはできるっていう。
でもね、TOEIC L&R満点なんてのは言わずもがなですが、ネイティブ並にペラペラ喋れること自体は、別に大したこと無いんですって!
・・・いやまぁ、大したことないわけはないですけど。
嫉妬というか、羨望の眼差しで見るとすれば、話す内容の方がよっぽど判断基準になり得ませんか?
ネイティブ英語で「今日はランチにピザを食べました」とかってカッコつけながら喋る人と、下手くそな英語で「次世代のAI技術を用いた工作機械の開発」について喋る人がいたら、どっちが優れていて尊敬すべき対象でしょうか?
後者でしょ?
そういう価値観を日本人共通で持ちません?
なんで英語の発音とかTOEICのスコアが価値基準になるの?
搾取され続ける日本人英語学者たち
で、なんで今さら、この「英語ができる人へ強い憧れ・嫉妬は捨てません?」と提唱するか、です。
結局、英語学習者たちがそういった憧れを持ってしまい、結果として永遠に英語学習を行う羽目になってしまうからです。
完璧な英語・ネイティブレベルを目指そうとしてね。
ゴールが無いんですよ。
常に英語を勉強している。
そしてそれに満足してしまっている。
もちろん中にはいますよ?自身で設定したゴールを達成して直ぐに別のことを始める人。
でも、それでもまだ結構いるじゃないですか。
- 何年もオンライン英会話を行っている人
- ただただTOEIC L&Rを受験し続けている人
- 語学の資格を全て取ることに生きがいを感じている人
正に、搾取され続けている人です。
お金の搾取は問題じゃないですよ。20年以上経たないと数千万円レベルには達しないでしょう。
私が危惧するのは時間です。
特に、「英語を勉強している自分って輝いている!」みたいな人が一番ヤバイ。
当初のゴールはどこへやら。
学習することが目的となってしまっています。
費やした時間は全てが無駄になるとは言いませんが、もう戻ってきません。
あと、「TOEIC L&Rを勉強することはあなたの努力を絶対に裏切らない!」とかTOEICに夢や希望を乗せている人も。
そりゃあTOEICに期待し過ぎだよ!
裏切られる努力だってあるよ! よくよく考えてみてよ!
こういうのも全部、搾取する側の戦略!
騙されないで!とは言いませんけど、鵜呑みにしないで自分で考えてみて!
スピードラーニングの怪しさには気付けるのに、どうしてコッチには気付かないかな・・・?
TOEIC・オンライン英会話は卒業を前提に勉強する
ここまで読んだ人ならば、大体 この問題に対する解決策の見通しが立っていると思います。
まず、英語ができる人へ強い憧れ・嫉妬を捨てる。
全てはここから。
その上で、ゴールをちゃちゃっと設定して、PDCAサイクルを回し、さっさと目標レベルまで辿り着く。
そして、その先を目指す (仕事に活かす、海外で生活する、国際結婚をするなど)。
これだけです。
5年後、10年後も同じようにTOEICを勉強しますか?
5年後、10年後も引き続きオンライン英会話をする自分でいいですか?
意外に、こういう質問に対して、「いいんだよ。それが楽しいんだから。人のことは放っておけよ」っていう人がいます。
うーん、まぁ究極、人のことだから、その人がいいって言えばいいか・・・
・・・
・・・
・・・とはもう言わない!
なんかですね、海外で働き出して分かりましたけど、やっぱ英語くらいで立ち止まっているようじゃダメですよ!日本人!
もっとその先のレベルで戦いましょうよ!
いつまでもレベル1のままどうのつるぎでスライムばかり倒し続けて、それでレベル10とかレベル20になっても面白く無いでしょ?
強いモンスターがいる街付近まで行って、自分よりレベルが上のモンスターと戦って、レベル20とか目指しましょうよ!
で、ラスボスに臨みましょうよ!
英語が使えるってそんなに価値ないんだから!フツー!
ネイティブ並の英語?いらない! 誰も求めていない!
そもそも日本人以外の外国人は発音云々について誰も凄いと思っていない!
昔、安河内先生も言ってたでしょ?
まぁ、これは「英語はそんなに難しく無いよ」ということを婉曲的に言いたかっただけだと思いますが・・・。
でもまぁ、結論は同じ。英語は「誰だってできる」ことですよ。
TOEIC? 別に価値があるとか無いとかそういう議論自体いらない!
議論がある時点で日本人がTOEICにこだわっている証拠!
その先の議論をしませんか!?