2016年4月にインドネシアに赴任してから丸2年が経過しました。
それまで日本で息苦しく働いていた私の労働環境は劇的に変わったわけですが、このタイミングでこの2年間を振り返ってみたいと思います。
皆が喜ぶような不幸話・失敗話など一つもない
体感的に2年間はあっという間でした。
「年齢を重なるたびに時の流れを早く感じるようになる」ってのもあると思いますが、恐らくそれだけではないと感じています。
やはり一番大きいのは仕事で英語を使えるようになったことですね。
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それも日本で使っていた量とは全く異なります。
TOEIC L&R前のアンケートにもあるじゃないですか? 普段どれくらい生活の中で英語を使っていますか?って。
日本にいた頃は「C. 11 to 20%」とかって回答していましたかね。
今では「E. 51 to 100%」です。日本人もオフィスにいますので日本語を話す機会もありますし、インドネシア語も使っていますのでリアルにそれくらいでしょ。
結果、2017年は営業マンとしても最高の結果を出すことができまして、2年でGross Profitを「+ US$ 400,000」純増させることに成功しています (私の担当分だけですけど)。
そして、社内でもポジションを確立することができ、言うならば社内マウントを取ることにも成功。
年上の人たちに対しても言いたいことをスパッと言えるような環境に仕立て上げたのです。2年かかりましたが。
日本での私はポイズン状態(= 言いたいことも言えない)でしたが、インドネシアでは批判的なこともその場で即座に発言できます。年上だろうが何人だろうが関係なし。
周りの反応としては、
「Mmm…, まぁKoの言うことだからな・・・」って。
13歳から毎日勉強してきた英語を100%活かすことができる環境を自ら選び、精一杯働き、人間関係も良くなり、社内での成果も出し、昇給し、ストレスなく生活できている・・・。
ホント申し訳ないのですが、皆さんが期待しているような不幸話・失敗話ってのは無いんですよ。
いやまぁ、ゼロではないんですけど、ホント数える程度というか記憶に残っていませんので、実質何もないようなものです。
日本と比べて物価が下がり、給料は上がりという環境の中、承認欲求もフルで満たされていますので文句は全くつけようのない2年間だったと思います。
ま、生まれて初めて倒れたりしたので順風満帆とは言えませんが・・・。
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マッサージはphysicalにもmentalにも効く
mentalが調子いいのはひょっとしたらphysicalが良いからかもしれません。
ご存知の方も多いと思いますが、ジャカルタは世界有数の渋滞都市です。
ジャカルタで仕事をしていてエクササイズゴールを達成することないんだけどもメトロ乗ったりアップルストア行っただけで200%以上を達成しちゃったってことはジャカルタでの生活どれだけ不健康なんだっつー。 pic.twitter.com/1qUpYH1Cyh
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年3月18日
こればかりはさすがにストレスです。
駐在員が良く口にするのは、「ジャカルタはいいですよね。渋滞さえなければ」というくらいですから。
当初は車内でスマホを見ながらメールしたり電話したりしていましたが、なんせ日本のそれと違って道は舗装されておらずガタガタです。
また、狭い道路の中を二輪が割って入ってくることでストップ&ゴーの繰り返し、など。
文字なんか読んでいたら直ぐに吐き気を催します。
最近ではYouTube、つまり動画を見ることに完全移行しています。
ニュースとかツイッターとか読むのも辞めました。
その環境下で新たに生活に組み込んだのがマッサージです。
火曜日に日本から帰って来て水金日と今週早くも3回目のマッサージ。ホームリーブ中にはサラリーマンと混ざって山手線やら乗って疲れてしまったので体がメンテを欲する。ただいつもの60menit ではなく今日は90 menitなのでこいつ力抜きながらサボりそうだな…。 pic.twitter.com/eWLy3WmIfx
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年3月25日
大袈裟でなく、週に2,3回 通っています。
私はこちら↓を頻繁に使用しています。1時間で900円ちょいです。
日本では価格が高かったので、これまでの人生においても3回くらい?しか行ったことがありませんでした。
もちろん日本人の人の方が高品質な気がしますが、正直インドネシア人でも十分です。というかcost performanceを考えるとインドネシアの方が優れています。
ちなみに、マッサージは体のコリをほぐすのは勿論ですが、薄暗の中、小さなBGMと共に心を落ち着かせる場としても活用しています。
<私がマッサージに行く目的>
- 体をほぐすため (肩が凝った、足ツボを押してほしい時など)
- 心を落ち着かせるため (仕事でいっぱいいっぱいになった時など)
- しばしの睡眠を摂るため (前日25時くらいに帰ってきて睡眠不足の時)
私の中でマッサージの目的と言えば、「#1 体をほぐすため」だったのですが、最近では#2および#3に変化を遂げています。
