「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」の感想・レビュー ②

「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」の感想・レビュー ②

おすすめ教材として評判の良い「TOEIC 公式本」の最新作を早速購入して使ってみました。

その感想を3つの記事にまとめてみたいと思います。今回は2回目です。

「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」の使い方

さて、「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」を使ってみようか迷っている人・悩んでいる人は、この問題集の「具体的な使い方を事前に把握したい」と感じているかなと想像します。

ということで、「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」の使い方・参考書の構成をご紹介します。

具体的な勉強ステップは以下の通りです。

 <Part 5>
基礎知識の確認 → Vocabulary → Trial → Answers for Trial → 実戦問題
 

<Part 6 >
Vocabulary → Trial → Answers for Trial → Follow-up → 実戦問題
 

<Part 7>
Vocabulary → Trial → Answers for Trial → Follow-up → 実戦問題  

初めての人が上記のステップを見ただけでは、何がなんだか分からないと思いますので、

ちょこっとだけご紹介します。

 

(1) 基礎知識の確認 :Part 5 形式の問題を解く。但し、選択肢は2択。

→ 品詞の基本的な知識を理解しているか否かをチェックする。

(2) Vocabulary   :この後の “Trial” に登場する単熟語を事前に演習する。

→ Trial を解くに当たり 本文の理解をする為。

(3) Trial      :TOEIC形式の問題を解く。但し、ヒント付き。時間制限は無し。

(4) Answer for Trial :Trial の答え合わせ。

(5) Follow-up     :Trial を用い、スラッシュリーディングと音読で更に勉強する。

(6) 実践問題    : ヒント無しの問題。

 

はい、どうでしょう。やっぱり言葉だけじゃ分からないですかね。

イメージ的には、「TOEIC®テスト公式プラクティス リスニング編」とほぼ同じです。

 

使ったことがある人はご理解頂けると思いますが、ホントにそのまま踏襲している感じ。

初心者にも取り組み易く、また 英語の本質を突いたステップだと思います。

 

決して「TOEIC スコアが上がれば良し。余計な勉強は不要」といった内容ではありません。

(1) とか (2) は、TOEIC の出題形式とは全く異なりますし、当然 (5) だって 本番ではそういったことをする必要はありません。

 

こんな感じで「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」は使うのですが、TOEICリーディングのスコアをあげたい人は、この教材だけをただただ使用し続けていれば良いのでしょうか?

私はそうとは思いません。やはり、TOEIC リーディングのスコアを上げるならば、同時並行的に英単語の習得は必須だと思います。

英単語の習得はやはりこちらがおすすめですね。↓

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また、「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」を使用すべき期間はどれくらいが最適なのでしょうか。

この記事を書いている時点で、私も使っている最中ですので何とも言えないのが正直なところですし、人によって勉強に割ける時間も異なれば、解くスピードも差がある故に、日数で括るのは大変困難です。

 

ただただ思うのは、3ヶ月も使うような感じでは無いのかなと思います。

まぁせいぜい2ヶ月くらいで1周はすべきかなと。

早ければ1週間で十分に1周を終えることは出来る量と質になっていると思います。

 

ちなみに、問題の音声ダウンロードは スマホやPC で以下のように行うことが出来ます。

ご参考までに、 iPhone でダウンロードした時の画像を載せておきますね。

 

ご覧の通り、音声ダウンロードは一括でも、パート毎でも、問題毎でも可能です。

全て併せると その容量は 34MBとのことですので、Wi-Fi 環境でパパッと落としてしまうのが良いかと思います。

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「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」の感想・レビュー ②
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いやぁ、それにしても34MBは重いなぁ・・・。

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「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」の問題レベル

さて、次に 「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」の問題レベルをみていきましょう。

開封動画の中でも触れましたが、公式には「TOEIC L&R 350点〜730点程度の人を対象」としている以上、990点 (= 満点) を取る為の極稀にしか出題されない高難易度な問題を収録していることは考えづらいですね。

