外資系営業マン、インドネシアで倒れる

外資系営業マン、インドネシアで倒れる

人生で初めて倒れました。

昨日、X-Ray, CT, MRI, EEGなどの検査を終えまして、結果は明日の10時に専門医から聞くことになっています。

今は落ち着いているのですが、記事なんて書いている場合じゃないかもしれません。

が、海外駐在の現実、病院英語、対処法などをシェアすべくログとして残しておきたいと思います。

My back hurts 〜虫嫌いは腰に注意〜

毎週日曜日の夕方にアパートの敷地内でテニスをしているんですが、その日はいつもと違う様子でした。

 

 

いやもう、本当に凄かったんですよ。

 

18時からテニスを始めたんですけど、最初の10分くらいは数匹が飛んでいるな〜くらい。

で、20分くらい経つと、「うわっ、めちゃくちゃ増えてる」ってくらい。30匹とかですかね。

さらに30分経つと、「うわーー!なんじゃこりゃー!気持ちわりー!」ってな感じ。

 

インドネシア人のコーチ・ボールボーイと一緒にプレイしていたんです(時給:Rp. 65,000)が、彼らは”Tidak apa-apa! (問題ないよ!)”って笑ってました。

虫嫌いの私はすぐにその日のコーチ代を支払ってさっさと退散。

 

・・・はい、そうです。

私は極度の虫嫌いです。

 

男が何言っているんだって?

どうぞどうぞ。いくらでも言ってください。

嫌いなものは嫌いです。

 

今更向き合おうとも考えていません。

次に海外駐在するならば、寒くて虫も生きれないようなロンドンとかモスクワとかシカゴを希望しようかなとも考えています。

 

で、本来1時間行うはずのテニスを強制的に終わらせ、アパートのロビーに入った瞬間・・・、

 

「パタパタパタ・・・・!」

 

「うわーー!!屋内にもいるーーー!!」

 

相変わらずreceptionの人とかセキュリティーの人は笑っています。

“Tidak apa-apa!”

「うるさいっ!こっちにとっては問題だ!」と言いながら、エレベーターに乗ろうとしたその瞬間、後ろから・・・

 

「ぶーん・・・」

「・・・・・はっ! (瞬時に振り向く)」

 

「ぐきっ!」

 

 

腰をやりました。

私は腰痛持ちではないのですが、週3でマッサージ通い、2週間に一度は按摩に通っています。

この日も按摩に行ってきたばかりでした。

 

しかもその時に、

“Koさんは背骨がだいぶ柔らかくなってきていますから、腰痛になるということはないと思います”

なーんて言われたばかりでした。

 

「イテテて・・・」

たまに腰を痛めた経験はあったものの、今回はいつもとは違う様子。

なんと言うんでしょうか。ひねったって言えばそうなんですが、急に体を動かした反動のような感じ。

 

以前に同じようなことで首をやったことがありましたが、その時もやっぱり虫。

虫がいたので、「うわっ!!??」と急に首を回したら、「ゴキっ!」って。

もう本当虫嫌い・・・。

 

 

I fell down on the floor 〜左目付近でよかった〜

日曜日の夕方の出来事でしたので、気になるのは明日出社できるかどうか。

とりあえず湿布を貼って睡眠につきましたが、明け方痛みで起きてしまいました。

ここまでは想定の範囲内でしたので、朝6:00にbossにメール。

 

「すんません。腰をやっちゃったので本日休みます」

 

とりあえず、時間を見計らって病院でも行くかな・・・と思いを巡らせていたその時。

突然吐き気が襲ってきました。

 

「うわっ・・・気持ち悪い・・・吐きそう」

 

一目散にトイレに向かいました。

と言っても私が住んでいる部屋は180㎡あり、トイレまで長い道のりが待っています。

そしてその道中・・・倒れました。

 

 

初めての経験でした。

走馬灯のように過去の出来事が見えるとかいいますが、正にソレでした。

どんな内容だったかは覚えていません。

 

言葉を発しようとしましたが無理でした。

気付いた頃には天井を見上げてフロアに倒れていました。

そして左目付近にしびれのような激痛が。

 

自分が倒れたと認識するまでそう時間はかかりませんでしたね。

そして左目付近にしびれが残っていることから思いました。

 

「あっ・・・脳をやったな・・・」

 

しかし、時間が経つにつれしびれは薄れていき、いわゆるたんこぶのような感覚が。

トイレに行く途中倒れたのは間違いなさそうですが、恐らく左目付近からフロアに倒れこんだのでしょう。

 

しびれは落ちた直後だったのでヒリヒリ感じただけのようでした。

ただ、左目付近は試合後のボクサーのごとく真っ青になってしまっています。

(これを書いている時点では紫っぽい色に変わりましたが)