mentalを取り戻したは勿論ですが、不健康になりがちな環境下でのマッサージ無しには今の生活は有り得ません。
TOEICの意味・価値は希薄に
この2年間でTOEIC L&Rを13回受験してきましたが、正直 TOEIC L&RおよびS&Wの価値は薄くなってきました。
別にTOEICだけがというわけではなく、英語学習全般が該当するかと思います。
恐らくそれは、英語が「学ぶもの」から「使うもの」に変化したことが理由でしょう。
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過去の自分を否定することは なるべくしたくないのですが、英語を身につけたいのならばもっと早く海外に出ていればいいと後悔しています。
先日、home leaveで日本に一時帰国しましたが、全く英語を使う機会がありませんでした。当然インドネシア語も。
昨日まで一週間日本に一時帰国していたけども滞在期間は英語もインドネシア語も全く喋れる感じがしなかった。ということは日本で生活している以上はこの考えを理解していても行動に移すのは相当ムズイ → 子どもを国際社会で活躍させたいなら英語早期教育は逆効果な理由 https://t.co/y6VZ8TBZ3f
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年3月21日
英語ならばなんとか環境を整えることができそうですが、日本はやっぱり日本語がメジャーの国ですので、日本語を話せる日本人にとっては英語を使う機会が絶対的に少ないと痛感しました。
ちなみにインドネシアはインドネシア語が共用語ですが、第二言語として英語がどこでもついてまわります。
銀行のATMもデフォルトで言語選択が必要となります ↓
英語を使う機会がない環境下だからこそ「TOEICを勉強している時間」が貴重なものとして扱われてしまうんだろうなとしみじみ感じました。
2年間海外に住んでみて思うのは、日本でTOEICやオンライン英会話を何年間も継続して勉強したとしても、英語を使って生活する環境に身を置くのと比較してしまうと、その上達スピードは遥かに遅いということが一つ。
遅いのは別にいいと思うのですが、違和感を感じざるを得ないのは、そのプロセスにおいて一つ一つの英文法とか滅多に使わないような単語を頑張って暗記しようする人が無駄に多いことです。
勿論、知らないより知っている方が価値がある・意味があると思いますが、私にとってはインドの小学校で必須となっている二桁かけ算を暗記しているように映るのです。
「7 x 18 = 126」ってのを暗記で言えたら凄いけども、言えなくても普通に生活できるじゃないですか。
そんな観点から、TOEICに代表される英語テストの意味・価値は希薄になってきました。
インドネシア語を使えるようになってきた
この2年間でインドネシア語もだいぶ使えるようになってきました。
部下とインドネシア語で話してたら「Koさん凄いですね。前任者は五年いましたけどここまで喋れませんでしたよ。まだ2年ですよね?これから僕と会話する時は全部インドネシア語にしませんか?」と冗談っぽくも真面目に聞かれた。
おお、望むところだ。あと1年あれば余裕でペラペラレベルになれるわ。
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年3月7日
使用頻度は、話 >>> 書 >>> 読 > 聞 といったところです。
普段生活する中でListeningの機会が一番多いのですが、いかんせん知っている単語や表現が限られていますので基本勉強になっていません。
エレベーターの中とかカフェの隣の席とかでペチャクチャ喋っているインドネシア人はいるんですけど、良い意味でも悪い意味でも聞き流しちゃっています。
ただ、日本人が海外で現地人をmanagementするに当たり、現地語を学ぼうとする姿勢は必要不可欠だと思っています。
例えたどたどしくても、彼ら・彼女らはその人の学ぼうとする姿勢を見ていますからね。
ちなみに在インドネシアの英語ネイティブの人は殆どインドネシア語を学ぼうとしていません。
「地球語になっている英語で喋れや」っていう姿勢で仕事・生活を送っています。
私は是が非でもそうはならないよう、彼ら・彼女らを反面教師として捉えています。
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今後のキャリアを海外で終えたい
あと何年インドネシアにいられるかわかりませんが、今の気持ちとしては日本に帰任したくありません。
これまで説明してきたように余りにも生活が違いすぎるため、仮に帰任となったら本格的に海外で生活できる道を模索してしまうかもしれません。
基本、二度と転職する気はありませんが、日本でストレスを感じて働くくらいなら再度考えるのもアリかもしれません。
リアルな展望としては、2020年3月で丸5年のインドネシア勤務を終え、別の国へ横滑りしたいと考えています。
希望国は、ベトナム、タイ、アメリカ、イギリス、マレーシア辺りです。
逆にメキシコ、インド、ロシア、中国辺りは勘弁です。
そのためにも、今のうちから日本支社のmanagement層に対し自分の希望を伝え、そこで何ができるか、自分が行くことでどういった効果が期待できるかを三年間かけて説明していきたいと思っています。
ただ、人の気持ちなんてわからないもので、今後 気持ちの変化は当然あるでしょう。
変に決めつけることはせず、自分の気持ちに素直になりたいと思っています。