TOEIC L&R Part7 のおすすめ参考書・教材・問題集として、「TOEIC テスト パート7 出るのはこれ!」を購入してみました。
効率良く、効果的に最短でスコアアップを実現出来る参考書であるかどうか、その評判を確かめたいと思います。
全3回の記事の最後の記事です。
- 「TOEIC(R) テスト パート7 出るのはこれ!」の感想・レビュー ①
- 「TOEIC(R) テスト パート7 出るのはこれ!」の感想・レビュー ②
- 「TOEIC(R) テスト パート7 出るのはこれ!」の感想・レビュー ③ (この記事)
TOEIC L&R Part 7 の問題 x 48問を2回解けるのは魅力的
改めてですが、パート7の問題を48問も解けること自体は非常に魅力的だと思います。
この48問というのは、実際のTOEIC L&R テストで出題される数と全く同じです。
内訳ですが、シングルパッセージ (= 1つの文書を読んで解答する問題)が28問で、ダブルパッセージ (= 2つの文書を読んで解答する問題)が20問収録されています (ダブルパッセージ問題は、問題数が4つで各問題に設問が5つあります)。
模擬試験の参考書・教材ならまだしも、こういったパート7のみを取り上げた参考書において、本番2回分の量が収録されている教材はそんなにありませんので、それだけで貴重な教材・参考書であると思います。
尚、理想的な使い方は「48問を時間制限を設けて一気に解く」ですが、今回私は 「平日のお昼に2問くらいを数日間掛けて解く」という風に決めました。
平日のお昼ですから、週に5回だけです。それも 1回の勉強時間は10分〜15分程度。
理想的な使い方を実践出来なかった理由は、単純に時間の確保が難しかったからです。
但し、「シングルパッセージ (設問数2問) を、10分も15分も費やして解く」という勉強方法はTOEIC L&R において意味が無いと感じておりますので、自分の中で以下のような勉強ルールを設けてみました。
・ シングルパッセージ (設問2問) = 制限時間を30秒とする
・ シングルパッセージ (設問3問) = 制限時間を60秒とする
・ シングルパッセージ (設問4問) = 制限時間を90秒とする
・ シングルパッセージ (設問5問) = 制限時間を120秒とする
・ ダブルパッセージ = 制限時間を180秒とする
以前の記事にも書きましたが、本教材には推奨解答時間の記載がありません。
従いまして、自分自身で制限時間を考え、設ける必要があります。
そこで私が自分自身に課した時間配分が上記の内容です。
ご覧頂いてお分かりでしょうが、正直、厳しいなんてモノではないくらいの時間制限となっています。
TOEIC L&R 本番を考えましても、ここまで厳しく時間を配分する必要はないのでは?というくらいの。
が、この時間設定に関しては、私の中では明確な狙いがあります。
過去の自分のスコア・解答時間・解答体力を加味した上での、計算された時間設定です。
そして、解答スコアは以下の通りでした。
実践模試編 その1 :39問正解 / 48問
実践模試編 その2 :37問正解 / 48問
うーん、やはりなかなかスコアは出ません。
時間がありませんから、殆ど問題を読まずにテクニックを駆使して解答したような感じでした。
ただ、これはこれで意味がある勉強であるに違いありません。
どういうことかと申し上げますと、TOEIC L&R の全問題を解き終えることが出来ない人であれば、14:55 くらいにパート7を大急ぎで全神経を研ぎ澄ませて解くシーンを経験したことがありますよね。
厳密にはもっと多くの意味合いがありますが、一つはその為のトレーニングです。
おすすめの人 = Ability Measured で以下項目におけるパーセンタイルが低い人
TOEIC L&R を受験してスコアが送付されてきますと、リスニング・リーディングの各解答割合が付いてきます。
それは “Ability Measured” と呼ばれ、受験者の弱点克服に一役買っているのです。
この中の項目で、以下の割合が低い人には、この「TOEIC L&R テスト パート7 出るのはこれ!」を使用することがおすすめです。
・ 文書の中の情報をもとに推測できる
・ 文書の中の具体的な情報を見つけて理解できる
・ 一つの文書の中でまたは複数の文書間でちりばめられた情報を関連づけることができる
上記の項目における割合が低い人の特徴の一つとして、TOEIC L&R パート7の解答アプローチを未だ理解できていないということが挙げられます。
勿論、基本的な単語の習得や、英文法の理解なども挙げられますが。
で、この「TOEIC テスト パート7 出るのはこれ!」には、TOEIC L&R パート7の具体的な解答アプローチに関しても情報が盛り沢山です。
例えば以下のような感じ。
『手紙の場合、目的が出るまで一気に読みます。』
あまり細かく解説し過ぎるものよくありませんので、取り敢えずこれだけにしておきます。
TOEIC L&R を受験したことがある人はこれだけで何を言っているかお分かりですよね。
総じて申し上げますと、「どうやって解いたら良いかわからない」「時間内に読むポイントを押さえたい」という人には最適な指南書だと思います。
「TOEIC テスト パート7 出るのはこれ!」だけを使って勉強すれば良いのか?