私が実際に使ってみた感想としては、以下のような印象です。

Part 5  :  簡単

Part 6  :  簡単

Part 7  :  簡単

 

ここで言う「簡単」の定義が難しいのですが、言い換えれば (TOEIC の中での) 基本的な問題といったところでしょうか。

ただ、基本的な問題でありながら、登場する単熟語はTOEIC L&R 頻出なもので纏められている印象。

 

と言いますか、公式本である以上、これまでの参考書でいくら頻出とされていても、この公式本に登場した単語・熟語・フレーズ・語彙は全て、今後のTOEIC L&R 本番に出題される可能性があると断言してもいいわけですからね。

それが公式本で享受できるメリットです。

先日、以下のようにつぶやきましたが、こんなことも有り得るのかも知れません。

 

尚、いわゆる引っ掛け問題の類いに関してですが、(私が使っている) これまでのところ遭遇していません。

加えて、面白い問題、つまり 単語の意味を2つ目以降の意味で取っていたり、理解できないようなパラフレーズ (= 言い換え) をしているような問題も特に見当たりません。

私が見落としている、若しくは 引っ掛け問題と言うことに気付いていないということもありますが、全体としては非常に素直なTOEIC L&R のリーディング問題集といったところです。

 

但し、逆に申し上げてしまえば、伸び白もそこまでは期待できないということかも知れません。

公式に「TOEIC L&R 350点〜730点程度の人を対象」としている本教材ですが、本教材を使うことで達成できるTOEIC L&R スコアの目安に関しては一切触れていません。

 

私の感覚ですと、せいぜい 600点~800点と言った感じ。

リスニングとのスコア比が単純に 1 : 1 だとしますと、以下のように纏められますね。

現行の TOEIC L&R リーディングスコア  : 175点 〜 365点

期待できる TOEIC L&R リーディングスコア: 300点 〜 400点

 

改めて見てみますと、期待できるリーディングスコアが400点と言うのは やや言い過ぎかも知れません。

理由は、TOEIC L&R では圧倒的にリスニングスコアよりもリーディングスコアの方が稼ぎ難いからです。

 

同じ問題数を間違えたとしても、より点数が高いのはリスニングです。

そういった理由から、リーディングスコアがなかなか上がらないという人が多いのも事実です。

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「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」の解答・解説の質

さて、問題の質は大体把握することが出来ましたが、それらの解答・解説はどんな感じなのでしょうか。

ご想像できるかも知れませんが、「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」の解答・解説は非常に丁寧です。

 

いや、丁寧すぎるくらいです。丁寧且つ、非常に見やすいレイアウトが施されています。

参考書のサイズがB5版であることを最大限に活かしているとも言えますね。

 

こういった見やすくて丁寧な参考書の比較対象として、毎回取り上げてしまうのが本当に申し訳ないのですが、イ・イクホン本 (極めろ! TOEIC(R) TEST ゴールド模試 1000など) とは全く異なります。

Part 7 に関しては、問題文を内容毎に分け、その内容をワンフレーズで表現していたりします (日本語で)。

 

また、ブルー系の色が随所に配色されている為、視覚的なメリハリもあります。

尚、各 Part の解答・解説で為されていることをまとめますと以下のようになりますね。

・ 設問・本文の和訳 : 全ての問題に有り

・ 選択肢の和訳   : 全ての問題に有り

・ 誤答解説     : 8割くらいの問題に有り

・ 派生語の解説   : 無し

・ 登場単熟語の解説 : 難解とされるものには有り

・ 単熟語の発音記号 : 無し

誤答解説に関しては、全ての問題に施されているかと思いきや、無いものもあります。

ただ、Part 5 における品詞問題の時などは、そもそも誤答解説不要ということもありますので、何が何でも誤答解説がないといけない、と決めつけない方が賢明でしょうね。

 

さて、次回の最後の記事では、これまでのレビューを振り返り、「TOEIC®テスト公式プラクティス リーディング編」を使うべき人、使うべきでない人、更には すき間時間での活用法などに関して感想・評価・評判を確かめようと思います。

 

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