海外に住み始めて10ヶ月が過ぎようとしているタイミングで、初めてAmazonジャパンの海外発送を試してみました。
日販IPSがフィッシングメール被害にあった
10ヶ月の間、Amazonの海外発送サービスを使わなかった理由は、日販IPSがあったからです。
ご存知の方はあまりいらっしゃらないと思いますが、海外在住の日本人向けに書籍や商品の発送サービスを行っている会社です。
以下も日販IPSを使って購入しています。
先月発注した物資が届きました。
前回は一銭も払わず受け取れたのに今回はimport taxでRp. 1,200,000ほど取られる羽目に。チクショウ。 pic.twitter.com/5MR6JCDSnz— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2016年10月15日
この会社を使っている理由は、当社がこの日販IPSと契約をしており、年間25万円まで発送費用を会社が負担してくれているためです。
正直、書籍や食品の品揃えはあまり良くないのですが、何より発送費用を負担してくれているため日販IPSのみを使用していました。
しかしながら、この日販IPSが2017年正月早々にトラブルにあってしまったのです。
【サービス一時停止のお知らせ】
平素は当サイトをご利用いただきありがとうございます。
さて、2017年1月3日から4日にかけて、弊社サービスを装った大量の
フィッシングメールが配信された事実を受け、被害拡大防止のため
当サイトは現在サービスを停止しております。現在、不正アクセスに
よる情報流出の可能性も含めて、外部の第三者調査機関とも協力し
原因調査と被害状況の確認を進めております。
調査結果につきましては2月中旬頃のご案内を予定しております。
また、サイトの復旧の日程につきましては企業担当者様と相談の
うえ改めてご案内させていただきます。
お客様にはご迷惑をおかけしており誠に申し訳ございませんが、今
しばらくのご猶予を賜りたく何卒宜しくお願い申し上げます。
2017年1月31日
日販アイ・ピー・エス株式会社
当然、私のところにもこのフィッシングメールは来ていました。
今思うと非常に巧妙な内容であり、間違ってURLを踏んでしまう人もいたのではないでしょうか。
私自身は不審に思いURLを踏むことはなく、直ぐに迷惑メールとして処理しています。
しかし、このメールは一度でなく二度、三度届いていたのです。
日販IPSが上記の処置をとったのは、三度目のメールの直後でした。
それから現在に至るまで日販IPSはサービスを再開できていません。
これが今回、Amazon海外発送を使うに至った経緯です。
アマゾン海外発送の概要
さて、ということでAmazonGlobal海外配送を使うことになりました。
日本のアマゾンが海外まで発送してくれること自体は知っていましたが、具体的にどういったサービスなのでしょうか。
コストは?
リードタイムは?
配送できる国・地域、配送できない国・地域は?
詳細はこちらで確認できました。
→ https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=202003240
まず、アマゾンジャパンの海外配送を一言で表すと以下のように表せるようです。
海外配送には、「海外配送」および「AmazonGlobal海外配送」の2種類の配送オプションがあります。
では、「海外配送」と「AmazonGlobal海外配送」の詳細を見ていきましょう。
配送オプションが「AmazonGlobal海外配送」の場合
「AmazonGlobal 海外配送」を利用して商品を海外へ配送する場合、AmazonGlobal が通関手続きを代行します。お客様の代わりに通関でかかる輸入税、関税、その他手数料の見積額(輸入税等前払金)を算出し、注文確定時にお支払いいただきます。そのため、荷物の到着時点でお支払いいただく必要はありません。実際の輸入税等(受取人様の代理として、配送業者が配送国の税関や税の取り扱いを担当する機関に支払うもの)が、お客様にお支払いいただいた輸入税等前払金より少額だった場合は、ご注文時の支払い方法と同様の方法によって、自動的に差額を返金いたします。このプロセスには、出荷日から60日間かかります。
配送オプションが「海外配送」の場合
「海外配送」を利用して商品を海外へ配送する場合、関税がかかる商品をお届けする際に、関税をお支払いください。関税は受取人に責任があるため、お届け先の国の法律および規定に従って、税金や通関手数料をお支払いください(ギフトの設定をしたご注文についても同様です)。税金はInvoice(輸出入時に税関に申告する際に必要となる書類)に記載された商品代金と配送料に基づき算出され、請求されます。算出方法は国によって異なります。詳しくはお届け先の最寄りの税関へお問い合わせください。
ということで、通関手続きを代行してくるかどうかの違いのようです。
Import duty, Custom clearance, handling chargeなどと聞くと仕事を思い出してしまいますが、経験上、クーリエに代行払いをして貰ったほうが手間が省けると思いましたので、私は「AmazonGlobal海外配送」を選択しました。
AmazonGlobal海外配送のコスト・リードタイムは
そして結果です。
以下のとおり、注文日は1/29(日)のAM11:09 (日本時間 13:09)でした。
そして発送されたのが1/30(月)のAM7:35 (日本時間9:35)です。
最終的に私のアパートに届いたのが、2/1(水)の11:03でした。
注文日から3日後に届いたということですが改めて驚きです。
比較するのも酷ですが、日販IPSのリードタイムは2週間から3週間ほどです。
2016年、アマゾンの配達を巡って佐川急便が話題となりましたが、それにしても凄すぎます。
Amazonは海外でもその物流の力を見せつけてくれました。
一方、海外配送にかかった費用です。
購入した商品代が14,200円。
ジャカルタまでの配送料が4,500円。
輸入消費税、通関費用などの前払い金が8,694円。
合計が27,394円となりました。
結果、商品代の約2倍の数字となってしまいました。
リードタイムは大変短く日本のアマゾンとほぼ変わりませんでしたが、Amazon Prime会員も何も加味されず、商品代と同等の配送料・輸入費用が掛かってしまうのは考える必要があると思います。
今後、継続してAmazonGlobal海外配送を使うかどうか決めていませんが、今回の経験を上手に活用したいと思います。