TOEIC L&R Part 7 の効率的な効果的なスコアアップを目的として本教材を使用する人は、この参考書だけをただただ黙って使用していればいいのでしょうか?
それとも、同時並行的に使用すべき教材・参考書・問題集があるのでしょうか?
この質問に対する私の個人的な解答は「同時並行でTOEIC L&R 単語を暗記すべし」です。
勿論、「TOEIC L&R 単語は殆ど暗記しているが、パート7のスコアが低いので悩んでいる」という人には少し不向きとなってしまう可能性もありますが、抜群に相性がいいのはTOEIC L&R 単語の暗記だと思います。
理由は単純で、暗記した内容を実践する機会を持てる為です。
単語の暗記 → (数日あけて) 記憶が定着しているチェックする為もう一度暗記 → (以下略)
という定番の暗記も構わないのですが、これは確実に飽きます。
マンネリします。
英語学習のモチベーションが簡単に下がります。
しかしながら、暗記した単語を実際に活用する場面があれば、このマンネリを打破することが可能となります。
経験したことがある人ならお分かりでしょうが、一度暗記した単語が実際に問題に出てきたときのあの感動と言ったらありません。
その意味で、私は TOEIC L&R 単語を同時に暗記することをおすすめします。
一方で、本参考書に登場する単熟語をその都度暗記するという勉強方法も一つ存在すると思います。
この勉強方法に関しては賛否両論ありますが、私は経験上おすすめしません。
理由は多くありますが、一つは この勉強ですと習得するボキャブラリーの数が全く足りないからです。
そもそも、TOEIC L&R で登場する単語を全て暗記し覚えたとしても、正直多いとは言えません。
ビジネスの世界で使用する単語、日常英会話で使用する単語なども含めますと、「TOEIC L&R 単語を覚えた」ことは「実用的な英単語を知っている」とは100%言えないのです。
そんな中、TOEIC L&R Part 7 の一教材・一参考書だけに登場する単語だけを暗記するとなりますと、相当狭い世界での話となってしまいます。
つまり全く実用性の無い単語力だけが無駄につくことになるのです。
ということで、おすすめのTOEIC L&R Part 7 対策教材・参考書として、「TOEIC テスト パート7 出るのはこれ!」を実際に使ってみた感想をまとめてみました。
TOEIC初めての人・英語初心者の人でも、最短でパート7のスコアアップを実現できるおすすめ教材・参考書だと思います。
ただ、この教材だけを使って 100点も200点もスコアアップするのは無理かなと思いますので、同時に単語集を活用することをおすすめします。
- 「TOEIC(R) テスト パート7 出るのはこれ!」の感想・レビュー ①
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- 「TOEIC(R) テスト パート7 出るのはこれ!」の感想・レビュー ③ (この記事)
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