過去にメンタルをやったことがある私ですが、この度こんな本をkindleにて読みました。
私はブラック企業に働いていたわけではありませんで、単純に取引先のクソみたいな担当に振り回されたのと業務過多がメンタルをやられた理由でしたが、内容にはものすごく共感しました。
「死にたい」とまでは言わないものの、「会社を辞めたい」と少しでも感じている人は今の日本に多いのではないでしょうか。
二度の転職をし、現在海外でストレスフリーで働いている私からシェア出来そうなことは、「とりあえず転職活動してみて」です。
理由1 自分の世界の狭さを知れるため
「とりあえず転職活動してみて」という最初の理由ですが、己の世界の狭さを知るためです。
この点については本書でも同じようなことが書かれています。
似たようなことが書かれていますが、私の視点は若干違いますかね。
「世界が広いことを知る」のではなくて、「自分の世界が狭い」いうことを知れるためです。
ニュアンス的には同じだとは思いますが、私としては「それまでの自分の世界を否定する・決別する」ことの方が意味があると思いまして。
「世界は広いんだなぁ」だと、「それまで(過去)の自分の環境も、世界の一つ」くらいに肯定できちゃうじゃないですか。
でも、「自分の世界は狭かった」とすれば、それまでの環境は間違っていたと強く認識することができそうじゃないですか。
まぁ、感覚的なものではありますが、とにかく自分の世界は狭いと知ることができます。
ただ、転職活動をすると言いましても、対面型ではないリクナビnextやマイナビに登録していてはダメです。
本書内にも登場していますが、転職エージェントに登録して、担当の人に色々な職種を紹介してもらうんですよ。
1mmでも「会社辞めたい」と思っている人はぜひぜひ相談に行ってみてください。
以前にも記事で書いた記憶がありますが、私の場合、以下のようなことを指摘してもらいましたよ。
・ 大手企業との営業経験はどの業界に行っても武器になる
・ 商社での経験は商社のみならず、メーカーにもインパクトがある
・ TOEIC 700点 (当時確かそれくらい)は、海外と取引がある全ての会社にて需要がある
これらは、私自身全く想像をしていなかったことでした。
特に「大手企業への営業経験」が転職活動にて武器になるなんて本当に目からウロコですよ。
別に私が選んで大手企業向けに営業をしたわけではなくて、たまたまそういうポジションだっただけなので、まさかそれが武器になるとは・・・。
あと、商社というキャリアを活かした上でエージェントの方が紹介してくれた企業といえば、
・ 株式会社グロービス (海外拠点営業企画)
・ ランクセス株式会社 (テクニカルセールス)
・ スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社 (購買)
・・・のように、ほとんど業界が異なるものばかりでしたから。
転職エージェントの方には、「こんな自分が応募なんかしていいのでしょうか・・・?」とよく聞いていたものです。
もちろん転職エージェントは、候補者を転職させて初めて利益を得ることができますので、多少背伸びして案件を紹介することはあります。
でも、全然可能性がない会社を紹介したりはしません。
また、最近になって採用をする立場になり分かったのですが、募集側の要望に完璧にマッチした人材なんていませんから。
自分では「少ししか活かせる要素がない」と思っていても、企業からしたら大いにあることもあるんです。
このような、「少しでも可能性のある世界」を知ることができるので、転職活動はオススメです。
理由2 第三の場所を確保することで無意識でリフレッシュできるため
まずは本書にあったページの紹介から。
はい、そうです。頑張る人がうつになりがちだというのは間違いないと思います。
あと、真面目な人ね。
自分で言うと変な感じになりますが、私はちょっとコンプレックスなくらいに真面目な性格です。
で、頑張ってしまうヤツです。
今思うと、がっつりメンタルを病んでしまう特性を備えてしまっていたんですよね。
で、ですね。
こういった人ってきっと変なところでプライドが高いんですよ。
仕事において、「自分はできるはず。できないわけがない」って常に思っちゃうんです。
できなかったら、できるまで頑張る。
ダメだったら自分の責任。
努力が足りない。
さて、そんな真面目で頑張り屋さんにどうして転職活動をすることがオススメかというと、自尊心を傷つけずに今の会社から心理的に離れることができるからです。
単純に仕事がキツくて「今日休みます」と社内に向けて一本電話を入れると休めはしますが、自尊心はズタズタです。
「負け犬だ」
「同期に遅れをとった」
「もう出世できない」
その人の命と比べたらどうでもいいことですが、こういう性格の人にとっては重要なことなんですよ。
こういった理由で仕事を休むことができない人は、転職活動をすることで理にかなった逃げ道を作り出すことができるんです。
「自分は優秀だけど、会社がそれを評価してくれていない。自分を求めている会社を探しているだけ」
と解釈すれば、自然と心のバランスをとることができます。
勘違いかもしれません。でもそれでも死ぬよりはマシ。
私もこの考えに助けられたことは何度もありました。
ものすごく叱られた日に、自宅に帰ってPCで転職活動をしていると「もういいや、次のところに行こう」って思いで転職エージェントの方からのメールを読んでいました。
転職理由は、「会社が嫌だから」ってのはどうなのって?
大いに結構じゃないですか、転職なんてそんなもんですよ。
一時期は ただ単に心のバランスを保つためだけに転職活動をしていた気がします (= 実際に応募はしない。案内メールを読んでいるだけ)が、それくらいメンタルって大事ですよ。
理由3 「今の会社にどう思われてもいい」という覚悟ができるため
最後の理由ですが、「覚悟」です。
理由2に似ていますが、もっと気持ちの面での話ですかね。
メンタルを病んでしまう人は、気持ちとして以下のような覚悟を持たなくてはならないのです。
これこれ。
この本を読む前から私も実践していたメソッドです。
実は一番最初にこの考えを知ったのはこの人からなんですけどね。
この考え、すげー好きです。
というか、もはやコレなしでは生きていけません。
海外で働くようになると、この考えはもっと顕著になりました。
一つ一つを真面目に考えても仕方ないんですよ。
みんな適当なんだから。
偶然にも本書に似たような内容のページがありましたね。
真面目に働くのは大事ですが、24時間100%でいると頭がおかしくなりますから。
「知らねーよ!自分でやれ!」
・・・日本語が伝わらないことをいいように部下にぶつけたりしています。
話が遠回りしてしまいましたが、転職活動をする (= 転職エージェントに登録する)ことで、「もう今の会社には執着しない」という明確なベクトルを認識することができます。
この意識が次第に、上述したような「うるせえ!」というはっきりとした意志に変化し、「もうどう思われてもいいや」という覚悟に繋がるんです。
ちなみに最初に大卒で勤めた商社とは、私はケンカ別れしています。
でも、このような覚悟が出来ていたため特に気にすることはありませんでした。
「うるせぇ」ですよ。
ということで、1mmでも「今の会社を辞めたい」と感じている人は転職活動をした方がいい理由を挙げてきました。
実際に転職をする・しないは考えずに、精神衛生上のケアを行う意味で登録してみてはいかがでしょうか。
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