日本・韓国以外の国でもTOEIC L&R 新形式の運用開始【2018年4月より】

日本・韓国以外の国でもTOEIC L&R 新形式の運用開始【2018年4月より】

2018年4月より、遂にインドネシアでもTOEIC L&Rの新形式問題が適用されるようになりました。

私はインドネシアで通常通り受験したのですが、このことを事前に知らなかったので大変驚きました。

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問題用紙の封を切り、各ページの折り目をつけている最中に新形式への移行を知った

私はテスト開始前の、”Please open the text and check if no problem.”という案内時にミスプリなどを確認することはありません。

その代わり、Part 1からPart 7まで全てのページを一枚一枚丁寧に、且つスピーディーにしっかりと折り目をつける作業をしています。

この作業は必ず最後のページから、つまりPart 7のNo.195〜No.200のページから行うようしています。

 

また、折り目をつけている時に問題には目を通しません。

あくまでも折り目を事前につけて、ページをめくる際にスッと問題に移れるよう準備をすることが目的です。

この通常作業を行っていると、Part 1の問題が始まるくらいにちょうど全ページの折り目がつくのです。

 

そして今回、最後の折り目をつけていた最中に・・・、

「・・・ん? Part 1の問題数が・・・少ない・・・。これってもしかして・・・」

気付いた時には既にNo.1の音声アナウンスが始まっていたのを覚えています。

 

「これって新形式じゃない!!?? うそーーー!!???」


 

Part 7やPart 6の問題量が変わっているので、そのあたりの折り目をつけている最中に気付くこともできたのかもしれません。

が、前述のとおり私は問題文に目を通そうとしていません。

Part 3やPart 4の図問題なんかも気付くチャンスであったとは思いますが、気付きませんでした。

 

結果、写真が大々的に載せられているPart 1でようやく気付くという事態に陥りました。

ただ、今回2018年4月からの移行、前兆はあったのです。

インドネシアにおけるTOEIC L&Rの受験は、一人当たり一ヶ月に一度まで。

受験機会は基本的に、日曜日と火曜日の二回です。

日本のように8月・2月は試験がないとかそういうことはありません。毎月受験可能です。

 

私は休日にビジネス街に行きたくなかったので、これまでの受験全13回のうち、12回を火曜日に受けています。

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その火曜日受験ですが、必ず毎月第3火曜日に実施されるという一定のルールがありました。

 

にもかかわらず、今回、2018年4月受験を申し込むと、

受験日:2018年4月3日(火)

「いつもと違うけど、まいっか」くらいの印象でした。

 

そして、受験当日、問題用紙が配られると・・・、

「ムム!! 表紙のデザインが違う! ハゲのおじさんがいない・・・!」

といつもスマイルでTOEIC L&R受験者の不安を拭ってくれていたおじさんを懐かしく思いながら問題用紙を触ってみると、

 

「ムムム!! なんか紙質も違くない? ちょっと質が向上しているような」

気になったので、問題用紙を裏返して”Made in U.S.A.”という表記を確認してしまいました。

そんな違和感を感じながら問題用紙の封を開けたら・・・Wow!っていう話です。

 

 

初めての新形式TOEIC L&Rを受験した感想

日本と韓国では世界に先駆けて2016年5月から移行していますので、遅れること約2年ですか。

私は2016年4月からインドネシアに駐在していますので、日本で新形式TOEIC L&Rを受験した経験がありません。

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ただ、新形式対応の参考書や問題集で触れてきましたので、完全に初めてというわけではなかったのですが、リーディングの時間配分を完全に間違えました。

各設問は解いていましたが、通しで解くことはありませんでしたので。

 

そもそもインドネシアでは日本のように、「どの試験会場においても 13:00開始、15:00終了」とテスト時間が固定されていません。

その試験会場で9:40に始まれば、終了時間は11:40になりますし、9:45に始まれば11:45となります。

今回私が受験した会場では開始時間が9:48でしたので、終了時間は11:48でした。

 

