TOEIC L&R パート 7 (読解問題) は合計で54問。
構成は 一つの文書が29問で、複数の文書が25問です。
問題量に対する時間があまり十分に確保されていない為、時間配分を見誤り 全て解けない人が続出するパートでもあります。
そこには多くの対策・攻略法・コツが存在し、過去に記事にしてきましたが、今回はシングルパッセージ (= 一つの文書) の設問を集めてみました。
設問パターンを事前に押さえておく意味
TOEIC L&R公開テストを10回も20回も受験したことがある人は別ですが、2,3回しか受験したことが無い人、いや 4,5回の受験経験くらいだとしても パート 7 のシングルパッセージでどういったことが問われるか?ということは頭に入っていないのではないでしょうか。
当然 受験経験が浅くとも、有料教材を購入し そこで出題傾向を確りと頭に入れた人は 出題パターンがある程度頭に入っているとは思いますけどね。
ただ、そういった人たち (= 教材を使ってだいたいの設問イメージがつく人) とはいえ、意識的に設問パターンだけを暗記するって言う行為はあんまりしないような気がします。
かくいう私もしたことはありません。
パート 7 の勉強って、本文と設問がワンセットが通常ですから。それらを分離して単独で頭に入れておこうという発想自体ありませんでした。
ですが、先日ブログの読者様とツイッターのDMで会話をしている際に その人が放った一言でふと思いついたんです。
「パート 7 って、本文のテーマが何か?って話題になりがちですけど、変な問題ってか難しい問題も出ますよね。あんま注目されませんが。難易度の高い設問の傾向を掴めればパート 7 対策になるんじゃないですか?」
・・・むむむ。確かに。
そんなこともあり、過去問や教材を再調査してみました。
頻出の設問パターン
「パート 7」 + 「シングルパッセージ」ということである程度範囲は絞りましたが、出題される設問の全てが変わった・レアな問題ということは有り得ません。
やはりそこには「頻出パターン」があるわけです。まずはそちらを押さえておきましょう。
英語で書いてその後に和訳、ですと従来の教材と変わらないので、ここではまず先に日本語で設問を記載します。
01 「この広告はどこで見られる物ですか?」
= Where would the advertisement most likely be seen?
02 「この知らせの目的はなんですか?」
= What is the purpose of the notice?
03 「xxx に関して何が指摘されていますか?」
= What is indicated about xxx (= 人物 or 会社 等)?
04 「xxx に関してどう言われていますか?」
= What is suggested about xxx?
05 「このオファーの要求事項は何ですか?」
= What is the requirement of this offer?
06 「xxx に関して何が推測されますか?」
= What can be inferred about xxx?
07 「このメールが書かれた理由は何ですか?」
= Why was this e-mail written?
08 「xxx に関して述べられていないのは何ですか?」
= What is NOT stated about xxx?
09. 「xxx はお客さんに何をするよう言っていますか?」
= What does xxx encourage customers to do?
10. 「xxx に関して何が暗に示されていますか?」
= What is implied about xxx?
まぁ、これ以外にも多くの頻出パターンはあります。そして、頻度が高い分、今こうして改めて読んだとしても特に新鮮味はないでしょう。
TOEIC L&Rに限らず、英検やTOEFLでも長文読解の設問の基礎 (= 序盤の問題) はこんなもんです。
非頻出の設問パターン
では、あまり出題されないパターンを見ていきましょう。
これらを日本語で暗記しても、総合的な英語力の向上は望めませんが、TOEIC L&R対策という視点ではそこそこ効果があると見込まれます。
その理由は先述したとおりです。
01 「どうしてABC社は xxx に決めたんですか?」
= Why did ABC Company decide xxx?
決して「頻出でないパターン」とは言い難いのですが、取り敢えずはこちらにカテゴライズします。
本文にて 何かを決断する件があったんでしょうね。その決定プロセスの理由を問うパターン。
02 「xxx の有利な点は何ですか?」
= What is the advantage of xxx?
恐らく商品やサービスについての言及でしょう。
パート 7 の前半では得てして こういった問題が多いです。
ちなみに「他社品は ~だけど、うちの商品は ~です!」って言う書き方は見た事がありませんね。
それよりも「うちの商品はここが優れています!」って書き方が多いような。
英語では “more ~” とか “superior” って単語が使われていて、それが暗に advantage を示しているってパターンです。
03 「どうして xxx はセール中なんですか?」
= Why is xxx having a sale now?
これもパート 7 の前半でよくあるパターン。
「よくあるパターン」って言ってしまうともはや頻出になってしまうのですが・・・。
まぁ、「質問単体」としてちょっとイレギュラーな聞き方ってことで勘弁して下さい(笑)
理由として多いのが「来月新装開店するから」とか「引っ越すから」とかですかね。
「不況に勝てずに閉店するから」といったネガティブな要素はTOEICではまず出ません。
04 「xxx はどこに拠点をおいていますか?」
= Where is xxx based?
会社ですね。
恐らく本文では支店が2か所存在し、不正解の選択肢候補となります。
更に「出張で来週ボストンへ~」なんて要素が加わり、見事に4つの選択肢が出来上がり。
ちなみにこの聞き方って実際のビジネス英語で私も使います。
アクセントは “based?” に置いて発音します。
やや神妙な顔つきでね (笑)
05 「その地域の宿泊場所に関してはどこに書いてありますか?」
= Where can people read about accommodations in the area?
きましたね~。なかなか面倒くさいヤツ。
恐らく本文は notice 系じゃないですかね。
意地悪な場合は 最下部に “For further information such as hotels and shopping, please feel free to visit our website!” って書いてあるかも知れません。
06 「何故マネージャーは顧客調査をするのでしょうか?」
= Why will the manager develop customers survey test?
題材はメールですかね。何か事情があるはずです。
そしてその答えは必ず本文にあります。
「売上アップの為」とか「来月のプレゼンに資料として提出する」とかですかね。
07 「人事部長のすべきことの一つは何ですか?」
= What is one duty of the human resources manager?
当然、本文ではパラフレーズされているでしょう。
“duty” ですから、主語が部長なら “what I should do” とか “what to do” とかですかね。
“I need to do ~” や “task” ってのもありそうです。
いずれにせよ、そんなに高い確率では出題されない設問です。
08 「xxx の成功に何が貢献しましたか?」
= What has contributed to xxx’s success?
これもまぁー、何度か見たことある設問です。
“xxx enables me to do so” とかがあれば分かり易いんですけどね。
09 「訪問者ガイドの6ページで何が分かりますか?」
= What can guests find on pages 6 of the visitor’s guide?
いやー、嫌ですねー、こんな問題。
先述の頻出パターンと比べますと、ホントにイレギュラー。
まぁでも、答えは本文に間違いなく書いてあるでしょ。
10 「部屋を損傷させたらゲストは何をしなくてはなりませんか?」
= What must a guest do if room is damaged?
宿泊者なのか、ゲストルームの使用者なのか・・・。
いずれにせよ注意書きですね。
といった具合にちょこっとだけですが、TOEIC L&R パート 7 のシングルパッセージで問われる内容を日本語で纏めてみました。
改めてみると、そんなに込み入ったことは聞いていないですよね。日本語に起こすといたってシンプルな内容です。
パート 7 のスコアをアップさせたいと考えている人は是非活用してみて下さい。