私が苦手としているTOEIC L&RのReading section.
900点以上を常時取れる人でも間違えやすい「代名詞の例外的な使い方」を5つ紹介したいと思います。
例外的な使い方① ”Everyone”を受ける代名詞は”they”も正解
通常、”everyone”を単数扱いとなりますので、受ける代名詞は”he”もしくは”she”となります。
文法上はこの解釈で正しいので、Part 5で同様の選択肢があれば、それが正答になります。
しかしながら、最近 (具体的にいつからというのはありませんが)、この”everyone”を複数形の“they”で受けることがビジネスの世界やニュース、新聞上などで広まっています。
理由は、いわゆる男女平等の観点からです。
ここでは性差別に関する記述はしませんが、時代の流れとして、もはや”everyone”は”he”で受けることは淘汰されていくと思います。
“Everyone has his own treasure.” (誰にも大切にしているものがある)
なんて話したり、書いたりすると性差別者と認識されてしまうでしょう。
また、”everyone”を“he or she”で受けるという考えの人もいると思います。
“Everyone in this class has to bring his or her bag tomorrow.”
一見問題なさそうに見えますが、「どうして”he”が先で”her”が後なんだ」という議論が既にあります。
“he or she”ではなくて、“she or he”でない理由がありません。
仮に男性が「どうぞどうぞ」と”she”を先に譲ったとしても、結局”she”が先である理由を説明できないわけですから、この発想自体も衰退していくものでしょう。
さて、話をTOEICに戻しますと、実際にこの手の問題がPart 5 に出題されたかどうかは記憶にないのですが、今後は登場する可能性が高くなってくると思います。
ネガティブな要素や、専門的なジャンルの世界には踏み込んでこないTOEICではありますが、さすがにこの手の代名詞は通らずに進むことはできないでしょう。
ということで、“Everyone should take their responsibilities in this company.”などと瞬時に口走れるように日頃から心掛けることが大事になってきますね。
例外的な使い方② ”one”では物質名詞を受けることができない
例えば、「私の上司はオレンジジュースよりもアップルジュースが好きなんです」というセンテンスがあるとします。
これを英文にすると、“My boss prefers apple juice to orange one.”となり・・・ません。
物質名詞である”juice”は”one”で受けることができないため、正確には“My boss prefers apple juice to orange juice.”となります。
なんとなく冗長的な印象を受けますが、文法理解度が試されるPart 5ではこういったことが問われることを理解しなくてはいけないでしょう。
かくいう私は、「別にorange oneでもいいじゃん」と普段から考えてしまっているので頻繁に間違えてしまうことがあります。
これがReading sectionのスコアが満点に届かない理由ですね。
例外的な使い方③ ”oneself”の強調用法はそれがなくても成立する
再帰代名詞の再帰用法は有名ですし、日本人でもしっくりくる使い方だと思います。例えば、
“I will go by myself.”などのように目的語扱いされます。
TOEIC Part 5において、この再帰用法だけ問われれば簡単なのでしょうが、再帰代名詞には強調目的で使われることがあります。
“I myself go by.”などのように、基本的には主語の後に続きますが文末に位置することもしばしば。
ここで再帰用法とこんがらがってしまい、「目的語としての位置と異なるため正答でない」といった判断をしてしまう恐れがあるのです。
正答を導くには、その再帰代名詞が無くとも文章が成立するか否かです。
再帰用法なのか強調用法なのか迷った時には、再帰代名詞を外してみて意味が通るかどうかで正答を導けるはずです。
ということで簡単に3つの代名詞の例外的な使い方を3つご紹介してきました。
私の備忘録的な意味合いが強いですが、TOEIC L&R新形式も始まりましたので早めに日常で使って辞書化したいと思います。