「TOEIC L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」の感想・レビュー ②

「TOEIC L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」の感想・レビュー ②

リーディングで満点 (495点)近くを毎回取るべく、激ムズ本「TOEIC(R) L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」を日本から取り寄せました。

使ってみた感想・レビューを残しておきたいと思います。


「TOEIC L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」の使い方

さて、「TOEIC L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」のおすすめできる使い方についてです。

前回の記事にて目次を見たとおり、「大特訓」という名の各チャプターがそれぞれ10問ありますので、これをスキマ時間に数チャプター解く、といった形が最も標準的な使い方となりそうです。

30分時間ができたら、3チャプター (= 3 x 10問 = 30問)のように。

 

とサラッと言いたいところですが、実際はそういった使い方はできません。

人によって違うと思いますが、私はできませんでした。

なぜか。

 

はいそうです、難しいからですね。そのままです。

「英文法・語彙の問題 x 10問」という言葉の響きで、恐らくPart 5を想像する人が多いと思います。

従いまして、1問を解くのに20秒とかそんな計算をするかもしれません。

 

しかし、再三繰り返しますが、「TOEIC L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」はそういった範疇を遥かに超えた問題集となっています。

1問を解くのに・・・どうでしょう。3分とか?

 

中にはいわゆる「難しい問題」も登場するので、それらは意外と簡単に解けたりします。

「難しい問題」とは以下のような問題。

1. Ecomo Motors, Ltd., the _______ of the two automobiles companies in Korea, is developing an environmentally friendly car.

(A) smallest

(B) small

(C) smaller

(D) more small

正答は(C) smallerです。二社の比較の場合は、「the + 比較級 + of th two + 名詞複数形」となるからです。

これはまぁ、高校生くらいで学習する「難しい」比較級ですよ。間違いなく  (TOEIC L&R本番に出るかどうかは別の話)。

 

方や、こういった問題はどうでしょう。

7. Mr. Anderson, who is the head of the R&D Center, feels ______ when he is discussing experiment results with his subordinates.

(A) the happiest

(B) more happy

(C) happiest

(D) more happier

正答は(C) happiestです。

定冠詞の”the”がないのに?って感じですが、解説によると、同一の人[物]についての比較では、叙述形容詞の最上級でも定冠詞をつけない場合がある、とのことです。

・・・これは「難しい問題」ってより、普通に知らない問題です。

 

話を戻しますと、こういったレベルの問題を解いていると、「英文法・語彙の問題 x 10問」と言えども10分とかでは解けないのですよ。

適当に解いて適当に解説を読めば、もちろんすぐに終わりますけど。

 

真面目にじっくり向き合うと、問題を解いているうちに、「むむむ・・・ひょっとしたら、この場合はこういう形になるかもしれないし、でも正攻法で考えるとこれが正しいし・・・」などと時間だけが過ぎていきます。

ということで、私がおすすめする「TOEIC L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」の使い方は、30分かけて1チャプターを解き、解説を読むです。

変に1時間とか掛けてしまうのは違う気がしますし、3分くらいでチャチャッと解いてしまうのも違うと思います。

 

 

「TOEIC L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」の難易度

次は「TOEIC L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」についてです。

既に別の項目にて説明済みですので改めて強調する必要もないでしょう。

TOEIC L&Rに出てこないような超絶難しい問題の宝庫です。

 

途中、「特にビジネスのやり取りで重要となる表現を徹底的に鍛えることができるよう最重要必須表現をちりばめました」とありますが、著者のいうビジネスの定義って何なのでしょうか・・・?

そもそもビジネスしたことあるのかな・・・?

よっぽどの英語学習おたくでないとここまでならないと思うのですが。

 

とまぁ、そういったツッコミは誰でもできると思うのですが、肝心要なのは「TOEIC L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」というタイトルのとおり、TOEIC L&Rにて990点を本当に狙える教材なのかどうなのかですよ。

「すんごい難しい、でもTOEIC L&R 990点は狙えない」ってなると本末転倒でしょ。

 

私の正直な感想としては、本書をいくら複数回解いたとしても、TOEIC L&R 990点は取れないと思います。

・・・まぁ断言はできませんが、限りなくベクトルは変な方向に向かってしまっていると思います。

出題されない問題をいくら解いても・・・ね。

 

 

「TOEIC L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」の解答・解説の質

そして、「TOEIC L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」の解答・解説について。

いくら問題が難しくとも、解答がしっかりしていれば学びの場になりますからね。

 

ただ・・・本書は、十分な解説があるとは思えません。

設問に対する和訳はあります。

和訳はありますが、解説は「公式TOEIC Listening & Reading 問題集3」とは程遠く、不正解の根拠は基本的に記載がなく、正答解説時にも「TOEIC L&R本番ではこういった形で出題される」などのコメントもありません。

 

そういった記載がない代わりに、「こんな表現もあるんです。それを私は知っているんです。私って凄いでしょ」といった具合に、著者のナルシズムばかり垣間見れます。

加えて、各設問には「900点レベル」や「730点レベル」などの、問題別難易度が書かれていますが、これもあまりピンとこない指標となっています。

中にはしっくりくる人もいるのかもしれませんが、私は違和感しか感じませんでした。

 

なお、解説そのものについては的確なことを述べられていると思います。

ですが、やはりそれなりの基礎英語文法力を有していないと、解説すら理解をするのも難しいでしょうね・・・。

 

 

ということで、次回の記事では「TOEIC L&R TEST 990点突破ガイド 英文法・語彙編」を使うのがおすすめな人、おすすめでない人などについて触れていきたいと思います。