一度だけ受験しただけで、しかもスコアも未着ではありますが、 その具体的な試験内容や、(TOEIC S&Wに向けて勉強することで)身に付くであろうスキルなどが次第に分かってきました。
ということで、今回は 現時点で「は? TOEIC S&W? いや、受けませんけど?」と思われている社会人に向けて、
「TOEIC S&Wを受験することで、得られるもの・コト」を取り敢えず3つご紹介します。
「書ける」けど、「喋れない」ことが如実になりますよ
TOEIC S&Wを受験すると、「ライティングはそこそこできるけど、スピーキングはなかなかできない」ということが浮き彫りになります。
いや、まぁ「スピーキングはそこそこできるけど、ライティングはなかなかできない」っていう人も多いとは思いますけど、 恐らく、多くの日本人ビジネスマン・ビジネスウーマンは前者のタイプが多いのではないかなぁ。
理由は、英語を使って仕事をしている日本人の中で、英文メールを打っている人は非常に多く、その場数、つまり経験値が豊富なため、 TOEIC S&Wのライティング問題に対する手持ちの解答案が多いと考えるからです。
一方で、英文メールを打つ頻度に比べ、実際に電話で話したり、直接英語で協議・折衝を行う頻度は少ないので、TOEIC S&Wのスピーキング問題に対する手持ちの解答案は少ないと考えます。
恐らく、多くの日本人ビジネスマン・ビジネスウーマンはこの事実に気づいていながらも、あまり開けっ広げにはしていなかったのではないでしょうか。
しかし、もう一段階レベルアップを図りたいようであれば、しっかりと現状を受け止める必要があり、 その「現状を受け止める手段」として、TOEIC S&Wは非常に有効ではないかと思うのです。
・・・ま、他にもスピーキング&ライティングの試験はありますので、それでも同様のことが得られるとは思いますが、 やっぱり親しみのあるTOEICであるという点が大きいと思いますよ。
(過去にTOEIC L&Rを受験したことがない人には関係ないですが・・・ギャフン)
TOEIC L&Rで培ったリスニングスキルとリーディングスキルを活かせますよ
TOEIC L&Rの話を出しましたけど、過去に同試験の受験経験があり、それなりに勉強していたようであれば、そのスキル・知識・経験は、TOEIC S&Wに大いに活かせることが可能です。ホントに。
例えば、スピーキングパートにある「写真描写問題」とか。
これは、1枚の写真を30秒見て、その後45秒以内に写真に描かれている内容を英語で説明するという問題。
評価項目は、発音、イントネーション、アクセント、文法、語彙、一貫性の6つとなります。
で、この写真描写問題は、TOEIC L&Rのパート1の真逆版といった感じなんですよねー。
TOEIC L&Rパート1の練習問題を数多く解いてきた人であれば、比較的簡単に解答することができると思います。
また、TOEIC L&Rパート6、パート7で培った「早読み・速読」に関するスキルは、 スピーキング・ライティングの問題文を瞬時に理解するのに役立ちますし、 TOEIC L&Rパート2の応答問題も、TOEIC S&W スピーキングパートにて、そっくりそのまま使えるでしょう。
こう考えますと、TOEIC L&RとTOEIC S&Wは、そこそこ相関性があるのですよ。きっと。
ということで、TOEIC L&Rをそれなりに勉強してきたという自負がある人にとって、 TOEIC S&Wの受験はそのスキルを活用するチャンスでもあるのです。
TOEIC L&Rバブルが弾けても大丈夫ですよ
昔も今も顕在するTOEIC L&Rに関する議論が日本には2つありますよね。
1. 「TOEICでハイスコアをとっても意味はない」論
2. 「企業・団体が採用している英語試験はTOEICでいいのか?」論
最近では、各社がさまざまな英語試験を採用するようになってきましたので、 何が何でも「英語試験はTOEIC!」といった感じにはならなくなったのですが、 それでもTOEIC崇拝傾向は根強く存在しているように思えます。
それにしてもです。
それにしてもTOEIC人気は未だ爆発的なものがあります。
改めて受験者数の推移をみてみましょうか。
2013年度のTOEIC L&R受験者数は約236万人ですね (公開 + IP)。
ちなみに、2013年に英検の受験者数は約235万人です (全級含める)。
この時は、ついにTOEIC L&Rが英検を抜いたということで大いに話題になりました。
ただ、TOEIC L&Rの236万人には TOEIC BridgeとTOEIC S&Wが含まれておりませんので、 それらを含めると、トータルの受験者数は258万人にまで達します。
どうでしょう? これはもうTOEICバブルとしか言いようがないかなと。
前置きが長くなりましたが、ここからがTOEIC S&Wを受験することで得られること・もののお話です。
TOEIC S&Wをしっかりと勉強していれば、仮にTOEIC L&Rバブルが弾けて、 あなたの所属している企業・団体が 「昇格にTOEICのスコアなんか、関係ない!」と方向転換したとしても、 実務的で応用力のある英語のスピーキングとライティングスキルを活かすことができると思います。
「いや、それだったら、TOEIC L&Rで勉強したスキルだって応用が効くでしょ?」
という声が挙がってきそうですが、まぁね。当然応用はきくと思います。
ですが、「英語を活かす実務」っていったら、やっぱり仕事なわけで、 「リスニング・リーディング」の連合軍は、「スピーキング・ライティング」軍には及ばないのです。
リスニングは実務的だと思いますが、「(英語は)話せなければ、聞き取れない」という格言もあるくらい、まずはスピーキングなのですよ。
これらの観点から、TOEIC信者がゼロになり、手持ちのTOEICシートが紙くずになったとしても、 TOEIC S&Wを勉強していれば、
「いやいやいや。別にスコアの価値が無くなっても、普通に仕事に活きてるし」
とつぶしがきくと思うんですよね。
リーディングスキルも、英文読解 (= 仕様書を読む、契約書を読む、等)に役立つとは思いますが、残念ながら多くの日本人が既に得意な分野です。すなわち、あんま価値なし。誰でもできる。
簡単にまとめると、TOEIC L&RのスコアはTOEICにしか役立たないけども、
TOEIC S&Wのスコア、そして勉強した経験値は、その他実務に役立てることができるといったことです。
はい、というわけで、「TOEIC S&Wを受験することで、得られるもの・コト x 3つ」をご紹介してきました。
これだけ書いておいて言うのもなんですけど、この記事を書いた時点で私の状態は以下の通りです。
TOEIC SWを受験したけども、スコア未着
TOEIC SWのテキスト・公式本を購入しておらず、どういった解答が正答なのかを把握していない TOEIC SW用の勉強・対策を一度もしていない
・・・やべっ、「TOEIC S&Wを受験することで、得られるもの・コト」なんて書くには、時期尚早だったかな・・・。
ということで、この「TOEIC S&Wを受験することで、得られるもの・コト」に関しては、今後勉強を進める上で、修正があったら随時更新してきたいと思います。
このままだと、何も知らないヤツの戯言で終わっちゃいますのでね。