2015年6月に受験したTOEIC SWにて、スピーキング160点を取ることが出来ました。
貴重なスコアアップ体験ですので、その理由を分析したいと思います。
【参考記事】 3度目のTOEIC SW 結果【2015年06月07日受験】
スピーキングスコアを上げるために勉強してきたこと
さて、改めてですが 私のTOEIC SW受験歴とその結果は以下のとおりです。
受験日 | スピーキングスコア | ライティングスコア | トータルスコア |
2015/01/18 | 120 | 180 | 300 |
2015/03/22 | 140 | 160 | 300 |
2015/06/07 | 160 | 180 | 340 |
TOEIC SW ライティングスコアに関しては、だいたい落ち着いていると言えます。
死ぬほど仕事で英文E-mailは使ってきましたので、良い意味でも悪い意味でもこれ以上の伸び代はあまりないのでしょう。
メチャメチャ勉強して200点を取りたい!という気持ちも(いまのところ)ありません。
一方で、TOEIC SWのスピーキングです。
まるで図ったかのように順調に20点ずつスコアアップしています。
では、どうして20点ずつアップしたのでしょうか?
2015年3月22日以降、私が行ったTOEIC SW スピーキングの勉強・対策を挙げるとすればこれくらいです。
1. TOEIC SW公式ガイド本の熟読
2. TOEIC SW 模擬試験の実践
3. 英会話ソフトで毎日音読 (平日のみ)
4. Yahoo.comのニュース音読 (不定期)
5. 洋楽を歌う (不定期)
#1 公式ガイド本ですが、2015年3月22日以降という意味では、実はあまり使用していません。
一周はしました。でも、2週目にトライするほどやる気はおきませんでした。
理由は、これは参考書・トレーニング本でなく、あくまでもガイド本だからです。
スピーキングのスコアを伸ばしたい人が、いくら参考書を熟読したってスピーキングスキルが上がるわけありません。
スピーキングは話してナンボということは経験上知っていますのでね。
詳細はこちらの記事をご参考下さい。
【参考記事】 「TOEIC(R) スピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイド 新装版」の感想・レビュー
その点で言うと、#2 模擬試験は大変役にたちました。レビュー記事で触れたように、やや物足りない箇所も多かったですが。
解答例の少なさが間違いなくウイークポイントですね (その分、TOEIC SW公式ガイド本で補うことが可能です)。
と言いつつも、自宅でPCに向かって模擬試験を体験できるという点においては、非常に使い勝手が良く、今回のスコアアップの要因と言えるかもしれません。
【参考記事】 「TOEIC テスト スピーキング/ライティング完全模試」の感想・レビュー
#4 と #5は不定期でやっていました。
具体的には、平日の夜の余裕がある時だけです。
不毛な飲み会に付き合わされた時は帰りが22時~23時頃になり、帰って声を発する気力もありませんでしたので、出来るときにはやるといった感じでしたね。
#4はスピーキングの訓練には最適です。
文章量が全然異なりますが、Yahoo.comのニュース記事に読み慣れていれば、間違いなく本番は余裕です。
私は興味のある記事、日本が関連している記事、さらにはスタバに関する記事などをピックアップして「1記事/日」を目安に継続して音読していました。
<Yahoo.comのNEWS カテゴリーから「スタバ」で検索した結果>
但し、この類の独学は、発音が間違っている場合などには正してくれる人が誰もいませんので、間違えて理解したまま音読している可能性もあります。
この点、参考書などで正解の音声を聞いた方がよいですね。
こういった類のTOEIC SW対策 参考書・教材ではないものの、対策用教材として十分使える素材に関しては、別途まとめてTOEIC SWの勉強法として公開したいと考えております。
では、#3の英会話ソフトはどうでしょうか。
TOEIC SW スピーキングとPC 英会話ソフトの相関
2015年01月にTOEIC SWを初めて受験し、そのテスト構成を理解した際に、「TOEIC スピーキング対策としてトレーニングしなくてはならない」と私が感じたのは以下の点でした。
(2) 頭に思い浮かんだ和文を、英文に瞬時に変えて発信するトレーニング
この2つのトレーニングをある程度行い 身についていれば、多少の変化球がある問題がきても、TOEIC SWのスピーキングは対処できると感じたのです。
スピーキングパートでスコアを取るには、英単語を暗記するとか、文法を覚えるとか、そういうことばかり想像していましたが、先にご紹介したガイド本のとおり、ほぼ不要です。
