第197回 TOEIC (R) 公開テスト (未受験)

第197回 TOEIC (R) 公開テスト (未受験)

本日は第197回 TOEIC公開テストでした。受験した方はお疲れさまでした。

結果のオンライン発表は2015年2月2日(月)のお昼前頃、スコアが郵送されるのが2015年2月10日(火)となります。

今回は何かノベルティがあったのでしょうか?

外資系営業マンは受験しませんでした

TOEIC (R) SWテストをついに受験します でもお話ししましたが、私は第197回 TOEIC公開テストを受験しませんでした。

理由は2つありまして、TOEIC SWを受験するので、1月はお腹がいっぱいであるのと、1月13日(火)に社内でTOEIC IPテストを受験する為です。

 

ちなみに、2014年11月に受験した第195回 TOEIC公開テストの結果はこんな感じでございました。↓

 

ということで、第197回 TOEIC公開テストの感想はありません。反省・復習の意味で以下の記事などを御覧下さい。

 

(1) TOEIC (R) リスニング対策 イギリス英語の発音・なまりを聞き取れない人向け攻略・コツ

(2) TOEIC(R) を勘・ヤマカンでマークしてしまう人へのシンプルなアドバイス

(3) リーディング・Part 7・長文・DPが終わらない人向けの効果的な勉強法

 

 

第197回 TOEIC 公開テストを受験した人への基本情報

2015年、TOEIC LR (= Listening & Reading)を頑張ろうと考えている人には、是非この文具を入手しておいて欲しいですね。

必需品というには大げさですが、まぁ役に立つと思います。


 


 

そして、時間が許される際に以下の記事を御覧下さい。何かしらのヒントがあるかもしれません。

ただ、内容を鵜呑みにするのではなく、咀嚼して自分に落とし込んで下さい。

 

 

この辺の記事は 私の実体験を基にTOEIC攻略法をまとめたものです。

万人に通じるとは思っていませんが、学習の参考にして頂けましたら幸甚です。

 

 

2015年はTOEIC LR 衰退の年

 

さて、私は 2015年はTOEIC SW 元年の年になると思っています。

そう考える主な理由は以下の3点です。

 

(1) 楽天を代表する民間企業の動向

(2) TOEIC SW の広告効果

(3) 2020年 東京五輪まで「5年」

 

一つずつ掘り下げてみましょうかね。

 

(1) 楽天を代表する民間企業の動向

 

社員の英語力向上の為のツールとしてTOEICを取り上げた企業の代表格が楽天ですが、この記事によると 2010年2月時点で平均526点だった社員のスコアが、2014年12月には794点までスコアアップしたとのことです。

社員数の増減やスコア取得のタイミングが不明瞭ではありますが、とにかく英語公用語化計画は着々と進んでいるようですね (そもそも この計画自体どうなんだという議論は置いておきます)。

これから類推するに、詳しいデータはありませんが、恐らくユニクロだったりソフトバンクの社員も順調にTOEICスコアを伸ばしているのではないかと。

ことTOEICということですと、2年もあれば普通はスコアアップして当然ですし。

 

で、こういった風にTOEIC LRのスコアが順調に伸びてくると、恐らく幹部が考えることは「次のステージに行こう」ってことだと考えるのです。

 

次のステージ、つまり「英語を話す」ステージですね。

楽天はTOEIC LRをただただ勉強し続ける為の集団ではないので、その先に進むわけです。

 

これは決して幹部だけではなく、実際にTOEIC LRを勉強している社員たちも次第にそう思ってくるはずかと。

例えばこんな感じで。

 

 

「・・・あれ? TOEICって そこそこ勉強すればスコアが上がるな・・・。

 でも、英語力が上がったような気があまりしない・・・。

 何でだろう。

 あ、聞き取りと読みはある程度出来てきたけど、英語を話せるか?って聞かれたら、

 そんなに話せないからなんじゃ・・・」

 

 

もちろん、英語を話すためには、リスニングスキルも要りますし、リーディングスキルもサポートしてくれます。

従いまして、TOIEC LRを勉強し、受験し続けることは当然意味のあることだとは思うのですけども、やっぱり変な違和感を持たずにはいられないんですよね。

 

 

「TOEIC LR じゃ、本当の英語力 (*) って測れないんじゃないかな・・・?」

 

(*) 定義は敢えてしません。

 

 

こういった感覚を楽天、ユニクロ、ソフトバンク、武田薬品工業なんかが持ち出すのが、2015年ではないかな〜?と感じているのですよ。フッフッフ。

それを裏付けるかのように、楽天は英語のスピーキング試験を導入しています。

 

楽天は厳格に英語を人事評価へ適用

最近力を入れているのは、英ピアソン社が運営するスピーキング能力テスト「Versant(ヴァーサント)」だ。今は人事評価の基準になっていないが、全員が80点満点中50点以上取得することを目指す。同じTOEICでスピーキングとライティングの英語力を測定するTOEIC S&Wテストも試験的に実施しているが、より簡便で低コストの英語指標という観点から、Versantの受験を全面的に奨励している。

