駐在中の英語力を維持・向上すべく「Global English 日経版」という教材を買ってみました。
その金額、なんと33,800円 !! (5,000円割引しても)
実際に使ってみた感想をまとめていきます。この記事が実質一つ目ですね。
「Global English 日経版」を購入してみた 【口コミ・評判を確認】
「Global English 日経版」の感想・レビュー① (この記事)
「Global English 日経版」の概要
まずは「Global English 日経版」の概要を確認しましょう。
この教材が何だかわからない人のために以下のようにまとめました。
名 称: Global English 日経版
媒 体: PC, スマホ, タブレットを使ったオンライン教材
(ダウンロードしてオフラインとして使用も可能)
付 属 品: なし (購入すると専用サイトを使用するのみ)
発 売 日: 2014年5月
販 売 元: 株式会社日本経済新聞社
価 格 : 38,800円 (6ヶ月、税込)
演習可能時間:約1,000時間
対 象 者: ビジネスパーソン。基礎から上級者向けまで。
現在の英語力は問わず、仕事で英語が必要な人、
キャリアアップを目指している人など (公式HPより)。
以下はKoの考える対象者
・ TOEICだけだと、いまいちビジネス英語を勉強している感がない人。
・ TOEICだけのビジネス英語学習から脱したいと思っている人。
目標レベル: 英語での挨拶から交渉まで (公式HPより)
内 容: ビジネスシーンにおける英語の4技能 (リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)を学習。(TOEICやTOEFLを受験することも可能)
・・・はい、こんな感じです。
参考書やCDを使って勉強するというものではありませんよ。念のため。
私は、「Global English 日経版」を購入してみた 【口コミ・評判を確認】で書いたように、当初タブレットでの使用を想定していました。
ですが、結局PCでの使用率が最も高くなっています。
PC・タブレット以外にも、スマホでも使用することができますが、これは論外。
私はiPhone 6Plusも持っていますが、それでも画面は小さく感じ、いまいち学習に集中できませんでした。
MacBook Airの画面サイズに慣れてしまうと、それ以下のサイズではやる気がなくなってしまうのです。
まぁ、私のやる気のなさが原因かもしれませんが・・・。
学習対象者については、公式HPが謳っているのも一理ありますが、やや広告的な印象が。
実際には、「TOEICを勉強しているが、いまいちビジネス英語を勉強している感がない人」とか、「TOEICだけのビジネス英語学習から脱したいと思っている人」が使うと良いと思います。
もちろん、TOEIC対策としても活用できるところはあるし、それでいて仕事上で使えるフレーズがわんさか登場するので実用性もありますし。
あ、あと学習対象者ってわけではないですけど、「仕事で英語を使う機会はないけども、ビジネスでどんな英語を使えるのか知りたい人」にもオススメですね。
加えて、「TOEICで学んだ英語スキルが、どういった形でビジネスシーンで使われるのかを知りたい人」にも良いと思います。
TOEIC学習者の中でも、「仕事で英語は使わないけど」って人、結構多いですからね。
「Global English 日経版」の内容
次に「Global English 日経版」の内容についてまとめていきます。
通常の参考書・教材であれば「目次」を紹介しているところですが、この教材に目次もクソもないので。
以下のような内容となっています。ちょいと長いです。
【基礎レベル】
(以下のテーマについて、ボキャブラリ、文法、発音、聞き取り、会話、ライティング、復習テストを学習)
1 あいさつと自己紹介、アルファベット
2 1~20の数、気分
3 仕事と国
4 数 21~100、時刻
5 学校および会社
6 家
7 アクティビティ
8 場所
9 食べ物
10 色、衣服、お金
11 暦の日付
12 週末
13 あなたとあなたの家族
14 好き嫌い
15 毎日の日課
【レベル1】
(以下のテーマについて、ボキャブラリ、文法、発音、聞き取り、会話、ライティング、復習テストを学習)
1 自分について話す
2 仕事
3 日常生活
4 気分
5 家族
6 洋服、色、模様、サイズ
7 食事
8 身体的特徴
9 天気と季節
10 1 日の時間
【レベル2】
(以下のテーマについて、ボキャブラリ、文法、発音、聞き取り、会話、ライティング、復習テストを学習)
1 旅行と交通機関
2 ホテルに滞在する
3 街で
4 道順
5 アウトドア アクティビティ
6 家庭で
7 家事、性格
8 オフィスで
9 学校で
10 パーティーを開く
11 郵便局と銀行
12 映画とスポーツ
13 エピソードを話す
14 健康
15 エンターテイメント
【レベル3】
(以下のテーマについて、ボキャブラリ、文法、発音、聞き取り、会話、ライティング、復習テストを学習)
1 旅行の準備
2 目的地への到着:空港で使う言葉
3 ホテルやレストランで
4 観光
5 病気の処置
6 オフィスにて
7 住居