そんな流れから、PCを使って学習する英語をふとを紹介され、使ってみたのです。
この教材を使ってみた感想はレビュー記事のとおりですが、結果として前述の(1)と(2)のトレーニングを満たすことができました。
特に、転職来、英語をほとんど使用していなかった私にとって、大きな口を開けて英語を話すという行為を日常的に繰り返し行う機会を得ることができたのが大きかったですかね。
【参考記事】 転職して、仕事で英語を使わなくなって250日経過した今の率直な気持ち
良い意味でも悪い意味でも、TOEIC SW模擬試験は模擬試験なのです。
それ以上の教材ではありませんので、英語テストの枠を超えた勉強を行うことができません。
TOEICの世界で、「スコアアップを目指すならTOEIC専門の勉強方法に特化すべし」というのは定石ではあり、TOEIC SWについても同様のことが言えると思います。
が、理想のスコアアッププロセスは、TOEICという一英語試験の枠にとらわれず、より広義でのスピーキング、ライティング、リスニング、リーディングを勉強して、そこで身につけた英語スキルを使ってみたら、結果としてTOEICのスコアが上がった、ということだと信じています。
とりわけ、スピーキングはTOEIC SW対策の勉強に留まってはいけないと考えます。
理由は、応用性に欠けるから。
例えば、TOEIC SW スピーキング問題の出題傾向の暗記、スコアを稼げるフォーマットの構築、模範解答の暗記などを死ぬほど頑張って勉強した結果、200点満点を取ったところで、実践的な英語を身につけたとは言えません。
そのスピーキングスキルは、TOEIC SWの世界でしか輝かないのです。
それはあまりにも虚しいし、TOEIC創始者の意思に反します。
【参考記事】 TOEIC (R) 35周年記念 その歩みを振り返る
話を元に戻すのと同時にまとめますと、TOEIC SWのスピーキング勉強法として 英語ソフトを使うのは結果的に効果がありました。
価格が高い分、その意味・価値を検証せざるを得ませんでしたが、結果が出ましたので町がありません。
毎日仕事で英語を使っているという人には全くをもって不要と考えますが、そういった機会がない人が英会話スキル・Biz英語スキルを身につけるには大変おすすめな教材だと思います。
【参考記事】 「YouCanSpeak」の感想・レビュー
TOEIC SWのスコアを上げるには、模擬試験とスピーキングを重点的に
ということで、スコアアップの分析を私なりにしてみました。
TOEIC SWの各パートと、今回使用した教材を照らし合わせると以下のとおりになります。
ガイド本 | 模擬試験 | PCソフト | 記事音読 | 洋楽熱唱 | |
1. Read a text aloud(音読問題) | ◎ | ◎ | ◯ | ||
2. Describe a picture(写真描写問題) | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | |
3. Respond to questions(応答問題) | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | |
4. Respond to questionsusing information provided(提示された情報に基づく応答問題) | ◯ | ◯ | ◎ | ||
5. Propose a solution(解決策を提案する問題) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
6. Express an opinion(意見を述べる問題) | ◯ | ◯ | |||
7. Write a sentence based on a picture(写真描写問題) | ◯ | ◯ | |||
8. Respond to a written request(Eメール作成問題) | ◯ | ||||
9. Write an opinion essay(意見を記述する問題) | ◯ | ◯ |
各教材・ガイド本の意図とは異なる箇所もあるかもしれませんが、あくまでも私基準。
あなたがもしTOEIC SWの参考書・教材選びで悩んでいるようでしたら参考にして下さい。
【参考記事】 TOEIC SWの参考書が少ないという事実
とりあえず、スピーキングで180点を取るまで受験し続けようと思いますので、今後は新しい教材・参考書を探し、新たな勉強法を確立したいと思います。
その中でおすすめできるような勉強法がありましたら、こちらで公開・共有をしていきますね。