中学生で勉強する英文法を学べる教材を探していたところ、このアプリを見つけました。
早速購入し、月曜日から金曜日の朝 08:30 ~ 08:45 (会社の始業前)につかってみましたので、その感想・レビューを2回に分けてご紹介したいと思います。
アプリの概要・特徴・構成
先ずはアプリの概要から。
製品名 : えいご上手 TOEIC®に勝つ英文法の要
内容 : 中学校で学ぶ英文法
販売価格 : 250円
対応機種 : iPhone 3GS, 4, 4S, 5
iPod Touch対応 OSi OS 4.3 ~ iOS 6
開発 : CAI MEDIA CO.,LTD
このアプリをワンセンテンスで申し上げますと、「基本的な英文法を様々な種類の問題と共に解くことによって身に付けてしまおう」といったところです。
しかし、文法・グラマーがメインでありながらもリスニング・シャドーイング・聞き流しなどの学習形態も付与されているんです。
個人的にはこれが良いことなのか良く分かりません。
と言いますのも、「英文法」を学べると言いながら、余計な学習形態が含まれてしまっている事でユーザーを混乱させてしまう恐れがあるからです。
但し、私の言う「余計な学習形態」はひょっとしたら「英文法」を学ぶ上で必要不可欠な要素かもしれませんので、「良くないこと」とは断定出来ませんけども。
さて、文字で説明していても良く分からないと思いますので、実際の画面を見ていきましょう。
最初にユーザー選択画面があります。
3人までユーザーを登録することが出来るとのことですが、世の中に携帯電話をシェアする人がいるのでしょうか。
iPad 対応かなとも思いましたが、どうやら未対応の様子。1人が複数ユーザーとして使うんですかね。
これがメインメニューです。一番上にあるのが文法を学習する画面ですね。
先述の通り、Mixed-up sentence, listening, shadowing なども使えます。
シャドーイングなんかは自分の声を録音することも出来ます。私は今のところ殆ど使っていませんが。
メインメニューを見ると、先ず”Grammar”をクリックしたくなりますが、その前に一番下にある「学習設定」で学びたい文法を選択する方が良いでしょう。
上記画面の通り、レベルは3段階に分けられています。
Level 1 が簡単で、Level 3 が難しいように見えますが、ただ単に英文法の内容を分けているだけです。
従って、人によっては 「Level 3 は完璧だけど、Level 1 がちょっと・・・」と言う人もいると思いますので、先ずは自分が学習したい内容をここから選択する方が効率的です。
左から Level 1 – 3 となります。
全部の項目を表示出来無く恐縮ですが、いずれも英文法の基礎をカバーしてくれています。
念の為、以下に収録されている文法項目を書き出しておきます。
Level 1
1.品詞 (48例文)
2. 命令文 (69例文)
3.一般動詞 (65例文)
4. 一般動詞 -過去- (67例文)
5. Be動詞 (60例文)
6. 進行形 (60例文)
7. 疑問詞 (59例文)
8. 助動詞 (60例文)
9. 前置詞 (62例文)
Level 2
1. 接続詞 (82例文)
2. 感嘆文 (51例文)
3. 比較級・最上級 (62例文)
4. 不定詞 (52例文)
5. 動名詞 (45例文)
6. 基本文型 1 (42例文)
7. Thereの文 (60例文)
8. 未来形 (60例文)
9. 受動態 (88例文)
Level 3
1. 現在完了形 (49例文)
2. 関係代名詞 (47例文)
3. 間接疑問文 (22例文)
4. 付加疑問文 (83例文)
5. 名詞を修飾する表現 (29例文)
6. itの特別用法 (30例文)
7. 基本文型 2 (32例文)
8. 英会話表現 (120例文)
ご覧いただけますように、各項目の右に例文数が記載されていますよね。
私がこのアプリに魅力を感じたのは正しくここです。例文の豊富さ。
例文が多いとその分だけ 「自分が英文法をきちんと理解できているか否かを確認出来る機会がある」と言い直すことが出来るんです。
結局、英文法も単語と同じで暗記っちゃあ暗記ですからね。
その機会が多ければ多い程記憶に定着することが出来ます。そして、実際の学習画面は以下の通りです。
いわゆるTOEIC Part 5 のような問題が出ます (中には全然違った形で出題されることもあります)。
三択ですが 基本的には混乱を招くような選択肢しかありません。
当然ですよね、理解度を確認する訳ですから。
そしてこれが解答後の画面。正解は”which”でした。
和訳と簡単な解説が出てきます。
しかし、これだけでは理解出来ない人もいるでしょうし、より詳しい情報を欲しい人もいると思います。
そこで左下にある「解説」をクリックしてみましょう。
画面上全てをお見せ出来ませんが、下部にいくともっと解説が記載されてあります。
ページ数も10ページ以上ありますね。
このように、
①穴埋め問題
②答え合わせ・ミニ解説
③詳細解説
と言うプロセスで英文法を身に付けていくのがこのアプリの特長です。
このアプリを使うと「文法力」は身に着くか
文法力は身に着くと思います。但し、全例文を2周することが条件ですかね。
また、単語の暗記とは異なり、毎日勉強しなくとも良いと思います。
加えて、一日10分とかも決めずに、1時間出来る日は1時間勉強し、逆に5分しか時間を取れない日は5分でもいいと思います。
スマホのアプリで勉強出来る点ではすき間時間を有意義に使用することが出来ますので、忙しい社会人にとっては大変おすすめだと思います。
難点
一見完璧に見えるこのアプリですが、難点もちらほら見つかってきました。
先ず、これが音声有りきのアプリであるということです。
音声がゼロであると「注意 音量がゼロになっています」と小窓が表示されます。
前述の問題を解いた後にも、例文をナレーターが発音してくれるて大変ありがたいのですが、アプリを使って勉強するシチュエーションって大大概 外です。
故にスマホはマナーモードにしか出来ません。電車の中で音声を出すのはマナー違反ですし、カフェで使っていてもちょっと迷惑になってしまいます。
イヤホン・ヘッドホンで解消されますが、このアプリは音声付が基本と設計されているようで、この小窓が何度も何度も表示されてしまいます。
これがちょっと面倒くさいなぁと。
さて次の記事ではこのアプリの効率的な使い方をご紹介したいと思います。