「TOEIC テスト 文法640問 2」をTOEIC L&R のパート5 対策として使ってみました。感想を2回に分けてご紹介したいと思います。
「860点対策」に違和感有り
学習出来るスコア別コースに「860点」というのがあります。
名前の通り TOEIC L&R で860点を取りたい人が勉強すべき問題に仕上がっているはずですが、TOEIC L&R を継続して受験している人からすると、「んっ?こんな問題出るかな?」っていう設問が多いことに気が付きました。
これは「総合的な英語力」をアップさせたいと考えている人にとっては有益なことではありますが、「TOEIC L&R のスコア」をアップさせたいと考えている人にとってはやや遠回りな学習法であると言わざるを得ません。
例えば “news correspondents” 「新聞通信記者」ですとか、”perishable” 「腐り易い」 “as a surprise to” 「~にとって驚きである」, “take steps to do” 「~するための方策を講じる」などです。
英語の世界では決して難しい語彙であるとは言い切れませんが、TOEIC L&R Part 5 に出題されるか?と聞かれると違和感を感じます。
従いまして、これらのことを「TOEIC L&R に出ない問題である」と断言出来ないとはそこにあります。
ひょっとしたら私がただ単に過去問を忘れているだけの可能性もあるということもある結果、「違和感がある」という表現になってしまいました。
いずれにしましても、この「860点対策」の問題に限りましては、「900点ホルダーが950点を狙う際の学習レベル」に設定されているとお考え下さい。実際の860点はもう少し易しい筈です。
時間意識は間違いなく身に付く
「TOEIC テスト 文法640問 1」でも同じではありますが、このアプリの一番のメリットは何と言っても、「パート 5 を解き進める際の時間意識の習得」であります。
私は常に10秒に設定していますが、未だに時間内に終わらない設問もあるくらいです。
となりますと、否が応にも 0.1秒刻みで, どこに目を配って、文法・単語を判断し、更には消去法も加味したりと、色々なスキルを身につけなくてはならないんですよね。
流石に0.1秒単位でパート 5 を解くべきとまでは言いませんが、パート 7 に豊富な時間を残しておくと言う意味では 一刻も早くパート 5 を終えることは重要な要素の一つです。
一般の参考書でストップウォッチを活用して学習するのも大いに結構ですが、自分に甘くなってしまったりすることもあるので、100%管理できているとは言い難いでしょう。
しかしこのアプリを使うともはや強制的です。時間を過ぎると解答が表示されてしまいます。
このトレーニングを行える英語アプリは多くあるので そんなに驚くことでもありませんが、価格・利便性・問題の質などを加味しますと このアプリの利便性の一端を担っていると考えられますよね。
忙しい社会人は是非使うべし
このアプリは 社会人 (= 自営業でなく、会社員・公務員の意)に大変おすすめです。
一方で、比較的時間に余裕のある学生などは参考書でも使った方がいいでしょう。
また、問題数も640問ありますので、1日10問解いたとしても 64日間 (= 2ヶ月ちょい) 使うことが出来ます。
「パート 5 の問題を多く解く」ことが最優先事項であれば、何も1日10問のペースで勉強しなくても、1日50問でも100問でも実践してしまえばいいのですが、「パート 5 の問題を1問当たり15秒で解くクセをつける」といったことが最優先事項であれば、1日10問くらいのペースの方がひょっとしたら効果があるかもしれません。
で、時間意識がある程度身に付いたと思ったら、今度は模擬試験で そのスキルを試してみるんです。驚くほど早く解く自分に出会うことが出来ると思いますよ。