TOEICの問題形式が変わることに伴い、新しいTOEIC公式本が発売されました。
その名も「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」です。
【関連記事】 TOEIC(R)テスト 出題形式一部変更を発表 【第210回公開テスト(2016年5月29日)より】
実際に購入し、使ってみた感想・レビューを記事にしていきたいと思います。
「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」の感想・レビュー① (この記事)
「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」の感想・レビュー②
「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」の感想・レビュー③
「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」の概要
新たに発売された公式本はこちら↓です。
それではまず「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」の概要をみていきましょう。
こんな感じです。
名 称: TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編
媒 体: 書籍 (A4変形版)
サ イ ズ: 縦 27.9 cm x 横 21.6 cm x 厚 1.5 cm
付 属 品: CD x 2枚
発 売 日: 2016年2月18日
出 版 元: 国際ビジネスコミュニケーション協会 (IIBC)
価 格 : JPY 2,800.- (税抜)
ページ数: 問題 120ページ、 別冊 解答・解説 176ページ
問 題 数:429問 = サンプル問題 (29問) + 練習テスト1 (200問) + 練習テスト2 (200問)
対 象 者: 2016年5月以降にTOEIC公開テストを受験しようとしている人全員 (英語レベル不問)
目標レベル: 730点 (Koの所感)
内 容: 2016年5月29日のTOEIC公開テストより一部変更される新しい出題形式の内容を反映した模擬試験
立ち読み: 不可
視 聴: 不可
はい。まとめました。
これまでにTOEIC公式本を購入したことがある人にとってはお馴染みですかね。
価格、形式、内容などは基本的に同じ。
いつものとおりの「TOEIC公式本」です。
ただただ新形式に対応しているという点が異なるだけですね。
但し、サイズがやっぱり大きいので、私のようなカフェで英語を勉強するヤツには非常に厄介です。
カフェの中でもドトール、サンマルクでは基本無理。
エクセやスタバだとしても、座席によっては広げられないのではないでしょうか。
ベローチェ、ルノアールでは余裕かな。
そんな中、救いなのは問題と解答・解説が分けられる点ですよね。
「今日は問題だけを解く日にしよう」とか「今日は昨日やった問題の答え合わせだけをしよう」といった使い方が可能です。
・・・とまぁ、サイズに関して文句を言ってしまいましたが、正直、この教材についてはそんなこと言ってられません。
否応無しにこの「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」は通らなくてはならない道なのですから。
「でかくて価格も高いからやらない」という人には今後のTOEICを受験する資格がありません。
「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」の目次
さて、次に「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」の目次を見ていきましょう。
これまでにTOEIC公式問題集を見たこともないという人向けです。
以下のとおりであります。
<本誌>
はじめに
本書の構成と使い方
TOEICテストについて
新しい出題形式について
Q&A
公開テストの申し込み
採点・結果について
サンプル問題
TOEIC練習テスト1
TOEIC練習テスト2
<別冊>
参考スコア範囲換算表
正解一覧
スクリプト
解説と訳
・・・はい。まぁ、見慣れた目次ですね。
「新しい出題形式について」というところだけ目を通しておけば良いのではないでしょうか。
前述の通り、内容・目次としてはとりわけ変更点はありません。
「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」でできること・できないこと
さてさて、それでは次に「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」でできること・できないことを分析していきましょう。
私が仕事しながら勉強した結果、できること・できないことは以下のとおりです。
<「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」でできること>
・ TOEIC 新形式問題を解くことができる。
・ TOEIC 新形式問題の時間配分を確認することができる。
・ 「参考スコア範囲換算表」を使っておおよそのレベルチェックと目標の確認ができる。
・・・うーむ、なんか普通。
細かく言えば、「米国・英国・カナダ・オーストラリア英語を学べる」とかもあるんでしょうけど、その辺はこれまでの公式本でも勉強できましたしね。
やっぱり「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」ってくらいですから、新形式問題がポイントですよ!
つまり、逆に言えば、それ以外って特にできることない。
ETSが作った模擬試験を解けるってのはとっても貴重なんですけど。
冷静に考えると、そんな大それた教材ではないというのが見えてきますね。
(受験者だけが騒ぎ過ぎ)
恐らく、2016年5月以降にTOEIC本番を受け続けた方が100倍くらい意味はあるでしょう。
それも一度だけ受験するのでなく、5月以降毎回。8月以外は全て受験すべきでしょうね。
一方、「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」でできないことは何でしょうか。
以下のとおりにまとめてみました。
<「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」でできないこと>
・ 旧形式の問題は解けない。
・ リスニング・リーディングに特化した問題は解けない。
・ 600点、700点、800点、900点以上など、スコア別対策の勉強はできない。
・ TOEIC 英単語・英熟語を暗記する教材としては適さない。
・ 英文法については細かい説明がないため、基礎的な英文法を身に付けていない人にとっては文法を学べる教材にはなり得ない。
・・・はい、こんな感じでしょうか。
ここ数年のTOEIC教材は、その多くが「痒い所に手が届く」的な特化型参考書が多いのですが、それとは正反対のシンプルな模擬試験テキストとなっています。
つまり、スコアを上げる具体的な勉強法や小手先のテクニックなどについては一切触れられていません。
己でスコアアップ法を確立しなくてはならないことになります。
ということで今回はここまで。
次の記事では「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」の使いかた、難易度、解答・解説の質について感想を述べていきたいと思います。
「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」の感想・レビュー① (この記事)
「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」の感想・レビュー②
「TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編」の感想・レビュー③