TOEICで鍛えたオーストラリア英語を試しにシドニーへ行ってみた

TOEICで鍛えたオーストラリア英語を試しにシドニーへ行ってみた

TOEICで学んだオーストラリア英語を使うべく、オーストラリアのシドニーに行ってまいりました。 

英語に限らずですが、inputしたものはoutputしなくてはね。 

オーストラリア英語は思いのほか感じなかった

と、思い切ってオーストラリアへ行ったものの、結論から言いますとあんまりオーストラリア英語のクセやアクセントを感じることなく四泊五日の旅行は過ぎていきました。 

これは以下の二つの理由が考えられます。 

 

1.オーストラリア英語は頻繁に飛び交っていたが、私が単純に聞き取れなかった

2.シドニーは観光地であるため、現地オーストラリア人の英語のクセやアクセントが比較的きつくなかった

 

どっちの理由もあると思いますが、私としては#1が主な理由だと思います。 

はっきりと聞き取れたのは以下のオーストラリア英語のみです。 

 

Let’s compare (レッツ コンペー) 

Today… (トゥダイ…) 

We can’t … (ウィー カント…) 

Excuse me (エクスキューズ マイ) ! 

 

と言いますのも、通常の会話の中で、「??? ん? 今何て言ったんだ??」という場面は結構あったからです。 

それでも、前後の文脈や部分的な単語から、大意は理解することができたため、コミュニケーションには全く支障がありませんでした。 

従いまして、単純に私が聞き取れなかったのではないかと思います。 

 

と言いましても、#2の理由も多少はあるかと思います。 

人によっては普通のアメリカ英語(オーストラリア英語はもともとイギリス英語に起因していますが)のように話す人も大勢いましたので。

 

ちなみに、クセやアクセントとは異なりますが、明らかに多用されている表現はありました。

それは、No worries.

ホテルのコンシェルジュからコンビニのお兄ちゃんまで、色んな人が “No worries”を使ってましたね。

 

発音云々ではなく、オージー Englishのスラングといったところでしょうか。

他にも多用していた表現はありそうですが、さすがに四泊五日ではこの辺が限界でした。

 

 

そもそもオーストラリア英語とは

さて、改めてですがそもそもオーストラリア英語ってどんな英語なのでしょうか?

【関連記事】  TOEIC (R) リスニング対策 イギリス英語の発音・なまりを聞き取れない人向け攻略・コツ (1)

 

Wikipediaによると、こんなことが書かれています。

 

Australian English began to diverge from British English after the founding of the Colony of New South Wales in 1788 and was recognised as being different from British English by 1820.

It arose from the intermingling of early settlers from a great variety of mutually intelligible dialectal regions of the British Isles and quickly developed into a distinct variety of English.

 

なるほど。イギリス英語から派生された英語というわけですね。

発音については最初にこんなことが書かれていました。

 

Pronunciation

Differences in stress, weak forms and standard pronunciation of isolated words occur between Australian English and other forms of English, which while noticeable do not impair intelligibility.

 

ふむふむ。やっぱりアメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語とは異なるということで。

また、発音については母音が特に特徴的かなと思います。

 

The vowels of Australian English can be divided according to length. The long vowels, which include monophthongs and diphthongs, mostly correspond to the tense vowels used in analyses of Received Pronunciation (RP) as well as its centring diphthongs. 

(中略)

short vowels long vowels
monophthongs diphthongs
IPA examples
ʊ foothoodchook
ɪ kitbidhid,
e dressledhead
ə commaaboutwinter
æ trapladhad
ɐ strutbudhud
ɔ lotclothhot
IPA examples
ʉː gooseboowho’d
fleecebeadheat
squarebaredhaired
ɜː nursebirdheard
æː bagtanbad[nb 1]
ɐː startpalmbath[nb 2]
thoughtnorthforce
IPA examples
ʊə cureluretour[nb 3]
ɪə nearbeardhear[nb 4]
æɔ mouthbowedhow’d
əʉ goatbodehoed[nb 5]
æɪ facebaithade
ɑe pricebitehide
choiceboyoil
 
 

 

ほうほう。単母音は短く発音され、複母音は短いのと長いのに分類されると。

TOEICのリスニングでオーストラリア英語が聞き取りにくいのはどうもこの辺にありそうですね。

その他に発音としてはこんなことが記載されています。

 

The affixes -ary, -ery, -ory, -bury, -berry and -mony (seen in words such as necessary, mulberry and matrimony) can be pronounced either with a full vowel or a schwa. Although some words like necessary are almost universally pronounced with the full vowel, older generations of Australians are relatively likely to pronounce these affixes with a schwa while younger generations are relatively likely to use a full vowel.

 

当該接尾語については、full vowel からフルシュワー(これね→ ə )で発音されると。

恐らく日本人にとってはfull vowelの方が聞き取りやすいでしょうが、上記引用のとおり昔のオーストラリア人はフルシュワーで発音するようなので聞き取りにくそうですね。

 

 

TOEICで聞き取れていれば問題無し

ということで実際にオーストラリアへ赴き、TOEICで学んだオーストラリア英語を試してきましたが、そんな大きな問題はないという結論に至りました。

正直、TOEICの中ですらせいぜい発音でしか登場しないじゃないですか。

実際には発音の他にも、単語、文法、スペルなどでその他の英語とは異なる箇所が多々あるのですが、それらはTOEICでは出題されないわけで。

 

日頃TOEICを勉強する中で、オーストラリア英語発音とぶつかった時にそれを学ぶ程度で基本的には問題ないと思われます。

物価は非常に高い国ですが、機会があればもう一度行ってみたいと思います。

 

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