「TOEIC (R) テスト Part 3 & 4 鬼の変速リスニング」の感想・レビュー (2)

「TOEIC (R) テスト Part 3 & 4 鬼の変速リスニング」の感想・レビュー (2)

TOEICリスニング勉強法・対策として、「TOEIC ® テストPart 3&4 鬼の変速リスニング」を実際に購入し、使ってみました。

その感想を3つの記事にまとめたいと思います。本記事が2つ目です。


↑ 「TOEIC ® テストPart 3&4 鬼の変速リスニング」の開封動画

「TOEIC ® テスト Part 3 & 4 鬼の変速リスニング」の使い方

さて、前回の記事では教材の概要について触れて参りましたが、今回は「TOEIC ® テスト Part 3 & 4 鬼の変速リスニング」の使い方を簡単にご紹介しましょう。

私独自の使い方とかそういうことではなくて、あくまでも製作サイドの推奨する使い方です。

① Part3&4 の問題 × 3問を2.5倍、2倍、1.5倍、等倍で聞き取り、問題を解く。

② キーワードヒント (穴埋め問題)

→ スクリプトに登場したセンテンスの理解度をチェックすべく、

ディクテーションを行う。(頭文字は記載済み)

③ 0.7倍でスクリプトを聞く。

④ 等倍速でリピーティング (スラッシュで区切った英文チャンクを繰り返し音読)

⑤ 等倍速でオーバーラッピング (音声のに合わせて同時に英文を音読)

⑥ 1.5倍速でオーバーラッピング

⑦ 等倍速でシャドーイング (スクリプトを見ずに、ほぼ同時に英文を音読)

⑧ 1.5倍速でシャドーイング

 

はい、どうでしょう。イメージできますかね。

このプロセスで1セットとなっていまして、合計24セットあります。

また、構成としては、一週間に6セットを行い、一ヶ月 (= 4週間)で終わるというものになっています。

 

尚、各週の7日目には、別のリスニングトレーニングが用意されています。

合計で4つのスペシャルトレーニングですね。

TOEICに特化したトレーニングで、なかなか面白いです。

 

そして、「TOEIC ® テストPart 3&4 鬼の変速リスニング」の使い方に関する感想ですが、「英語初心者に向けて大変理想的な学習プロセスを踏んでおり、理にかなった方法だな〜」といったところでしょうか。

2.5倍という、間違いなく日本人には聞き取れないであろうスピードから始まり、最終的に等倍速で聞き取るというプロセスは、英語耳を形成するに当たって王道中の王道です。

 

また、リピーティング→オーバーラッピング→シャドーイングという流れも秀逸ですね。

チャンク毎に音読し、次に真似をしながら音読する。

最終的にスクリプトを見ずに、シャドーイングですから、終わる頃にはスクリプトの内容が完全に頭の中に入っている状態にあります。

 

私は以前より、「シャドーイングが役に立った経験がない」とか「シャドーイングは意味なかった」と思っていました。

で、これはこれで紛れもない事実だったのですが、この「TOEIC ® テストPart 3&4 鬼の変速リスニング」の中でシャドーイングをしてみて、初めて

 

「おおっ!これがシャドーイングか!いいじゃんっ!」

 

と感じました。

自分の中では結構な衝撃です。

 

と、なりますと、私が過去に行っていたシャドーイングは、やり方・アプローチが間違っていたと言わざるを得ません。

この「TOEIC ® テストPart 3&4 鬼の変速リスニング」で提唱している学習プロセスのように、リピーティング→オーバーラッピング→シャドーイングという使い方をしていれば、意味が無いなどと感じていなかったでしょうね。

独学って怖い。

「TOEIC L&R テスト 990点攻略」の感想・レビュー②

2017.12.15

 

 

「TOEIC ® テスト Part 3 & 4 鬼の変速リスニング」の問題レベル

本記事を執筆している時点で既に、Week 3のDay 3 (= 17セット目) まで解き終えましたが、問題レベル的にはそこまで難しくない印象です。

本教材の紹介でも、英語初心者向けと謳っておりますし。

TOEIC L&Rレベルで言えば、リスニング300点前後の人を対象としているのではないでしょうか。

 

また、登場してきた単語の中で、「うわっ、これは難しい!」と感じた単語は・・・、

・・・・・

・・・今のところありませんかね。

 

秀逸な点は、いかにもTOEIC L&Rに出てきそうな表現を扱っているところです。

ただまぁ、頻出単語・熟語を取り扱うのはどの教材も同じかと思いますが。

 

・・・といったところが、「TOEIC ® テストPart 3&4 鬼の変速リスニング」の問題レベルに関する感想なのですが、正直、何とも全体を汲み取った感想とは言えません。

と言いますのも、前回の記事「TOEIC (R) テスト Part 3&4 鬼の変速リスニング」の感想・レビュー (1) でも触れましたように、問題数自体は200問も300問もありませんので、全体的な傾向は掴みづらいのですよ。

 

掴みづらいと言いますか、掴めません。

とりあえず言えることは、重箱の隅を突ついたような問題は出ないと言うことでしょうか。

日本・韓国以外の国でもTOEIC L&R 新形式の運用開始【2018年4月より】

2018.04.06

 

 

「TOEIC ® テスト Part 3 & 4 鬼の変速リスニング」の解答/解説の質

「TOEIC ® テスト Part 3 & 4 鬼の変速リスニング」の解説の質は、相当高いです。

と言いますか、1つの問題 (= 設問は3問)に対して、解説陣3名でじっくりと、しかも音声でしてくれるわけですから、普通にスクールに通っているような感じすらします。

 

また、不正解の解説に関してもきっちりと解説がされています。

特に、我々日本人がついつい引っかかってしまいそうな不正解の選択肢には重点的に解説して頂いていますね。

ただ、よっぽど関係ない不正解の選択肢、つまり 「この選択肢は、そもそも本文では触れられていない」に対しては特段触れられていませんが。

 

 

そして、何より聞いていて面白いです。

 

 

今までこんな教材あったでしょうか?

たまたま私がこの類の教材を経験していないだけかもしれませんが、非常に新鮮です。

「勉強しよう!」という感じで、教材を開くのではなく、「さて、まったり楽しもう」という感じで、毎日勉強をしています。

自らを奮い立たせる必要もなく、自発的に「早く勉強したい!」という気持ちになります。

 

これまでに多くのTOEIC L&R教材をレビューしてきましたが、「面白さ」でここまで際立っているものは初めてですね。

私の中で、今後TOEIC L&R教材として良し悪しを測る際に、「面白さ」を評価対象に加える必要が出てきました。

 

逆に言うと、勉強していてつまらない教材はダメ教材と言うことです。

この考えは決して冗談ではなく、本当に大事なことだと思います。

 

理由は言わずもがな。語学上達には継続が必要条件だからですね。

継続する仕組みを学習者が構築する上で、ここまで楽に継続できる仕組みが出来上がっている点は、素晴らしいとしか言いようがありません。

<解答・解説補足 (随時更新します)>

(1) W2D1_13の2:39に、Joyさんが『正解は、(C) Share some information」と言っていますが、実際は「(D) Share some information」が正解だと思います。

さて、次の記事では、「TOEIC ® テスト Part 3 & 4 鬼の変速リスニング」を使って勉強することをおすすめする人・おすすめしない人を私の感想を交えてご紹介したいと思います。