TOEICで学んだ英語を使って、初めて部下と個人評価面談を行った結果

TOEICで学んだ英語を使って、初めて部下と個人評価面談を行った結果

海外に駐在しますと、日本では行っていなかった多くのことを経験することがあります。

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この度、インドネシア人の部下と個人評価面談を行うことになりました (上記記事の内容を基に行います)。

インドネシア語も若干交えましたが、基本的には英語で面談は行われました。

TOEICで学んだ英語です。

評価面談の概要

決して特別なものではなくいたって普通の内容だとは思いますが、簡単に概要を。

私の所属している部署のインドネシア人が対象でして、人数はトータルで10人です。

 

年齢層でいうと、最年少が26歳で、最高は45歳。

営業マンもいますが、管理部門スタッフもいます。

男性と女性の比率は半々くらいです。

 

そもそも私のような30代前半のヤツが人生経験が長い年上の人間を評価して良いのか、と典型的な日本人サラリーマンの考えに陥ってしまいますが、そんな考えは捨てて臨みました。

なお、この個人評価面談の目的ですが、幾つかありまして、「2017年の年俸通達」、「Managementへの意見・提案 (if any)」、「Managementからの意見・提案」、「4月以降の業務所掌通知」などとなります。

 

我々Managementから言わせると全て大事な要素なのですが、ローカルスタッフからすると「2017年の年俸」しか頭にありません。

減るのか? 増えるのか? どれくらいの率なのか?

こんなことばかり気にしているはずです。

 

そして、自分の希望する給与レベルに達していなければ、恐らく転職活動を始めるのでしょう。

欧米諸国と同様、ここインドネシアでもJob hoppingは盛んに行われています。

(30歳の学部卒で3,4社経験が普通)

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ですので、評価面談の前には、「何を言っても構わない。仮に結果的に転職するとなっても構わない」ということをManagement内にて確認した上で臨むことに。

私個人としては一年間、彼ら・彼女らと働いてきて感じていることをぶつける場となります。

 

 

部下に言いたいことを列挙してみると

で、その「感じていること」なんですが、その殆どが文句・叱責となりそうです。

頑張っているスタッフに対しては心の底から褒めてあげたいのですが、そういう人材はいません(悲)。

 

ただ厄介なのが、以前にもご紹介しましたが、インドネシア人は基本、叱られることを嫌います。

特に日本の会社ように人前で叱られることをとことん嫌います。

プライドが傷つけられたと思うのです。

 

日本人も基本的には人前で叱られるのは嫌でしょうし、最近ではこういった風潮はなくなりつつあると感じます。

しかし、インドネシアのそれは日本よりも強烈。

例え、理にかなったことを指摘したとしても、そもそも人前である場合、上司の話を聞こうという姿勢になっていないのです。

 

(Ko) 「xxxx!! 分かったか!?」

(部下) 「(意図的な感じで) OK〜🎵」

(Ko) 「・・・ (こいつ本当に分かってんのか・・・💢)。」

 

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では、私が面談で言いたいと思っていることを列挙してみましょう。

 

1. 営業時間中にスマホでゲームするな (やるならせめてコソコソやれ。堂々とするな)。

2. 営業時間中に変なにおいのするインドネシア料理を食べるな。

3. ゲップするな (インドネシアでは人前でゲップしても問題無し)。

4. 適当な言い訳で遅刻するな (お母さんが謎の病気で・・・。子供が変な病気で・・・)。

5. 期限通りに仕事しろ (遅れるものだと思っている)。

6. 完成度40%くらいにもかかわらずドヤ顔で「できました」って言ってくるな。

7. もっとスピーディーに仕事しろ (お祈り時間に加えて、さらに休む)。

8. 仕事量少ないくせに残業代目当てに無駄な残業するな。

9. 営業時間中に1時間以上続けて大笑いしながら雑談するな。

10. 受け身じゃなく主体的に仕事しろ。

11. 英語をしゃべれない奴はまず英語を勉強しろ。

12. 直帰せずにオフィスへ戻り仕事しろ。

13. 営業時間中に電子レンジから「チン!!」と聞こえるのはおかしいから止めろ。

 

良いところを褒めるのが理想の上司なのでしょうが、残念ながら良いところより悪いところばかり出てきました。

これらを全て吐き出すとカオス化してしまいますので、何とか自分をコントロールしたいと思います。

 

 

TOEIC英語の中でも使える単語・表現

前述のことを全部伝えることはありませんでしたが、1番、8番、10番、11番については直接伝えました。

部下からすると聞きたくないことでしょうが、嫌われてもどう思われてもよいのでね。

 

その時に多用したのが、”I expect you to 〜”や”We expect you that 〜”の表現に代表される、”expect”という単語です。

改めてこういう個人評価面談を経験して感じましたが、非常に便利な単語です。

 

表向きは「ここをこうしろ!」と言いたいのですが、その結果そっぽ向いて何も変わらなかったら意味がありません。

従いまして、うまい具合にインドネシア人お懐に入り、やる気を出させる必要があります。

私が使ったのは例えばこんな感じ。

 

“Now, you have some projects, but most of them are originally from our distributors.”

“I expect you to suggest same by yourself this year, not by the distributors.”

で、締めくくりに、

“We believe that you already have the skill and experiences.”

と言ってあげれば、

“OK, I’ll do my best.”

となります。

 

メールだとか文法的には、”Your active action would be expected.”のように、期待していることを主語に持ってきたくなるところですが、そこをグッと堪えて、”I (We) expect you”と

「私(我々)はあなたに期待しているんだ!」とはっきり伝えた方が良いと思いました。

 

他にも、”Your great support will be so appreciated.”や、”Your prompt attention would be so appreciated.”などの表現に代表される、”be appreciated”も多用しましたね。

上から目線で、「XXXをやれ!」ではなく、「 XXXをしてくれたら大変助かる」という風な言い回しを心掛けました。

 

それが良かったのか、本面談の目的の一つである「Managementへの意見・提案 (if any)」については、ほとんどありませんでした。

Managementが4人いましたので、そもそも不平不満を言いづらい雰囲気にはあったのですがね・・・。