 

更に、武田薬品工業も。

 

国内製薬最大手・武田薬品工業は、2013年4月の新卒採用から一部部門でTOEIC730点以上の取得を採用の目安に設定した。一方、ほぼ同時の2013年1月から、「T-Scale(Tスケール)」という制度を導入している。Tスケールでは、受験者が測定者と対面で20~30分の英会話を行い、一般的に日本人が苦手とされる自然な会話力が身についているかを重視する。「ビジネス英語の目標設定に役立ち、それに到達するために何を克服すべきかを知るツールになっている」(人事部の佐久間文恵シニアマネージャー)。

 

で、双日。

 

 最後は総合商社の双日である。ニチメンと日商岩井をルーツに持つ双日は、合併会社ということもあり、競合他社と比べ英語教育体制を整えるまでに時間がかった。しかし、2011年から海外赴任の必須条件として、通常のリスニング・リーディングを測定するTOEIC730点以上に加え、TOEIC S&Wのスピーキングスコア130点以上、ライティングスコア140点以上を設定した(S&Wはともに200点満点)。「TOEIC S&Wは総合商社の中でも、いち早く取り組んでいる」(グローバル人材育成課の統括責任者である阿部洋司課長)。この基準は2012年4月以降に入社した社員が主任級へ昇格する際の要件にもなっている。

 

双日は TOEIC SW を採用し始めましたが、最初の2社はTOEIC以外の英語試験をスピーキング測定の試験として導入していますね。

・・・こうなりますと、他の企業が追随してTOEIC LR から卒業していくのは明白かと。

 

 

 (2) TOEIC SW の広告効果

2つ目の理由は、IIBCによるTOEIC SWのプロモーションの結果がそろそろ出始めるのではないかと考えているからです。

第196回 TOEIC公開テストにて、ウルトラマンのクリアファイルが無償で配布されたのは記憶に新しいですね。

あれが結構口コミで伝わっているようですので、以下のプロセスにおける 「(1) 認知」はもちろん、「(2) 関心」のステージまで既に達しているような気がするんですよね。

 

(1) 認知

(2) 関心

(3) 情報検索

(4) 比較

(5) 初回購買

(6) 継続購買

 

そして、(3) と (4) にはあまり時間がかからず (TOEIC LR に信頼があるから)、あっという間に(5) のステージに進む気がしてなりません。

それが2015年ではないのかな〜?と年初に予測しておきます。

 

 

(3) 2020年東京五輪まであと5年

既にざわざわしてきていますが、2020年の東京オリンピックを機に英語関係の仕事の需要が増えてきています。

具体的には通訳案内士とかボランティアとかですかね〜。

巷では通訳やガイドに8万人が必要とされているとか・・・。

で、通訳やガイドを行う際には言葉を使いますので、おのずと英語を話す力が重宝されてきます。

 

 

「日常会話程度の語学力や実施競技についての知識、東京の観光スポットに関する知識もあった方がいい」

出典「五輪ボランティア」仕事の中身 | web R25

 

「通訳や医療といった専門職については資格などの条件がありますが、最も多くの人員を必要とする会場整理などは誰でもOK。夏休み期間中ですから、学生さんも大歓迎です。他にも大会関係者の移動車ドライバー、競技運営のサポートなど、実に多様な職種があるので、経験や特技を生かした職種に応募するといいのではないでしょうか」

出典「五輪ボランティア」仕事の中身 | web R25

 

まぁまぁ、この辺のことは東京でオリンピックが開催することが決まった時点で騒がれてきたことですので、とりわけ真新しいわけではありませんが。

大事なのは、「あと5年」ということだと思うのです。

2014年の段階では「あと6年」でしたので、ちょっと遠い未来のような気がします。

しかしどうでしょう。6年という数字が持つ言葉の重さと5年とでは大きく異なるような気がします。

3年になったらもうすぐそこって感じですよね。

2020年に実施をするということは、最悪でも2019年までには万全の体制を取っておかなくてはなりませんし。

 

「詳細は2020年東京五輪の運営主体となる組織委員会で検討しますが、現時点で約8万人のボランティアを募集予定。おそらく2016年リオ五輪後から職種ごとに順次募集を開始し、前年のテスト大会までにトレーニングをすることになるでしょう」

出典「五輪ボランティア」仕事の中身 | web R25

 

ほら。 ボランティアに関しては 2016年から募集するとか言っていますしね。

これを基準にすると「あと5年」ではなくて、「あと2年」ですからね。

だいぶ切羽詰まった感があります。

 

話を戻すと、この状況下、TOEIC LR を受験していては意味がないのです。

TOEIC SWに代表されるような英語スピーキング試験にさっさと移行して、より実践的な英語を話す力が求められてくるのですよ。

 

 

こんなことも含めて、2015年はTOEIC SW元年になるのではないかと思っております。

そして、それは同時に TOEIC LR が衰退することを意味すると信じています。

それそろバブルが弾けますね。

TOEIC LR のスコアのみで英語力を誇示していた人たちが淘汰されるのも時間の問題だと思います。