某Q&Aサイトを読んでいると、
- 「仕事が上手くいっておらず、TOEIC L&Rを勉強して一発逆転をしようと考えています」
- 「これまで両親に迷惑を掛けてきたので、TOEICでいい点数を取って人生を変えて、親孝行をしたい」
- 「TOEICハイスコアを取って、人生をやり直したい」
などと言った考えをもつ方が意外と多くいることに気付かされます。
「TOEIC L&Rで人生を変えれるか?」の質問に対する私個人の答えは“YES”ですが、具体的な「人生の変わりよう」を、経験を交えつつご紹介したいと思います。
人生が変わる理由① 学ぶ楽しさを体感できるから
やや語弊がある、また 偏見っぽい言い方となってしまいますが、誤解を恐れずに申し上げさせて頂きますと、TOEIC L&Rで人生をやり直したいと考えている方は 過去に一つのことを継続して数年間行い、結果を成し遂げたというような経験にやや欠けている傾向にあると思われます。
その理由は当然複数存在すると思いますが、私が思う一番の理由は「学ぶ楽しさを知る機会がなかったから」かと。
TOEIC L&Rや英語学習に限らず、新しく自分の知識として物事を学ぶことって、本来であれば快感にすら感じることです。
ただ、不運にも学生時代・社会人時代にそういうチャンスが無かった人にとっては、今更「学ぶ楽しさ」を実感することはなかなか難しいと思います。
ですが、TOEIC L&Rはそれを間違いなく体感することが可能である英語試験です。
理由は 英検や国連英検のように合格・不合格で試験の結果が出るのではなく、その人の実力・勉強の成果が数値化されて出るところにあります。
例えば、500点の人が510点を取ることが出来れば それは大きな進歩になりますよね。
勉強した分だけ スコアに反映される。これが仮に「600点以下は全て不合格」という試験であれば 500点でも510点でも結果は不合格ですからね。
「10点アップすることが出来た」という事実は その後もTOEICを継続して勉強させてくれる大きなモチベーションとなる筈です。これを繰り返し行っていれば、知らぬうちに「学ぶことの楽しさ」を経験出来ていることになります。
人生が変わる理由② 英語を使える人材の需要が多いから
「人生を変える = 自分の好きな仕事をする」という方程式は万人に当てはまるとは思いませんが、仮に英語に興味がある人であれば、TOEIC L&Rを勉強した結果として、英語を使う仕事に就き易くなるのは間違いありません。
その理由は、未だに日本の労働市場では英語を使える人材に対する需要が多いからです。
帰国子女やハーフの人も増え、更にアジア諸国からの留学生を正社員として採用する傾向にあったとしても、それでも「英語を使える人」は 多くの企業・団体・組織が欲している人材です。
その理由は、日本を代表する産業である製造業が海外に進出、若しくは海外のお客さんとやり取りをする機会が増えてきたことに起因します。
人件費が高騰し、納入先からはコストダウンを迫られるこの業界では、既に日本国内での製造は不可能に近いものがあります。故に海外展開が求められ、結果的に英語を使える人も求められるということです。
仮に今無職の人がいるとして、TOEICを半年間みっちりと勉強し 800点を取れたとすると、その時点で 中小規模の製造業に勤める人事部の人からラブコールがくるのではないでしょうか。そういった見方すらおかしくはありません。
人生が変わる理由③ 英語を使えるようになると見える世界が変わるから
何ともぼやけた言い方ではありますが、英語をある程度使えるようになると その人の世界観が変わります。
それも結構劇的に。
世界観が変わるからといって、そのことが直接人生を変えれるとは思えませんが、それをきっかけに行動を起こし、得たい生活・暮らしを実現できるかも知れません。
これは私の大学の後輩で実例があります。
彼は至って普通の大学生でした。
勉強はそこそこ出来る、でも何かやりたいことがある訳でもない。
英語も話せるなら話したい。
でも話す目的もない。
その他に興味があることと言えばオンラインゲーム・サッカー観戦。そんな感じでした。
色々とプライベートなことをここで公開するのもまずいので 間を端折らせて頂きますが、そんな彼に私はTOEIC L&Rの勉強を薦めました。
理由はこれまでにご紹介してきた内容と基本的には同じです。
結果、彼は元々興味のあった海外旅行をTOEIC勉強のモチベーションとして掲げ、約一年 (正確には11ヶ月ちょい) かかりましたが、TOEIC L&R385点 (初受験時のスコア) から 780点へと躍進を遂げ、今では、海外青年協力隊のようなNPO団体で働くべく就職活動を行っています。
TOEIC L&Rを勉強し始める前には、そんなことに興味も無かったのにです。正しくTOEIC L&Rを通じて人生を変えた例ではないでしょうか。
たかが民間の一英語試験かも知れませんが、そこから得られるコト・モノは数多く存在します。
そう考えますと、TOEIC L&Rってもはや英語試験の枠に留まらない夢のような方法論の一つなのかも知れないですね。