
TOEIC Listeningのような問題を一度でも作成したことがある人には分かると思いますが、ダイアローグにはストーリー性がないと問題が作れません。
ストーリー性を導くには「ハプニング」を起こすのが手っ取り早いので、「ハプニング」を演出する英単語を聞き取れれば、自ずとそこが解答箇所になります。
一般的なハプニング系単語とは異なり、私が考える「TOEICに出題されるハプニング系単熟語」は以下のとおりです。
1. unfortunately / I’m sorry but 〜
Part 3 では分かりやすい対話が為されていますので、この手の言い回しは頻繁に登場します。
日本人にとっても馴染みのある英単熟語だと思いますので、ここで強調しなくとも「この後、何か悪いことが起こる!」と推測できるでしょう。
2. broken / repair / fix
TOEICではお馴染みの備品壊れるシリーズです。
Part 3で最も出題される頻度が高い状況は「オフィス」であり、ここでのハプニングはほとんどがコピー機、PCが壊れたなどです。
仮にこれらの単語の前までのダイアローグを聞き取れてなくとも、”repair”が聞き取れれば「むむっ!何かが壊れたな!」と予測できますよね。
3. sold out / ran out
TOEIC Part 3でオフィスの次に登場する機会が多いのが電話での会話です。
電話で話される内容は「過去の注文に対する何か」である場合が多いと思うのですが、その電話は大体品切れを起こしています。
故に、sold out / ran outといった熟語が聞こえたら、この箇所が解答となる可能性が高いですね。それもパラフレーズで。
4. problem / concern / worry
非常に分かりやすい単語です。
この辺の単語は一語で置き換えが難しいので、問題作成者もとりあえず「problem使っちゃえ」となるのでしょうか。
いずれにせよそこに問題があるわけですから何かしらのハプニングが起きており、それを軸とした設問が待ち構えているでしょう。
5. overdue / delayed / beyond budget
女性が「困ったわ・・・ねぇジョニー・・・」といった様子が頭に浮かぶ単熟語です。
期限に間に合わなかったり、広告予算を超えていたり、その中で解決策を見つけようとしているのでしょう。
で、設問は「男性は女性に何を提案したか」で決まりです。
6. be unable to do / cannot
誰かが急に来れなくなったり、ケータリングサービスが遅れていたりと、突然できなくなることは海外で働いている私の周りでもよくあります。
これは間違いなくハプニングを示唆しているものですから、「はぁ、できないのか」で済ますのではなく、必ず対処法について会話が行われます。
no longer とか hardly とかってのはあんまり出てきませんよね。
7. disappointed / unhappy
頻度はそこまで高くないと思いますが、こういったハプニング系単語もでてきます。
顧客がdisappointedで、unhappyだからどうにかしなくては、とか市場調査の結果がunhappyとか。
そこにハプニングがある限り、対策は議論に上がって当然です。
ということでTOEIC Part 3に登場する「ハプニング系単熟語」をみてきました。
普通にTOEIC LRを受験する人は問題を作るなんてことはないと思いますが、一度でいいのでやってみて下さい。
ダイアローグもそうですが、「不正解の選択肢」を考えるのはとっても大変なんです。
Where 〜?問題の場合、いいアイディアが浮かばず、「ええいっ! At officeでいいや!」と自暴自棄になってしまうことも。
問題作成者に感謝ですね。
【過去にレビューしたリスニングに特化した教材】
①TOEICテスト公式プラクティス リスニング編
https://toeic-eigo-blog.com/archives/1494
②TOEIC ®テストPart 3&4鬼の変速リスニング
https://toeic-eigo-blog.com/archives/8611
③TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング 700問
https://toeic-eigo-blog.com/archives/10616