8 買物
9 週末の予定を立てる
10 オフィスの外での付き合い
【レベル4】
(以下のテーマについて、ボキャブラリ、文法、発音、聞き取り、会話、ライティング、復習テストを学習)
1 ミッキーマウスの誕生
2 ミッキーマウスの売り込み
3 ディズニー初の長編映画
4 ディズニーランド‐テーマパーク第 1 号
5 ディズニー帝国の拡張
6 草分け期のソニー
7 ソニー・ブランド名の構築
8 ソニーのアメリカ進出
9 ソニー・ウォークマンの発売
10 ソニーの企業精神
11 リチャード・ブランソンの紹介
12 リチャード・ブランソンの “Student” 誌時代
13 バージン・メガストアの開始
14 バージン・レコード会社の設立
15 バージン・アトランティック航空の創設
【レベル5】
(以下のテーマについて、ボキャブラリ、文法、発音、聞き取り、会話、ライティング、復習テストを学習)
1 ベルヴィの経営決断
2 第1段階の計画立案
3 仕事上のつきあい
4 世間話をする
5 国際金融
6 ローンについての話し合い
7 ホテルの部屋の予約
8 チェックイン
9 伝言をのこす
10 折り返し電話をする
11 数字を調べる
12 ベルヴィの財政オプション
13 新製品開発
14 最適な市場をみつける
15 すべての情報を入手する
【レベル6】
(以下のテーマについて、ボキャブラリ、文法、発音、聞き取り、会話、ライティング、復習テストを学習)
1 情報のチェック
2 ゴーサインを得る
3 仕事上の食事
4 エピソードを語る
5 問題の認識
6 プレゼンの準備
7 情報のプレゼン
8 推薦事項を提示する
9 助言を求める
10 選択肢の考慮
11 ライセンス契約
12 お祝い
13 友だち
【レベル7】
(以下のテーマについて、ボキャブラリ、文法、発音、聞き取り、会話、ライティング、復習テストを学習)
1 アクセレレイテッド・イングリッシュにおけるトラブル
2 コンサルタントと話す
3 選択肢の考慮
4 マイクの決断
5 不同意
6 第三のパートナー
7 妥協点を見つける
8 投資銀行家
9 パートナーを探す
10 良い相性
11 提案の準備
12 交渉の策を練る
13 電話での伝言
14 第1ステップ
15 最初のミーティング
【レベル8】
(以下のテーマについて、ボキャブラリ、文法、発音、聞き取り、会話、ライティング、復習テストを学習)
1 うわさ
2 交渉
3 良い知らせ
4 詳細を取り決める
5 従業員の心配
6 公表
7 人事
8 返答を受取る
9 楽観視する理由
10 一歩ずつ
11 祝い事
【レベル9】
(以下のテーマについて、ボキャブラリ、文法、発音、聞き取り、会話、ライティング、復習テストを学習)
1 ブランドの構築
2 マーケティング
3 製品のリバイバル
4 宣伝
5 新興経済へのマーケティング
6 異文化間のビジネス コミュニケーション:エチケット
7 異文化間ビジネスコミュニケーション
8 異文化への適応
9 プレゼンを行う
10 プレゼンテーションを向上させる
【レベル10】
(以下のテーマについて、ボキャブラリ、文法、発音、聞き取り、会話、ライティング、復習テストを学習)
1 イノベーションについて
2 革新者と起業家
3 技術革新
4 革新的な組織
5 起業家精神
6 グローバル社会
7 グローバルな進出
8 海外駐在
9 グローバル企業
10 国境のないビジネス
・・・はい、こんな感じ。ただ、これで全てではないのです。
これに加えて、TOEICやTOEFLなどの学習もできます。
いやー、3万円超の教材は違う。でも、逆に言えば多すぎな気もします。
もうちょっと学習内容を絞って、学習者にわかりやすい内容にすべきです。
でないと、こうやってまとめる側がただただキツイ・・・・・。
ちなみに画面はこんな感じです。↓
文章だけで紹介されてもよくわかんないですよね。
なお、上記にて紹介したレベルですが、最初にレベル分けテストが行われます。↓
私はレベル7に該当しまして、今ではレベル7の課題を毎晩セコセコと続けています。
内容としてはTOEICよりも、より実践的な場面を想定しています。
不特定多数の受験者向けに一般的なビジネスシーンを想定した上で作られたTOEICの問題とは異なり、より専門的でspecificなビジネスシーンが登場するイメージです。
それが「良いか・悪いか、自分に合うか・合わないか」は別として、TOEICでは味わえない英語を学ぶことができますね。
また、各テーマはストーリー性になっていますので、登場人物や時代背景などに連続性があるため、勉強していて非常に面白みがあります。
TOEICのように、一問題で完結するというわけではありません。
ちなみに、各項目の勉強時間はこんなもんです。↓
私の場合、仕事から家に戻り22時くらいにPC広げて10分くらい勉強しています。
がっつり1時間とかは時間が取りにくいので、継続して英語を勉強するのが苦手という人には良いかもしれませんね。
「今日は疲れたからライティングだけやろう」とか、「今日は余裕があるからリスニングだけ」というような使い分けができます。
そりゃあ毎日2時間勉強できれば最高ですが、忙しい社会人には言うほど簡単ではありませんからね。
・・・あ、上の画像で気付きました?
