新公式問題集 <Vol.5>のレビューです。3回に分けてご紹介します。
本書を高地トレーニング勉強法で実践してみた
今回、本書を使うに当たって、通常の時間配分ではなく、より厳しい制限時間を設けた上で模擬試験を受けることにしました。
あ、ちなみにリーディングセクションだけです。
リスニングも「倍速」を使えば高地トレーニングになるのかも知れませんが、それはしませんでした。
具体的には以下の通りです。
パート 1 ~パート 4 :45分間 (そのまま)
パート 5 :40問を8分 (通常 約15分)
パート 6 :12問を3分 (通常 約5分)
パート 7 (SP):28問を15分 (通常 約20分)
パート 7 (DP):20問を18分 (通常 約25分)
通常のペースですと解答が間に合いませんので、「問題文を読む時間」、「設問を読む時間」、「選択肢を読む時間」の何れかを減らすか、若しくは「問題文を読むスピード」、「設問を読むスピード」、「選択肢を読むスピード」の何れかを上げなくては解答することすら出来ません。
今回、私が行ったのは前者です。
スピードはこれまでどおりにして、読む時間を削りました。
この解き方におけるポイントは、「如何に設問にリンクした重要な箇所を読み取ることが出来るか」になると思います。
私はTOEICを継続して勉強しておりますので、ある程度ポイントとなりそうな文章は見抜けるのですが、このスキルを向上させるべく、こういった特殊な解き方を選びました。
答え合わせの結果
今回は高地トレーニング勉強法をすることで、間違いが通常よりも多く見込まれました。
時間内に出来ること・出来ないことがなにぶん顕著になりますのでね。
私の解答結果は以下の通りでした。
パート 1 10/10問
パート 2 28/30問
パート 3 26/30問
パート 4 25/30問
パート 5 35/40問
パート 6 11/12問
パート 7 42/48問
やはりパート 5とパート 7 の正答率が低かったです。
それでもパート 7は予想よりも多く正解を稼ぐことが出来た気がします。
内容的には殆ど理解していない設問もありましたので、消去法やパラフレーズ法が活きた形ですかね。
パート 6 は多少読み飛ばしたとしても そこそこ正答率は高くなると言うことも立証出来ました。
本書を使って自己分析をしてみた
さて、問題を解き終えたら自己分析の開始です。前回の記事でもご紹介しました通り、ここが一番のポイントですね。
今回間違えた設問を一つ一つ精査しますと、私の弱点・間違う傾向・陥りがちなミスは以下の通りにまとめることができます。
<パート 5>
① カタカナ英語を変なふうに理解してしまった。
② 間違いの選択肢を深読みしてしまった。
③ 全ての選択肢をじっくり見ないでマーキングした。
④ 空欄前後の時制を見落とした。
<パート 6>
⑤ 空欄前後の時制を見落とした。
<パート 7>
⑥ 文章の内容理解が出来ていなかった。
⑦ 選択肢の和訳を理解出来ていなかった。
⑧ 間違いの選択肢を深読みしてしまった。
・・・こんなところでしょうか。
③~⑧は 今回の高地トレーニングの弊害ですかね。内容理解が出来ていませんでした。
①は完全に私の不覚。
物凄く簡単なレベルなのですが、やってしまいました。
私が間違えたこの問題は、来週のメルマガの問題にて 形を変えて登場させるつもりです。
いずれにせよ、こういった具合に自分の間違いの質・特徴を掴むことが重要です。
次の勉強内容 (= 自分の弱点を補う学習) が出来る訳ですからね。
むやみやたらに、人気のある参考書を片っ端から勉強している人は ただのTOEIC教材コレクターです。
そういった人は、出版社の罠に一生溺れていて下さい。
他の教材と組み合わせて使用
改めてですが、あくまでもこの参考書は TOEIC L&R 学習における最初の一歩に過ぎないと思います。
本書を活用して気付いた弱点を克服する為には、その分野に踏み込んだ学習法が必要となりますからね。
結局、自分の弱点を補う為の教材が必要となりますので、この教材と他の教材を組み合わせた上でTOEIC L&R を勉強することが重要だと思います。
「これさえあれば大丈夫」と言う人もいると思いますが、集中的な勉強は出来ませんし (= 問題量が少ない)、複数回繰り返して使ったとしても、次第に内容を暗記してしまいますから おすすめ出来ません。
TOEIC L&R 900点のみならず、860点、730点、600点を目指す人にも必見の教材だと思います。