「脱ブラック企業!」、「やりたいことをやろう!」、「英語を使って仕事をしたい!」などと、未だに旺盛な需要がある転職市場です。
が・・・、
私の最初の転職活動は、
「年収下がってもいいからやりがいある仕事をしたい」
って動機でしたが、この動機で転職活動すると地獄が待っていますのでホントお気を付けて。
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年9月9日
転職理由として、「やりがい」と「給与アップ」はトップ10に入る理由だと思いますが、給与は下がってもいいから、やりがいのある仕事をしたい!というのは非常に危険です。
私の体験談です。
年収が重要な理由 1:そもそも「やりがい」など存在しないから
これまでの記事で散々、「英語を使って仕事したい!」、「今までの人生で一番時間を費やしてきたのは英語だから、それを活かせることが本当の幸せだ!」と語ってきた私なんですけどね。
色々と考えは変わるものです。時が経つと共に。
私の最初の転職活動にて、やりがいが転職理由の筆頭にきたのはやっぱり20代だったから、いや、単純に経験値が少ない若者だったからだと思います。
なんといいますか、やりがいなんて結局主観的な判断でしかないじゃないですか。
TOEIC L&Rみたいに、[今の自分の仕事のやりがい:990点中、850点]とか数値化できるわけでもないし。
かつ、私は最初の転職をDODAで行ったのですが、転職エージェントの人はやりがいに重きを置いていないように感じていました。
彼ら・彼女らからすると、年収やポジションの方がより分かりやすい指標ですからね。
そういった人たちと日々やりとりを重ねていたことで、「転職エージェントの人はやりがいに重きを置いていないから、せめて自分の中でやりがいという目的意識を強く持たなくては!」と思ってしまっていたのかもしれません。
でね、やりがいを物凄く感じていたとしても、その時の上司によってやりがいを感じなくなってしまったり、給与が少なくてやりがいどころではなくなってしまったりと、外部要因に大きく影響されることが多いんですよ。
こんなことを通じて気付いたんです。
あぁ、やりがいって絶対的なものではないんだなぁ、と。
かといって、もちろん転職活動においてやりがいという概念を捨てろ、という意味でもありません。
やりがいを持つことは大事ですよぉ・・・。
ただそこまでやりがいを英雄視というか重要視するのもどうかと思います・・・。
労働したら給与を求めて当然だし、残業したり経験豊かになって仕事量が増えたら手当は必要なのに、
なんで介護でそれを言うと、
いやしいみたいな、美しくないみたいな印象を持たれることがあるのかしら。なんでやりがいで食べていかないといけないのかしら。
— タガメ@沼の底から (@tagamekamo) 2018年9月9日
フリーランスや起業家ではなく、会社勤めをしている以上はやりがいは安定的に得ることはできないのでしょう。
私はやりがいを求めて最初の転職をしましたが、上司によりそのやりがいがなくなってしまったり、給与が下がったことでそれどころでなくなったりした苦い過去があります。
結果、やりがいなんてもともと存在しないのでは?という結論に至った次第です。
年収が重要な理由 2:その後の転職で苦労するから
ちなみに年収は650万円→500万円。
150万円くらいどうにかなるだろうと思いきや、商社では残業代全額支給に対し外資系は一切なし。商社では家賃補助13万円/月に対し外資系は2万円/月という散々たる結果に。まぁ20代でまだ良かった。これが30代以上だったら悲惨すぎる。— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年9月9日
2つ目の理由は、シンプルに自分の市場価値が下がるからです。
やりがいは良くも悪くも乱高下しますが、年収だけは絶対的な数値が残ります。
650万円の人が500万円にまで下げてしまうと、その次の転職活動ではスタートポイントが500万円になってしまいます。
「今は年収500万円ですけど、前職が650万円でしたので、次の会社での希望年収は650万円以上です!」
と転職エージェントに伝えたところで、担当の人はフリーズしてしまいます。
無理なんですよ。また500万円からリスタートです。
こういうことをね、DODAの担当者さん (24歳、女性、リア充大学生系)は当時の私に教えてくれませんでした。
新卒二年目じゃ無理か・・・と今なら思えますけど。
やっぱ転職エージェントはJAC Recruitmentとかビズリーチとかの経験者豊富なところがよいですね。
逆に言えば、現職よりも高く年収を得ることができれば、その後の転職活動も楽になるということです。
加えてこの転職後の給与というのは、その会社の給与システムに左右されないことも多いですからね。
例えば「30歳ならば、大体600万円くらい」といったシステムがあったとしても、「中途採用者には関係ないから800万円で採用!」とかね。
他の会社からもオファーが来ている旨を上手く伝えて、自分の年収を引き上げることは普通ですから。
現に私はインドネシアで部下を採用する際に散々引き上げさせられましたから・・・。
年収が重要な理由 3:生活レベルを下げるのは言うほど簡単ではないから
私は最初の転職の際に、三ヶ月間の離職期間があります。
その時の感覚は「貯金がある程度あるから大丈夫だろう」でした。
しかし、それは幻想です。
それまでと同じ生活レベルを維持しようとすると亀裂が生まれます。
今まで普通にできていなことができなくなることで、メンタルがおかしくなります。
お金がない生活をしたことがない人にとっては、大変な苦行です。
それでも「英語で仕事をしたいから、仕方ないよね!」とやりがいを求めている人に忠告したい。
お金はやりがい以上の幸せをもたらしてくれる、人生の基礎部分ですよ。
「幸せとはお金と健康である」ですって。
これねー、20代前半〜中盤には響かないかもしれない。
でもホント真実ですから頭の片隅に置いておいて欲しい。
JAC Recruitmentとかビズリーチではそういったところまでケアしてくれていますので、頭でっかちな人だと思わずに冷静に動くことをオススメします。