画像右にある謎のコメントみたいなやつ。
これねー、なんか、Global Englishを使った人の感想みたいなことが書かれてるんですが、何種類かあってページ更新するたびに違う人のコメントが表示されるんですよね・・・。
ぶっちゃけ要らないし、むしろ目障り。
恐らく、Global English 「日経版」ではなく、オリジナルの Global Englishで、同様の表示があるから、それをそのまま和訳しただけなんでしょうけど、それにしてもフランス人が「英語をほめられました」ってあります??
なんかステマ感が凄くて非常に嫌です。
この広告だか何だかわからないヤツは非表示にして欲しい。
「Global English 日経版」でできること・できないこと
ではこの記事の最後に、「Global English 日経版」でできること・できないことをまとめていきましょう。
以下のようにまとめられると思います。
【「Global English 日経版」でできること】
・ ビジネスシーンで使われる英語のリスニング問題を解くことができる。
・ ビジネスシーンで使われる英語の文法およびリーディング問題を解くことができる。
・ ビジネスシーンで使われる英語のスピーキングの演習を行うことができる(マイク機能を使う)。
・ ビジネスシーンで使われる英語のライティングの演習を行うことができ、添削をしてもらえる。
・ TOEICの模擬試験2回分を受けることができる。
・ ビジネスシーンで使われる英語の発音練習を行うことができ、正しくない発音について正しい発音方法を教えてもらえる。
・ 仕事で英語を使わない人にとって、ビジネスシーンで使われる英語がどんなものかを知ることができる。
・ リスニング・リーディングはTOEIC LRに活かすことができる。
・ スピーキング・ライティングはTOEIC SWに活かすことができる。
・ ビジネスシーンで使われる英単語・英熟語を学ぶことができる。
・ スマホ・PC・タブレットを使うことで、場所を選ばず英語を勉強することができる。
・ オンライン英会話を行うことができる。
・ 英語学習を始めたばかりの人にとっても、基礎的なLRSW、英文法、および英会話を学ぶことができる。
・ 端末にコンテンツをダウンロードすることで、オフラインでも学習することができる。
・・・とまぁ、こんな感じですかね。
さすがのボリューム感。
価格が高いだけのことはある。
まぁ、色んなことができますよ。
有効活用するかどうかはユーザー次第。
ではでは、「Global English 日経版」でできないことを見ていきましょう。
【「Global English 日経版」でできないこと】
・ 各種問題について詳しい解説を得ることはできない。
・ TOEICの各パートについての問題を解くことはできない。
・ イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語のリスニングを聞くことはできない。
・・・うーむ、こんなとこでしょうか。
私もまだ全てをやり終えたわけではないので何とも言えないのですが、解説が物足りない感じ。
まぁ、もともとTOEIC教材ではありませんので、そこを求めるのはどうかと思うんですけど。
とまぁ、色々と文句もありましたが、こんなところですかね。
次回の記事ではGlobal English 日経版の使い方やその難易度について細かく感想を綴っていきたいと思います。
【Global English 日経版】
公式HP → 日本経済新聞社とピアソン社が共同開発 GlobalEnglish 日経版
「Global English 日経版」を購入してみた 【口コミ・評判を確認】
「Global English 日経版」の感想・レビュー① (この記事)