これらの時間は試験部屋のホワイトボード上に記載され、受験者がいつでも顔を上げれば見れるようにはなっています。

ただ、日本での受験のように「Part 5を14:00までに終えて、Part 6は14:05までに終われればベストだな」といったように解答ペースと時刻を常に固定することはできません。

従いまして、Part 5を終えた時、さらにPart 6を終えた時に部屋にある時計をいちいち確認しなくてはならないのです。

 

そんな環境下、私がしてしまったミスはPart 6に時間を費やしすぎたということに尽きます。

「費やしすぎた」ということは結局私が十分に理解できていなかったということですので、今後の対策としては量をこなして慣れなくてはならないというのが一つ。

ただ、それに加えて、問題数の減ったPart 5問題数の増えたPart 6どれくらいのペースで乗り切ることがベストなのかを見極めて確立しなくてはいけません。

 

そして、それらを確立するには問題数が増えたPart 7の扱いも再考しなくてはなりません。

特に20問から28問に増えたDouble passageです。

新形式からはSP・DPと称するのではなく、Single PassageとMultiple Passageに変わりましたが。

 

体感で、明らかにMPの量は多く感じました。

何十回もTOEIC L&Rを受験し続けているからか、DP(MP)に費やすエネルギー配分が自然と出来上がってしまっており、その通常エネルギーとの比較という話です。

わかりづらいかもしれませんが、「最初のDPは設問数が3問とか4問くらいで、終盤になると5問になるから、途中からギヤを入れて・・・」という感じ。

 

そのエネルギーが続かず、ペースが完全に崩れました。

解いても解いても、「あれ・・・?まだある・・・?」と感じで。

事前に新形式に移行するという情報があれば公開テスト前に変更内容を確認することもできたと思いますが、頭に入っていなかったため、完全に不意を突かれる羽目に。

 

結果的に、最後の10問を塗り絵してしまいました。

塗り絵なんていつ以来でしょうか・・・。

ただ、完全な塗り絵ではなく、数秒ですが設問は目を通すことはできました。

 

しかし、問題自体には全く目を通していませんので、長年の勘でマーキングする羽目に。

10問を適当にマーキングしましたので、運が良くてせいぜい2問正解くらいでしょうか・・・。

今回ばかりは900点には届かないでしょう。

 

 

インドネシアだけではなく他の国でも新形式TOEIC L&Rが適用されている模様

受験後、気になったのでインドネシアのTOEIC運営事務局の女性に聞いてみました。

その他の国でも始まったってのは、正直 疑わしいです。

インドネシア人は悪気なく適当なことを口走るクセがあるので、日本・韓国以外の国で新形式TOEIC L&Rが始まったかどうかについては確証無しですので悪しからず。

一番気になったのは、「事前通知はあった」という点。

 

時々インドネシアのTOEIC公式サイトは見ているのですが、そんな印象はありませんでした。

ということで公開テスト終了後にページを覗いてみたのですが・・・やっぱり見つかりません。

新形式対応のテキスト(?)だかガイドブックは販売されていましたが、新形式への移行に関する情報更新はありませんでした。

まぁこんなところも含めてインドネシアらしいと言えばインドネシアらしいのですが。

 

いずれにせよ、2018年4月から各国でも新形式が採用されていることから分かるのは、

日本・韓国にて、約2年間、新形式TOEIC L&Rを運営してみたが、結果は概ね良好であった。

ということでしょうね。

 

仮に団体・個人から、「旧形式と全く違う!これじゃあスコアの整合性がとれない!」といった苦情・クレームが来ていたら見直しがかかっていたでしょうから。

今回、満を持して全世界において新形式へ移行という処置につながったのだと推察します。

こと私につきましては、新形式への理解・準備を深めると共に、まずは先述のガイドブックを買ってみてレビューをしたいと思います。