英語の読解をしている (= 洋書を読む・TOEIC リーディングを勉強する等) と、文章が長過ぎて途中で何を言っているのか分からなくなってしまうことがあります。
こういった悩みを持つ人たちに効果的な読解方法がスラッシュリーディングです。
このスラッシュリーディングは、返り読み・戻り読みを予防し、英語を英語のまま理解する (= 英語脳) には極めて有効な勉強法・思考法だと思います。
しかし、このスラッシュリーディングに批判的な人も大勢いるせいか、世間ではイマイチ着目されていないのが実情です (私の勝手な感覚ですが)。
スラッシュリーディングの効果に批判的・懐疑的な人に対して、シンプルなアドバイスを送りたいと思います。
スラッシュリーディングのやり方・方法・ルール、そして効果を見直そう
言わずもがな、スラッシュリーディングとは、英文を意味毎 (= チャンク) に区切り、文頭から順に内容を理解していく英文の読み方を指します (英語に限らず、以前に私がインドネシア語の勉強をしていた時も「スラッシュリーディング」と呼んでいました)。
先ずは簡単に例を見てみましょう。最初は日本語で。
昨日、私は友人とコンビニに行ってたくさんのお弁当とコーヒーを買いました。
至って普通の日本語の文章ですね。この文章の場合ですと、スラッシュ (= / ) は以下のように使えると思います。
昨日、/ 私は / 友人と / コンビニに行って / たくさんのお弁当と / コーヒーを / 買いました。
このように、文章をある一定のルール (後述します) に従い、チャンクを作って読み進めることをスラッシュリーディングと言います。では、この文章を英訳してみましょう。
I went to a convenience store / with my friend / and bought / lots of “Bento” and coffee.
和訳の際に使用したスラッシュと微妙に位置が違うこともありますのでご注意下さい。ただ、基本的な意味は同じです。
意味ごとの塊で意味を理解するという点ですね。
そして、先述した「一定のルール」ですが、知人の英語の先生に尋ねたところ以下の通りだそうです。
1. カンマ、コロン、セミコロンの直後
2. 接続詞の直前
3. 目的語や補語の直前
4. 疑問詞節、 that 節の直前
5. 関係詞の直前
6. 形容詞の直前
7. 副詞の前後
不明な点は電子辞書で調べましょう。
スラッシュリーディングの xxx なんていらない
・・・といった具合にルールを振り返ってみたのですが・・・、
こういったルールって要ります?
正直申し上げまして、私は改めてスラッシュリーディングということで勉強をした経験がありません。
記憶が定かではないのですが、中学校3年生の英語の授業で「文章をペンで区切って下さーい」と言われて実践していたことがあるくらいです。
今思うと、これって完全にスラッシュリーディングなんですけどね。
で、その時は上記のようなルールはありませんでした (私が寝ていて気が付かなかっただけかも)。
従って、区切りを付ける基準は自分です。自分が「ここかな~」って感じたところだけでした。
「えーっと・・・形容詞の直前だから・・・あっ!ここにスラッシュだ!」なんて一切していませんでした。
そんなことを踏まえて 私が強調したい点は、
「何事もルールは大切。でも、ことスラッシュリーディングに関しては、あまり事細かく考えずに、自分が感じた文意の区切りにフルに頼って問題無い」
・・・ということです。
そうすれば、変にスラッシュリーディングで悩むこともないだろうし、効果だってそんなに多くを期待しません。
スラッシュリーディングに批判的な人は、その入り口でつまづいてしまった人が多いのではないでしょうか。
スラッシュリーディングに最適な教材
社会人が仕事と並行してスラッシュリーディングのスキルを身に付けたいと思ったら、やっぱりそれなりに適した教材が必要となります。
で、色々と探したのですが・・・、スミマセンまだ調査中であります。
そもそも「スラッシュリーディング」に特化した教材ってこの世に存在するのか否か不明ですが、取り敢えず「多読・精読の反復トレーニングをすれば、英文を頭から読めるようになりますよ~」ってな教材を探して、実際に使用してみたいと思います!
おすすめの教材をご存じの人がいらっしゃったら是非教えて下さい!