TOEIC Speaking対策として、「NHKテレビ しごとの基礎英語」のテキストを購入し、勉強を開始しました。
使ってみた感想、TOEIC LR, SWに活かせるかどうかなどを踏まえてレビューしていきたいと思います。
「NHKテレビ しごとの基礎英語」の感想・レビュー② (この記事)
「NHKテレビ しごとの基礎英語」をおすすめな人・おすすめでない人
さて、この記事では「NHKテレビ しごとの基礎英語」をおすすめなできる人、そしておすすめできない人について綴っていきます。
まずは「NHKテレビ しごとの基礎英語」をおすすめな人です。
以下のとおり。
<「NHKテレビ しごとの基礎英語」をおすすめな人>
・ TOEIC スピーキングのスコアを伸ばしたい人 (140点以上)
・ 仕事で英語を使わないが、英語を話したい人
・ ビジネス英語とはどんな英語を指すのか知りたい人
・ 仕事で使う英語のフレーズ数を増やしたい人
・・・とまぁこんなとこですかね。
思ったより少ない印象。
以前の記事に書きましたとおり、アメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語の4種類を聞くことが出来るので、TOEIC リスニングには大いに役立つ!!!
・・・と期待していましたが、実際に使ってみたらちょっと違いますね。
と言いますのも、毎回毎回 それぞれの役者さんが多くの台詞を発するわけではないからです。
一度も喋らない人もいたりします。
オーストラリア人の人だけがやたら喋る回もあります。
こんな感じですと、TOEIC リスニングのために勉強しているとは到底言えません。
ま、もともとTOEICのために作られたプログラムではないですからね。
TOEIC LRにはあまり効果がないと思います。
リスニングパートの教材としては聞く量が少なすぎますので、基本的には向いていないです。
当然、TOEIC リーディング対策としての参考書としても使えません。
全般的に言えることですが、この「NHKテレビ しごとの基礎英語」は一つの場面・一つのフレーズとじっくり向き合い、丁寧に理解度を深めていく教材です。
数をこなして質を凌駕する、という内容ではなく、10分 + α (その後のテキストでの復習の意味)で質を高めるといったイメージですから。
そう考えると、やはりTOEICスピーキングには効果的な教材であると思えます。
特に, Respond to questionsとか、Propose a solutionやExpress an opinionに役に立ちそう。
但し、量が少ない分長期間続けないと効果は出づらいかと。
NHKラジオ・テレビは基本的に半年がワンクールですが、再放送をしてくれるので結果的に1年間学ぶチャンスがあったりします。
ミニマムでもそれくらい勉強し続けないと際立った効果は見えないのではないでしょうか。
その他には、仕事で英語を使う機会がない人にとって非常に価値のある教材ってことも言えますかね。
「勉強をする」というスタンスでなくとも、娯楽の一環として視聴することもできますので。
特に、TOEIC900点以上を取っているものの、その英語力を活かす場面がないという人には最高だと思います。
さてさて、続いては「NHKテレビ しごとの基礎英語」を使って勉強するのがおすすめでない人はどんな感じでしょうか。
<「NHKテレビ しごとの基礎英語」をおすすめでない人>
・ TOEIC LRのスコアを上げたい人
・ TOEIC ライティングのスコアを上げたい人
・ ビジネス英語で使う英単熟語を暗記したい人
・ 平日23時以降に帰宅する人
・・・はい、こんなもんでしょう。
先述の感想の裏返しといったとこですかね。
最後のは、録画したり再放送をまとめて視れる人は関係ないような気もしますが、この教材のメリットは「継続して毎日勉強するシステムを構築できる」ことだと思いますので、是非 本放送の番組を視てもらいたいと思います。
「NHKテレビ しごとの基礎英語」の解説の質
さて、「NHKテレビ しごとの基礎英語」の解説の質についてです。
基本、このテキストは一つの回で4ページが使われています。
<「キーフレーズを考えてみよう」の2ページ>
<「キーフレーズを使いこなそう」の2ページ>
「キーフレーズを使いこなそう」のページでは、その日のキーフレーズを違う言い方で書いてくれているのgood.
加えて、文法表現についても解説はされていますので、基本的な英文法がまだ身についていないという人にとっては丁寧なテキストになっていると思います。
私はSpeak +++ (plus plus plus)のコーナーが良いと思いました。
その日学んだシチュエーションで使用できる別の言い回しを紹介してくれています。
とまぁ・・・それっぽいことは言いましたが。
厳しく言えば、「このテキストがあるから、番組をゆっくり見て、その後復習すればいいよね〜」くらいのノリでは、英語は一生身につきません。
その回を見ている時、正にその瞬間に暗記し、自分の辞書の中に格納しなければ、いつまでたっても教材コレクター、もしくは「勉強してる感」に浸っている生ぬるい日本人です。
いつ暗記するの? 今でしょ!?
ということで、最初の記事でも言いましたが、テキストは使わなくても可。何なら使わない方がベターかもしれませんね。
「NHKテレビ しごとの基礎英語」はビジネス英語への素敵な入口
私は過去にTOEICテストを「英語を身につけたいと思っている人にとって、最高の入口である」的な発言をしています。
同じように、この「NHKテレビ しごとの基礎英語」はビジネス英語を学びたいという人、将来転職して英語を使う仕事をしたいと思っている人にとって、最高の入口となりうる教材・プログラムであると感じました。
この番組を半年間視聴し続けることで劇的に英語力が上がるとは思えませんが、英語を使って働くことに対しての希望や憧れが深まるのではないでしょうか。
TOEIC LRである程度の点を既に取りながらも、そのスコアに浸かってしまっている人は TOEIC SWへのきっかけとして考えてみても良さそうですね。
「NHKテレビ しごとの基礎英語」の感想・レビュー② (この記事)
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