TOEIC S&W対策の教材として「YouCanSpeak」という英語プログラムを実践しています。
果たしてTOEIC S&W対策として効果があるのか?
そもそもスピーキングスキルは上がるのか?
そんなこと中心に独断と偏見でまとめたいと思います。全3回のうちの2回目です。
「YouCanSpeak」の使い方
さて、私の個人的な感想を述べるに当たって、必要な情報を何点か。
まずはYouCanSpeakという教材の使い方ですね。
私のサイトしか読んでいない人にとっては、
「は? YouCanSpeak?? なんじゃそりゃ?」となっているでしょうし。
まぁ、そんなに難しくはないんですよ。以下のような手順で学習します。
1. 学習画面をブラウザーで開く。
2. Level 1 から Level 4 までのいずれかを選択する。
3. 選択したLevelの中から、学習したい回(全26回のうちいずれか)を選択する。
4. 選択した学習したい回について、制限時間(1秒, 3秒, 5秒, 7秒, 無制限)を設定する。
5. 学習スタート。設定した制限時間内に、PC上に表示される和文を英文に訳し、PCに向かって英語を話す。
6. 一問ごとに答え合わせを行う (模範解答と模範発音を確認)。
現時点での感想ですが、Level 2くらいがTOEIC S&Wにぴったり合っているような気がします。
Level 3と Level 4も少しだけ学習しましたが、TOEIC S&Wにはそこまで難しいレベルは不要かと。
・・・が、Question 11 (意見を述べる問題)対策を考慮するようであれば、Level 3は非常に適切なレベルかと思います。
私もLevel 2 だけを学習して終わろうとは考えていませんしね。
ま、こんな感じでYouCanSpeakは使うのですよ。
大体一回の学習時間は、10分〜15分。人によるとは思いますが。
私が重宝しているのは、男性ナレーターと女性ナレーターによる模範発音ですね。
自分が英語を話し終わった後に、それぞれキーボードの「m」と「f」を押すと模範発音を聞くことができます。
イントネーションとか、リズムとか、アクセントとか、消失音とか、巻き舌とか・・・、マネすべき要素がたくさんあります。
Question 1 (音読問題)や Question 2 (写真描写問題)なんかは 正にこういった反復練習の積み重ねが重要になってくると思います。
とりわけ Question 2 (写真描写問題)に効果的な感じはします。
「写真を見て、その状況を英語で話す」というテストなのですから、目についたものを頭に浮かべ、それを英語として話さなくてはいけませんし。
ここは正にTOEIC S&Wと相関があると感じる点です。
それと、「YouCanSpeakの使い方」に関連させて言ってしまうと、毎日継続して学習できるシステムなのがありがたい。
先日ご紹介したこちらの記事と比較すると、YouCanSpeakは、まぁー 楽。
モチベーションも上がる。
やろうって気になる。
英語教材なんてのは使ってなんぼではありますので、その使用頻度でいうと参考書よりもYouCanSpeakの方がはるかに高いのが現状ですわ。
やっぱスピーキングの勉強・学習・トレーニングってのは、参考書では上手く運営・活用できないのでしょうか。
「YouCanSpeak」の難易度
既に軽く触れてしまいましたが、YouCanSpeakの難易度に関して簡単にご紹介しましょう。
先ほど「Level 2がTOEIC S&Wにぴったり」的な発言をしましたが、これも完全に私の主観。
ここはわかりやすいように、各レベルの例文問題をご紹介しちゃいましょう。
Level 1 で登場する問題はこんな感じ。まぁね、時間ありゃ言えるでしょ。
Level 2 で登場する問題はこんな感じ。うーむ、ちょいムズイ。
Level 3 で登場する問題はこんな感じ。これは複数回やって暗記しないと・・・。
Level 4 で登場する問題はこんな感じ。oh my gosh….
はい、どうでしょう。
ご覧のとおり、Level 4難しすぎ・・・。
いやまぁ、ちょっと時間があればね。なんとか思いつくレベルだとは思いますけど、
5秒とか7秒以内でパッと言えるか?って聞かれたら・・・、うーんムズイ。
でもまぁ、こういった難しいとされるフレーズをパッと言えるようになるのが、このYouCanSpeakのポイントなわけで。
その仕組みを簡単にご紹介しましょうか。
「YouCanSpeak」の仕組み (= なぜ英語を話せるようになるのか?)
ではでは。YouCanSpeakの解答・解説の質について私見を述べさせて頂こうかなと。
まずね、解答・解説もそうですけど、どうすればあんな Level 4みたいな英語を話せるようになるかってところを整理しましょうか。
ま、言うならば以下の公式HPからの引用そのままなんですけどもね。
YouCanSpeakは文法を意識せず、瞬時に英語で話す訓練を繰り返すことで英語を話す能力を感覚的に身につける「英語スピーキング/アウトプット」プログラムです。
YouCanSpeak独自の「基本・変化・代入・合成」方式と英文を名詞化・副詞化する仕組みを感覚的に覚えることで、特定の単語や表現ではなく文章を自在に造り出す構造を身につけることができます。(引用元は一番下のバナーにリンクされています)
・・・はい、意味わかります? 「基本・変化・代入・合成」って。
これもね。わかりづらいと思うので、実際に「基本問題」 「変化問題」 「代入問題」 「合成問題」をご覧いただきましょう。
「基本問題」がこれ。まぁ簡単。
「変化問題」がこれ。文法的な変化がある。
「代入問題」がこれ。また別の英文。
「合成問題」がこれ。合体してる。
つまりですね、私の解釈で言いますと、英語のチャンク(= 塊)毎にパッと頭に浮かぶ訓練を行い、それを応用的に組み合わせることで英語をペラペラと話せるようになるのがYouCanSpeakのポイントってところではないですかね。
でね、これは結構上級な考え方だと思うのですよ。
もっとシンプルにしたケースが「とにかく英単語だけ覚える」ってヤツ。
TOEICにしろ、ビジネス英語にしろ、とにかく関係ある英単語を暗記すると意外とスコアを取れたり、文法めちゃくちゃでも通じたりと。
この感覚のレベルアップ版が、単語だけでなくフレーズ毎に暗記したり、頭に浮かべるってことなんだと思います。
はい、ということで次の記事ではYouCanSpeakを使って学習するのが向いている人・向いていない人などについてご紹介したいと思います。