TOEIC用教材としてのアプリレビューです。
今回実際に試したのは「TOEIC(R) presents English Upgrader」です。では早速レビューしていきましょう。
- 「TOEIC(R) presents English Upgrader」アプリの感想・レビュー ①
- 「TOEIC(R) presents English Upgrader」アプリの感想・レビュー ② (この記事)
- 「TOEIC(R) presents English Upgrader」アプリの感想・レビュー ③
全体総評
このアプリって、一応 「TOEIC L&R のリスニング教材」に位置付けられと思うんですが、その難易度は本番よりも高いです。
理由は取り上げられるエピソードがちょっと複雑であることと、会話の長さが本番よりも長いから。
ただ、高山トレーニングとして扱えば非常にいい教材だと思いますけどね。
簡単過ぎる (= その人にとって直ぐに理解出来てしまう) 問題ばかり解いていても仕方ありませんけどね。
また、スマホのアプリと言うことも有り、毎日継続してすき間時間に勉強するにはちょうどいいと思います。
ただ、パート 5 の問題を解くように、1分くらいで完結出来る教材ではありません。
リスニングの長さも5分~10分以上のものもあり、それに対して質問も数問ありますので、少なくとも10分~20分くらいはまとまった時間が無いと中途半端になってしまうのは明白です。
また、TOEIC L&R 600点以上くらいの基礎的な英単語・英熟語を押さえていないとスラスラとスキットを聴くことも難しいと思います。
まぁこれに関しては、その都度暗記すればいいとは思いますが、そういった学習は基本単語教材で学習すべきですからね。
それを補完するという意味ではいいかも知れませんが、この教材で「ビジネス英単語を暗記しよう!」と考えるのには違和感を感じます。
尚、リスニング教材ではあるものの、リーディング的な要素を学べないかなーなんて色々と試しましたが、無理でした。
パート 3 とパート 4 対策ってのが一番しっくりきます。パート 2 の勉強にもならないことはないと思いますが、対話であったり、エピソードの場面を考慮するとやはりパート 3 とパート 4 向けの教材だと確信できます。
クイズモードとリスニングモード
具体的にどんな感じで学習するのかをご紹介します。
基本的にはクイズモードとリスニングモードの2つしかありません。シンプルですね。
変に複雑ではない点は非常にユーザーフレンドリーだと思います。
こんな ↓ 感じで、各エピソードをクリックすると、2つのモードを選ぶことになります。
リスニングモードってのは、ラジオのDJみたいな人が出てきて、日本語で解説を加えながら酢きっとが流れて聞き流すような学習モードです。
合間合間に日本語で質問・コメントが出てきたりするので、頭にもスッと入ってくる感じですね。
一方で、クイズモードはこんな ↓ 感じです。この辺がパート 3 に近いところです。
まぁ先読みは出来ない分、パート 3 よりも難しいかも知れませんけどね。
問題のレベルは決して簡単なレベルだとは思いませんでした。
下の例文もそうですけど、選択肢が長かったり、引っ掛けの選択肢もありますから。
また、スキッドは英文は勿論、和文、更にポイントとなるフレーズに関してもまとめられています。
左のが英語版、真ん中のが日本版です。
まぁ、これだけ丁寧に解説があるので、初心者にも比較的接し易い教材に仕上がっています。
尚、右のが「フレーズ一覧」の画面です。
1回だけ聞き流すのには勿体無いですね。
通常のリスニング教材と同様に、最初は英語だけで聴く。次に日本語を読んで内容を理解した上で、改めて英語で聴く。
そして、フレーズを頭に入れて、再度英語で聞く。
最後に、1週間後くらいに復習の意味で聞き返す、ってな感じですかね。
その他機能に付いて
上記の学習モードが基本ではありますが、その他にもフレーズにお気に入りマークを付けれたり、TOEIC L&R の受験日に関する情報が見れたりしますが、こういったの機能は特に際立ったものではなく、あまり使う機会はないかも知れません。
分からない単語のマーキングはどこのアプリでも対応していますので特に新鮮味はありませんし、TOEIC L&R 情報に関してはホームページを見れば事が済む話です。
また、今のところ、アプリが落ちるということはありません。
アプリ自体は問題なく使えております。アプリの精度が低いのか、容量的な問題なのか分かりませんが、しばしば学習中に落ちてしまうアプリも少なくありませんからね。
さてさて、次の感想・レビュー記事では更に突っ込んだ感想を書きたいと思います。