以前に書いた記事、<導入企業は1,000社を突破!オンライン英語試験 CASEC (キャセック) とは?>にてお話した通り、実際にCASECを受験してみました。
受験までのプロセスや使い方などのまとめ記事も書きたいのですが、取り急ぎ CASECを受験した私の率直な感想をご紹介したいと思います。
感想 1. CASECでの英語力判定度合い
私は例によって、都内某所のスターバックスで受験しました。
アイスコーヒーを飲みながら気軽に英語の試験を受けれるのは良いことですね。
とまぁ、詳細は割愛しまして、まずは CASECはどの程度、個人の英語力を的確に測定できるのかといった「判定度合い」に関する感想です。
一言で申し上げますと、「本当にこれだけで英語力を測っちゃうの?」といった感じ。
ニュアンスとしては 「疑い」が含まれています。
試験時間は40分〜50分ということは把握していましたが、体感的にもあっさり終了しましたかね。
尚、問題数も各Section で16問前後で、基本的には選択問題ですので (Section 4 はディクテーション)、深く熟考しないと解答を導き出せないといった具合でもありません。
そんな感じで、私の受験結果は以下の通りとなりました。
各Sectionは250点満点ですので、各Sectionで7割くらいは正解できたということでしょうか。
まぁまぁそれなりの出来ではないかと思いながらも、TOEIC L&Rスコアに換算すると735点という結果に。
この辺にややギャップが見られますね。
TOEIC L&Rスコアで言うと、もう少し点を取れても良かったということです。
また、英検に換算すると2級とのことでした。
これに関しては TOEIC以上に納得がいきませんが、まぁそういうことなんでしょう。
英検1級を取る為に4年間で11回受験した経験がちょっと可哀想にすら感じてしまいましたが仕方ありません。
いずれにしましても、個人の英語力を適切に測定しているかどうかに関しては、今のところクエスチョンマークです。
ただ、私もほぼ初めてに等しい受験でしたので、2回目以降の受験では 何かしらの変化も見られるかも知れません。
感想 2. CASECの問題レベル
さて、CASECの問題レベルに関する感想です。
TOEIC L&Rの25%ほどしか問題数がありませんから、1問毎の問題レベルは重要になると思っていました。
で、問題レベルに対する感想としましては、「やや難しい問題も多い」といった感じ。
当然ですが、易しい問題に正解すればするほど、次に登場する問題の難易度は上がります。
それだけでなく、Section 2 で問われるリーディング問題は、単語でなく熟語がメインです。
TOEIC L&Rでは最近あまり見られなくなりましたが、4択問題で 長めの熟語を問われるんですよ。
これがどうにもこうにも難しかった印象です。
そして、問題レベルと同時に知っておきたいポイントが 問題の実践度合いですね。
“This is a pen.” レベルであったり、学会で発表するようなシチュエーションの問題が出てきても なかなか我々には使う機会がありませんので。
これに対する結論としましては、「ひょっとしたらTOEIC L&Rより実践度合いは高いかも」といったところです。
CASEC はビジネス英語のみを対象としているわけではなく、幅広い場面を想定した問題で構成されていますので、ビジネスの場以外にも 日常会話における問題も数多く出題されました。
まぁ、実践度合いなんてのは 結局 人によって異なりますから、人によっては役立つかもですし、役立たないかもですけどね。
ただですね・・・、私が一つ勘違いをしていた点がありまして、CASECって答え合わせが出来ないんですね。
まぁやろうと思えば受験中に答えを控えておいて、後ほど答え合わせをすることは可能なんですが。
これはちょっと予想外。
強いて言うならば、受験後に得られるものは以下のようなアドバイスだけでした。
うーん、これだけではなかなか復習には役立てないかもですね。
感想 3. TOEIC L&Rとの違い
さてさて、やっぱり TOEIC L&Rとの比較に関する感想も書き留めておこうと思います。
先述した答え合わせが出来ない点はちょっと残念でしたね。
TOEIC L&Rとの違いをアピールするならば答え合わせが出来るようにすべきではないでしょうか。
但し、場所を選ばない点、更には 短時間で英語試験を受験できる点では TOEICより優れているということを改めて認識しました。
今回も「日曜のお昼にふらっとカフェで」といったラフな状況で受験できましたし。
それに加えて、TOEIC L&Rで求められる「解答スピード」がCASECでは求められないという点も評価が高いです。
1問に対する時間制限はあるものの、あそこまでのスピードは求められませんから、じっくりと問題に向き合うことができます。
更には 価格もTOEIC L&Rの60%ほどである点も無視できません。
お金は時間。時間はお金です。
但し、これらのメリットは「CASECが英語力を適切に測定できる」という前提に基づいた考えですからね。
そもそも、個人の英語力を適切に測れないようでしたら 幾らメリットがあっても受験する意味自体がありません。
・・・という話をすると、
「だったら、TOEIC L&Rは正しく英語力を測れているのか?」
という議論になり、答えは間違いなく「No」と言わざるを得ませんから、そこまで大袈裟に考えるべきポイントでもないのかも知れませんが。
更には、「TOEIC L&Rのスコアをアップさせる為に、CASECを受験する」という個人・法人が増えてきている様ですが、そもそも「他の英語テスト対策としての英語テスト」っていう考え方自体がどうなんだ?とも感じます。
CASECはCASECだけで完結し、TOEIC L&Rとの関連性を切り離して考えた方が全うなのかも知れません。
いずれにせよ、私もまだまだCASECを使い始めたばかりです。
今後、継続して受験することで 新たな意味合いを見つけていきたいと思います。
CASECの公式ウェブサイトはこちら ↓
CASECに限らず、問題を解いた後の答え合わせには電子辞書はマストですのでしっかりと準備を!