TOEIC L&R Part 3 と Part 4 を解く際に、私は「アナウンスを聞きながらマーキングする」手法をとっていますが、中には「アナウンスを全て聞いて暗記した後にマーキングする」って人もいらっしゃいます。
この場合、当然本文の内容を記憶しなくてはいけないのですが、この「記憶」を苦手にしている人が結構大勢います。
その原因を3つにカテゴライズしてみました。
単語の意味を理解していない
ただ単に単語の意味を理解していないというわけではなく、「単語の意味を何となく分かった気でいる」ということが考えられます。
事実、私自身もこういったことは頻繁にありました。
ただ、私の場合は リスニングの問題でではなく、実際に仕事の場で英語を聞いている時に感じたことですが。
外国人と打合せをしている際に、彼ら彼女らの英語を聞いている時には何となくイメージがつくんですよ。
こういう風なことを言っているな、と。
でも後々、同席していた先輩なんかと英語の答え合わせをすると、私の聴き取っていた内容とは全く異なる内容だったってことが多々ありました。
不思議な点は「自分では理解しているような気がしている」ということです。
自覚症状として「全然理解出来なかった」と感じている人の方がよっぽどマシな訳ですが、そういった自覚症状が全くない分、反省や復習をしようとしないんですよね。
いや、「したくても出来ない」が正しいのですが。
従って、Part 3 & 4 の本文を記憶しようと、色々な単語を頭の中に入れたとしても 全く記憶されておらず、いざ記憶を引き出そうとしても何にも出てこない。
こんなことが頻繁に起こってしまうということです。
話のポイントを印象付けようとしていない
Part 3 & Part 4 で流れてくる話には必ず起承転結みたいなものがあります。
決して「朝起きて歯を磨いて、その後会社に行きました」という単調な話は問題の素材にはなりません。
そう考えますと、全ての問題は四コマ漫画のストーリー仕立てに必ず出来るようになっているんです。
これを前提に問題文を聞くと、単純に話を4つに分けることが出来、後々必要な情報を記憶の引き出しから取り出し易くなるのですが、そういったポイントを印象付けようとせずに淡々と聞いている人の頭には印象に残りません。
印象に残らないと言うことは記憶し辛いと言うことですので、結果 設問には答えられなくなると言うことです。
ちなみに、如何にも設問に問われそうな箇所のみ暗記すると言う手法がありますが、これはややリスキー。
外れたら何にも残りませんので、話全体を起承転結の感覚で聞いてみると忘れにくくなると思います。
わからない単語が登場すると止まってしまう
最初に分類化した「単語」と同じような感じがしますが違います。
とどのつまり「切り替え力」が無い人のことです。
リスニングのアナウンスが流れている最中に、一つでも自分の知らない単語・熟語・語彙が登場すると、「えーーっと、何て意味だったっけな・・・。あれでもないし、これでもないし・・・」と、数秒の世界ではありますが考え込んでしまう人がいます。
これは誰にでも経験があるでしょう。
Part 3 & 4に関わらず、Part 1もPart 2だとしても、「いつまでも悩んでないで、最低5秒くらいで次の設問に進むべき」というのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
で、このことを認識していて、きちんと実践している人に聞きたいです。
「ホントに5秒以下で次の設問に行っていますか?」
恐らくですが、この意識を持っていても、実際に切り替えが出来ている人って半分に満たないような気がするんです。
要するに、5秒以内に解答をマーキングし、次の問題に行っている気はするが、実際には5秒以上経過してしまっている人達。
これらの人が Part 3 & 4 の本文を記憶出来るはずがありません。
何故なら記憶することに時間を費やしているのでなく、分からない単語を思い出すことに時間を費やしてしまっているからです。
しかも 自分の無意識の下で。
私のこれまでのTOEIC L&R 勉強歴から判断すると、パート 3 & 4 の本文の内容を記憶出来ない人の理由は、以上の3つに起因しているとしましたが、ひょっとしたら他にも無意識のうちに内容を忘れてしまう様な考え方・聞き方をしてしまっている人が大勢いるかも知れません。
しかしながら、先ずは上記3点を改めるだけで、パート 3 & 4 の本文の記憶量は爆発的に増えると考えられます。是非一度実践してみて下さい。
一方で、「ちょっとこんなことはやってられない!」と言う方は、「ペラペラ英会話マスターの法則2.0」を使うことをお薦めします。私の体験談はこちらから。