 

その後立ち上がり近くの病院へ。

「腰痛」 x 「倒れる」という、類を見ないコンボが発生してしまった結果、以下の検査を受けることになりました。

 

1.X-ray (腰)

2.CT Scan (腰と脳)

3.MRI (腰)

4.EEG (脳) (= Electroencephalogram, 脳の電気活動を記録し、波形から機能的異常有無を検査する)

 

#1と#2は午前中に終わりましたが、#3と#4については医療器具の予約をしなくてはならないとのこと。

「今日中にやってくれ!」とお願いしましたが、「できるかどうかわからないから、とりあえず入院しますか!」と。

インドネシアの病院はただの風邪なのに点滴を打ったりとか、入院する必要がそこまでないのに入院を勧めたりしてきます。

 

「なんで入院しなくてはならないの?」

とロジカルな説明を求めたところ、 

「今日の夕方6時にEEGは受けれそうだけど、MRIが明日になりそうなので。準備ができたら直ぐに検査したほうがいいでしょ」・・・とのこと。 

 

「OK、ならばまずMRIを最短で何時にできるか確認して私に知らせてください。その時間帯によって決めます」と返事。 

すると、間も無く看護師さんが来て、

 

「さ、MRI検査をしますからこちらに来てくださ〜い」・・・って。

・・・こんなことだろうと思った。

 

その後人生初のMRIを終え、EEGは夕方6時に予約したため、一旦帰宅することに。 

数時間後EEGを受けに改めて病院に戻り、脳波チェックをして無事4つの検査は終了。 

 

結果は明日、改めて専門医から聞くことになっていますが、とりあえず「腰痛」と「倒れた」ことは直接の関係はなさそうとのことです。 

となると何故突然倒れたか・・・ですが、考えられるのは以下の点くらい。 

 

1. 貧血

2. 普段仕事し過ぎ

3. 腰が痛すぎて気を失う

 

貧血なんて生まれてこのかた一度もありません。

仕事はしまくってますけど、それ以上に英語を使えて楽しくやっており、またインドネシアならではのストレス発散も適度に行っています。

腰は確かに今でも痛いですが、それが原因とは思えません。

 

いずれにせよ専門医の意見を聞きたいと思います。

 

 

Engilish in a hospitalは最低限身に付けておきたい

インドネシアには日系のクリニックはあるものの、大きな病院は存在しません。

故に今回も全て外国語 (英語・インドネシア語)で状況を説明する必要がありました。

医療に従事している人たちだからか、多少の英語は理解してもらえましたが、やはりインドネシア語が基本でしたのでコミュニケーションは大変でしたね。

 

仮に英語だとしても専門的な言葉は知りませんし、ググったりして意味を分かったとしても、そのことを踏まえ今回の原因が何なのか、どういった可能性があるのか、これからはどうしたらいいのか等、今の自分に落とし込んで咀嚼する必要があります。

今回多用した言葉をまとめておきたいと思います。 

 

【インドネシア語】

・ jatuh (倒れた。腰痛よりもこれを先に言いました)

・ saraf (神経。筋肉ではなく神経がどうのこうのって)

・ bernafas (呼吸する。検査中に言われるんですけど、呼吸すると腰が痛みます)

・ keramas (髪を洗う。EEG検査をするに当たり必要なようで)

・ infus (点滴。いわゆる点滴ではなくpain killerを直接流し込みました)

 

【英語】

・ neurosurgeons (神経科医。明日結果を伝えてくれる人)

・ anemia (貧血。だったのかなぁと)

・ felt dizzy (めまいがしました。間違いなく事実)

 

私の拙いインドネシア語を駆使してなんとか説明はしましたが、何度かスマホを取り出して理解してもらったり、英語に訳してもらったりしました。

やはり、日本語のそれと比べると時間がかかってしまったのは言うまでもないでしょう。

 

また、外国の病院というだけで多少の緊張が走ることも間違いありません。

日本の病院だって初めての病気や怪我であれば緊張はするでしょう。

そういった点でも、プラスアルファのストレスはあったと思います。

 

最後に薬を処方してもらい病院を出たのは20:40頃でした。

ちなみに薬は、painkillerとmuscle relaxant、それにbrain act(?)を処方してもらいました。

専門医からの正式な見解の後には新たな薬も処方されるかもしれません。

 

今のところ、脳云々で異常は感じていませんで、ただただ腰が痛いだけ。

腰も生きていく上で非常に重要な箇所であることは間違いないのですが、いかんせん「倒れた」という事実が自分の中で印象が強すぎるため、まずは脳への何かを疑わずをいられません。

はぁ・・・とりあえず、生きててよかった。