2016年5月よりTOEICの一部の問題形式が変更となります。
【関連記事】 TOEIC(R)テスト 出題形式一部変更を発表 【第210回公開テスト(2016年5月29日)より】
これを受け、TOEIC受験者はもちろん、TOEICの参考書・教材を販売している側にとっても、対策が必要となったはずです。
私は新TOEICを受験することができませんが、どんなものかを知るべく、「TOEIC TEST プラス・マガジン 新TOEIC徹底攻略!」を購入してみましたので、その感想・レビューを簡単にご紹介したいと思います。
「TOEIC TEST プラス・マガジン 新TOEIC徹底攻略!」は是非読むべし
改めまして、今回購入したのはこちら。
TOEIC Test(トーイック・テスト)プラス・マガジン 2016年3月号 (TOEIC Testプラス・マガジン)TOEIC Testプラス・マガジン編集部 株式会社リント 2016-02-05 売り上げランキング :
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いち早く新形式の問題が解けるということで買っちゃいました。
発売日の2016年2月5日に書店で売ってるのを見て、
「は〜、売ってんね。明日にでも買ってみようかな」
と思い、翌2月6日に同じ書店に行ったところ sold outでした・・・。
こうなると、是が非でも買いたくなるのが私の悲しい性。
別の書店に赴き、普通に買うことができましたよ。
結論から言うとですね、「TOEIC TEST プラス・マガジン 新TOEIC徹底攻略!」は買っちゃいましょう!
立ち読みではちょっと済ませないくらいのレベルです。
「買っちゃいましょう!」の理由は、
新形式となるPart 3, 4, 6, 7の問題内容を、実際のサンプル問題と解説と共に、じっくり理解することができるからです。
なお、「TOEIC TEST プラス・マガジン2016年3月号」の全体ページ数が147Pで、そのうちの27Pが新TOEICに割かれています。
概要は以下のような感じ。
<「TOEIC TEST プラス・マガジン 新TOEIC徹底攻略!」の新TOEIC特集>
Part 3 新形式の解説 (問題文と選択肢を踏まえて。解答は同ページ中に記載。和訳無し、細かい解説無し)
新形式での練習問題 (全6問)
新形式練習問題の正答と解説 (和訳、細かい解説有り)
Part 4 新形式の解説 (問題文と選択肢を踏まえて。解答は同ページ中に記載。和訳無し、細かい解説無し)
新形式での練習問題 (全6問)
新形式練習問題の正答と解説 (和訳、細かい解説有り)
Part 6 新形式の解説 (問題文と選択肢を踏まえて。解答は同ページ中に記載。和訳無し、細かい解説無し)
新形式での練習問題 (全4問)
新形式練習問題の正答と解説 (和訳、細かい解説有り)
Part 7 新形式の解説 (問題文と選択肢を踏まえて。解答は同ページ中に記載。和訳無し、細かい解説無し)
新形式での練習問題 (全10問)
新形式練習問題の正答と解説 (和訳、細かい解説有り)
詳細はここでは転載できませんが、非常に分かりやすい内容となっています。
TOEIC公式HPに変更内容が記載されてはいますが、いまいちよく分からないんですよねー。
この「TOEIC TEST プラス・マガジン 新TOEIC徹底攻略!」くらいのレベルで読まないと、変更内容を理解したとは言えないです。
適応が容易なPart 3 & Part 4, 難関なPart 6 & Part 7
そして、肝心の変更された問題についてです。
各パートの新形式を解いてみた第一印象は「実際のビジネスでありそうな感じに、無理やりもってっているなぁ」でした。
なんかね、より実践的な問題に刷新したい気持ちは伝わってくるんですけど、実践的かって聞かれたら、なんか違う気がする。
ま、これは個人の感覚ですので何とも言えませんが。
その中でも、リスニングパート(Part3とPart4)は比較的ありそうな感じですかね。
リーディングパート (Part 6 & Part 7)は・・・むむむ。
他方、「2016年5月以降もTOEICを受ける」という人にとって気になるのは、新形式の難易度でしょう。
あくまでも私の感覚ですが、それらの難易度は以下のようなイメージです。
<TOEIC 新形式の各Part 毎の難易度>
Part 3
やや難しくなる。但し、トレーニングを複数回重ねればすぐ慣れる。話者3人はちょいキツめかも。
Part 4
やや難しくなる。但し、トレーニングを複数回重ねればすぐ慣れる。図表問題は余裕かと。「言いよどみ」は英検1級のインタビューなどで経験していれば有利。
Part 6
かなり難しくなる。と言っても最後の設問だけ。これまでPart 6をなめてかかっていた人にとってはキツイかも。仕事で英文メールを使っている人は間違いなく有利かと。
Part 7
かなり難しくなる。特に英文ビジネスメールを使わない人にとっては。過去に英検を受験したことがある人は若干有利。text messageは簡単だけど、Triple Passageは慣れないと難しい。文の挿入問題は時間がかなり取られそう。
全体的には、仕事で英語を使っている人でも、TOEIC用として別途勉強をしないと900点は取れないレベルだと思います。
ただまぁ、今回はあくまでも1問毎しか解いていませんので、まとまった数の問題を解いたら印象変わるかも。
TOEIC LRの勉強しかしていない人には時間がかかる可能性
と言いつつも、普段から英語を使って仕事をしている人 (Listening, Reading, Speaking, Writingのいずれかを行っている人)の方が、より適応しやすいのは間違いないかと思います。
一方で、普段から「英語と触れ合うのはTOEIC だけ」という人にはちょいキツイはキツイですよね。
(まぁかくいう私も、今現在はTOEIC SWくらいしか接点がないのですが・・・)
となりますと、やっぱり新TOEIC対策を謳っている参考書・教材を使っての勉強は必要不可欠ということになりますね。
・・・なんですが、個人的にはそういった「新TOEIC対策」をしない状態で、5月TOEICを受験することをお勧めします。
理由は、今の自分の生のListening & Reading スキルを試すため。
未だによくあるじゃないですか、「TOEICはその人の英語力を正しく測定できない論」って。
新TOEICがその人の英語力を正しく測れるかどうかは別として、新TOEICの対策なしで挑むことで、何と言うか「地力」を試せると思うんですよ。
1度だけですからね。何も知らずに受験できるのは。
・・・なーんて色々と思うところはありますが、結局私は新TOEICを受験出来るのは恐らく3年後とか5年後くらいです (2018年? 2020年?)。
ということで、日本に住んでいて、新TOEICを受験予定の方は必読だと思います。
是非是非、一度カフェなんかでじっくり腰を据えて読んでみて下さい。30分くらいで問題も解けちゃいます。
なお、「TOEIC Test プラス・マガジン」自体の使ってみた感想・レビュー記事はこちらになります。
→ 「TOEIC(R)テストプラスマガジン」の感想・レビュー
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