「苦労をしないと英語は身に付かない」なんて100%嘘

「苦労をしないと英語は身に付かない」なんて100%嘘

 

いやー、衝撃ですよね。

本人は特に変なことを言っている感じはなく、ごくごく自然に発言しています。

ってことは、本気でこういう風に考えているんでしょうね。

「勉強は苦しいもの」と考える人、「勉強は楽しいもの」と考える人

言い方が悪いかもしれませんけど、この保護者の方はあんまり学校の成績が良くなかったのではないでしょうか。

そしてそれが自分のコンプレックスだった。

「勉強とは苦しみ」と考えに至る思考回路ですが、こんな感じではないかと思うのです。 

 

学校の成績が悪かった

→ 勉強をせずに遊んでいたから

→ 遊びは楽しかった

→ でも勉強は楽しくなかった

→ つまり勉強は苦しかった

→ その勉強をもっとすべきだった

→ もっと苦労すべきだった 

 

私自身は、100%勉強は楽しいものだ、とは言えないと思っています。 

そこはやっぱり日本の詰め込み教育の悪影響が反映されてしまっているのでしょう。 

やっぱね、我慢して勉強していたこともありましたから。 

 

ただ、楽しい学問も知っています。 

そして楽しく学ぶことの方が成績も上がりやすく、成長もしやすく、新たな世界を導きやすいことも知っています。 

 

故に、この保護者の方の発言は本当にショッキングでした。 

そして子供さんが可哀想だなと思いました。 

楽しく勉強していたら親に止められるんですよ・・・。

 

 

残業時間で評価される日本企業と似ている

ツイートには、

>勉強に限らず、苦労したり我慢しないと成長しないと思ってる人が日本には多そう。

とありますが、正にそんな気がします。

 

最も顕著なのは残業に対する見方ではないでしょうか。

本来ならば時間内に仕事を終わらせた人が評価されるべきなのに、遅くまで残って時間かけて仕事をした人の方が評価されている気がします。

 

これって成果云々ではなくて、遅くまで仕事している → 頑張っているってことですよね。

頑張っている → 苦労しているってことですか。

なんですか。やっぱり苦労しているところを示さないといけないんですか。

 

 

今時日本でも紙にMOMを書いている人なんていません。

そりゃそうですよね、時間もかかるし非効率だし。

さすがに上のツイートはちょっと行き過ぎですけど、こんな考え方が普通に日本では蔓延していますもんね。

 

 

「1日3時間もTOEICを勉強した! 」っていう考えではダメ

なーんて仕事を槍玉にあげていますが、TOEICや英語学習においてもあると思いますよ。

一番はやっぱり、「今日はxx時間も勉強した!いやー!成長したな!」って感覚を持っている人じゃないですか。

 

【関連記事】 「英語/TOEICを習得するのにはxx時間」という嘘

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1日8時間勉強しようが、内容もしくはアウトプット、さらには結果 (= 諸々の英語試験など)が出ないと本質的な成功ではないですからね。 

もちろん時間をかけることによって得られることも多くあるでしょう。 

 

ただ、それを「時間をかけて苦労しないと得ることはできない」と考えている人がいたら間違いです。 

私なんか、インドネシア語を1時間も勉強していませんが、普通にそこそこ喋れちゃってますよ。

 

あとは英単語ですかね。

「英単語を暗記するのは大変だ。でも、我慢我慢。なんとか耐えないと」

こんな考えの英語学習者って未だにいるのではないでしょうか。

海外に出て生活の中で自然に覚える環境に身を置けば苦労なんてする必要がありません。

 

【関連記事】 「TOEIC卒業後は海外駐在」は現実的でない人への次のステップ

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今正にあなたがTOEIC・英語を勉強しているならば、苦労して学ぼうなんて思わない方がいいです。

以前にも記事にしましたが、英語を勉強するならば「苦手な分野を克服する」のではなく、「得意な分野を伸ばす」ことに注力した方がよっぽど楽しいですよ。

 

【関連記事】 「話・書・聞・読」のどれをどう学習するか論

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いずれにせよ、英語をペラペラ話せる、使いこなせるレベルになるまでに、苦労・我慢・忍耐は必要要素とはならないでしょう。

結果的についてくるかもしれませんけど、そんなのいらないプロセスだっていくらでもあるということを認識した方がよいと思います。